星の彼方 雲の隙間

声が届かなくても想ってるよ

《P.S. I love you 》 BACKBEAT大千秋楽に寄せて

 

 

思わぬところですごい舞台に出逢ってしまった。

大好きな、大切な舞台が増えてしまった。

 

父はBeatlesの大ファンだった。昔からカーステで曲を流したり、テレビでドキュメンタリーが放送されれば必ず録画して繰り返し見ていた。中でもジョンが好きで、家族でジョンレノンミュージアムに行ったこともあったし、今でもリビングの前の廊下にはジョンの巨大なポートレートが飾ってあり、命日には花が飾られる。

 

もちろん今や教科書に載る歴史上の偉人である彼らのことを知らない人はいない。リアルタイムで知らない世代でも、私のように周りの大人が大ファンだったという人は多いことだろう。

 

でも私は知らなかった。

 

彼らが「ビートルズ」になる以前に生きていた人生のこと。そこにあれだけの熱が、予感が、青春があったこと。運命があったこと。

 

 

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物語はスチュワート・サトクリフとビートルズの前身であるクォリーメンの出会いから始まる。絵描きだったスチュを半ば無理矢理バンドに誘うジョン。5人の少年の青春が確かに色彩を帯びた。

 

スチュの命名The Beatlesとして再始動したバンドはハンブルグのクラブに専属で雇われる。治安も客層も待遇も最悪の状況でオーナーのコシュミダーに命じられたのは“make it show”。この経験がBeatlesというバンドを形作ることになる。酒に女に薬に煙草、色付き始めた青春は目にも留まらぬ勢いで加速していった。

 

ある日その出会いは訪れた。バンドがスターダムをのし上がる一方で、アストリッドの聡明さと才能に惚れ込んだスチュは恋の炎を燃え上がらせ、バンドやジョンは優先事項ではなくなってしまう。画家、ミュージシャン、恋、その全てが自分だと主張するスチュがアストリッドとの同棲を始めた頃、不法労働が発覚しBeatlesは強制送還となる。

 

1幕はとにもかくにも疾走感溢れる青春が鮮やかに展開されていく。天文学的な数のバンドがある中で自分達に居場所なんてないと零すメンバーはただただ普通の少年で、これから惑星をひっくり返すほどの波を起こすようには見えない。刺激的な街との出会い、マックショウをひたすら演じ続けること、トップを目指す野心、瑞々しい感性で何もかもを吸収していく5人の姿が眩しかった。

 

強制送還を解かれハンブルグに舞い戻った5人。彼らを取り巻く熱はますます大きくなるが、再会したスチュとアストリッドの恋もさらに燃え上がり、スチュは自身の変容を自覚する。

 

ある日失踪したスチュ。部屋を訪ねたジョンは、彼がアートカレッジの面接から帰らないこと、1ヶ月前には願書を出していたことを聞かされる。灯台の下で再会する2人だが、ジョンはスチュが戻らないことを悟り、彼を残してリバプールに帰ると告げる。

 

袂を別つスチュと4人。アストリッドと暮らすスチュは絵を描き続けるも難病に冒され激しい痛みと闘っている。彼を想い続けるジョンの歌声が初めてレコードに記録された頃、スチュはあまりにも早く夭逝してしまう。残されたジョンの慟哭が約束のlove me tenderとなって街に響いていた。

 

リンゴをメンバーに加えアルバムを録音するBeatles。風邪をひき12時間半ぶっ通しで歌わされたジョンはプロデューサーから命じられたもう一曲を拒むが、ポールは「最後のチャンスだ」と声をあげる。twist&shoutを叫ぶジョンとBeatlesの青春の最後の煌めきは、スチュと共に額縁の向こうへ還っていったのだった。

 

2幕は少しずつすれ違っていく運命の歯車、葛藤、離別に深く照明があたっていく。ジョン、スチュ、ポール、それぞれに抱える想いが絡み合いその波は少年達の青春を攫っていった。

 

愛、青春、大人になること。その輝きと痛みを激しくそして鮮やかに描き出した舞台BACKBEAT。洗練を知らないからこその魅力、そこからの成長と通底する愛はどうしようもなく私を惹きつけた。目の前で生きる5人があまりに魅力的で、息ができないほどに泣いて、力の限り手を叩いた。5つの人生がいつの日も光に照らされていますようにと願わずにはいられなかった。

 

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スチュワート・サトクリフ/戸塚祥太

 

戸塚くんはずっとビートルズ、とりわけジョンレノンが好きだと公言してきました。でも蓋を開けてみれば、このスチュは戸塚くんにしかできなかったと断言できます。本当の自分を探し求め葛藤する姿は「アイドル」という肩書に悩んだ時期の戸塚くんを彷彿とさせました。スチュの存在が戸塚くんの勇気になっていれば良いなと思います。特に好きだったのはアストリッドのアパートの前で愛を叫ぶ場面。身も心も躍動して内側から湧き出る言葉を流れるように舞台に零すあのお芝居は、戸塚くんの代名詞と言ってもいいと思います。新たなハマり役を見せてくれてありがとう。ベースも続けてね。

 

ポール・マッカートニー/JUON

 

チョコレートケーキからでも音が出せると噂の楽器の名手、ポールは左利きでした。それを右利きのJUONさんが演じることの凄さは壮絶すぎて今でもちょっとよくわかっていません。そもそもポールはギターだけでなくベースも弾くことになるのですから、どれだけの負担とプレッシャーがのしかかったことでしょう。それを乗り越え圧倒的な安定感でバンドの演奏を引っ張る姿は感動的ですらありました。またスチュへの嫉妬心をジョンに言い当てられるシーンや、最後のtwist&shoutへとジョンを駆り立てるシーンなどお芝居的に難しいシーンも素晴らしく、涙を誘いました。ご本人が「舞台上で自動的に体が動く」というようなことを仰っていたので憑依型のお芝居なのかもしれません。今後は舞台などにも活躍の場をさらに広げていただきたいなと思いました。まっすぐでしっかり者でカッコいいポール、ありがとうございました。

 

ピート・ベスト/上口耕平

 

スチュの存在もそうですが、リンゴの前に別のドラマーがいたことは知りませんでした。上口さん演じるピートは情に厚く筋を通す真面目な男。いつもバンドを後ろで支え常に冷静に状況を見つめる視線の鋭さがとても印象的でした。見どころはなんといっても突然の解雇のシーン。スチュを辞めさせる話が出たときも「バンドから追い出すなんて許さない」とハッキリ言っていたピート自身がその憂き目に遭うなんて想像もできませんでした。エプスタインに自分は2年間すべてを捧げたのだと話すシーンの迫力は圧巻で、「バスドラから力もらってさあ!」の辺りでいつも泣いていました。習い始めたばかりだったというドラムも、疾走感がありながら安定していてバンドの立派な屋台骨になっていて素晴らしかったです。自尊心の男ことピートベスト、大好きでした。

 

ジョージ・ハリスン/辰巳雄大

 

辰巳くんのことはおそらく一番長く見ているので、真面目で頑張り屋さんなところや優しくて気にしいな性格のことはもともと知っていました。辰巳くんの持っているいいところがすべて発揮されるようなハマり役だったのではないかと思います。まっすぐでお茶目でピュアな末っ子キャラはこの舞台を見た誰もがおばあちゃんになる愛さずにいられない魅力的なキャラクターでした。青春の輝きが眩しい1幕の5人の中でもひときわ瑞々しく何もかもを吸収し力にしていく姿は美しくすらあったと思います。ジョージありがとう、絶対幸せになってね。

 

ジョン・レノン/加藤和樹

 

若き日のジョンは愛を追い求めていました。喪失を埋めようともがき、衝動を怒りにぶつけていました。そんなジョンがスチュに見出した安らぎと愛。それこそがこの史上最大にクレイジーな波の原初にありました。舞台に上がり黒いコートを脱いだ瞬間から目を奪われる圧倒的な存在感。ジョンレノンのカリスマ性と歌声にこんなにも説得力を持たせることのできる役者が存在するのかとただただ呆気にとられました。スチュに向ける愛は友情でも恋慕でもなく、もっともっとひたすらに純粋な感情。その美しい想いに涙を止めることができませんでした。好きなシーンを挙げればキリがありませんがやはり秀逸なのはスチュの死後。どんなときも気丈だったジョンの慟哭は見ている者の心を深く貫きます。頬を伝う雫は何よりも悲しく何よりも綺麗でした。優しく美しく愛おしいジョン。貴方に出逢えて幸せでした。どうか天国でスチュと笑いあっていますように。

 

 

理屈抜きにカッコよくて眩しくて愛しくて、もう大好きという言葉しか出てきません。舞台BACKBEATに携わったすべてのキャスト・スタッフの皆様、人生を変える出逢いをありがとうございました。

 

大千秋楽でジョンが言ってくれた「また会おうぜ」の言葉を信じて、また会う日まで。

 

 

なんでも全部楽しめば勝ち〜JOYPOLIS×A.B.C-Zが最高だった話

TLに突如そのフライヤー画像が流れたのは7月16日、コインロッカーベイビーズ赤坂公演の真っ最中だった。

 

A.B.C-Z 5STARS CIRCUS in JOYPOLIS

7/18〜10/14

 

誰もが目を疑い混乱した。今日はもう7/16である。そして続報を待つおたくに飛び込んできたのは「幕間になったらフライヤーが消えている」という怪情報。かく言う私もその日たまたまACTにいたので拳銃フライヤーはどこだ〜〜〜状態の幕間だったのだが、その件をおたくに聞かれた係員さんは「チラシは今ここにあるものだけです」と繰り返すばかりだった。

 

集団幻想?

誰かの悪戯?

 

あまりにおたくの妄想のような仕事だったこともあり、えび担はついに集団でおかしくなったのではないかという説さえ流れ始める。でももしこれが本当なら始まる前にケチがつくようなことは絶対にあってはならない。もう始まるはずなのに何の告知もないと今にも炎上しそうなTLを横目に、ただ静かに交通費と年パスの値段を調べる業務に終始していたその時だった。

 

いつものように黄色く光る塚田僚一さんのえびブロ。そこに掲載された写真は、明らかにジョイポリスのある街、お台場だった。おたくの混乱を知ってか知らずか、匂わせで炎上を食い止めるという超高等テクニックを駆使してくる塚田僚一さん。やはり時代に愛される男は違う。

 

そしてあっという間にその日はやってきた。開園前の時間になると「例のポスターがやはり現場にもある」との情報が流れ、期待に胸を膨らませるえび担一同。平日だったので、会社にいながらジョイポリスのサイトにそれが掲載されるのをF5アタックばりに待っていた社会人は私だけではないことだろう。案の定13時に更新されたサイトを見て昼休み開け早々にお手洗いに駆け込んで泣いたのも。

 

コラボ開始当日には記者会見も行われ、戸塚田あーん事件や胸元に自らのステッカーを貼り付けた河合くんの写真がネットニュースやスポーツ紙を飾った。橋本くんが言った「今年の夏はお台場が夢の国です」というキラーフレーズも多く取り上げられ、五関くんは微笑んでいた(好きです)。

 

さて、ここからは備忘録と今後推しがコラボする誰かの為に、コラボ内容と最終日の思い出を書いていくことにする。

 

☆コラボパス

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コラボパスは2種類。本人達が映っているのがワンデーパス、ロゴのみのパスケースは入場券を購入するとついてくる。館内でコラボパスケースに入ったチケットを使うとA.B.C-Zさんですねありがとうございまァす!」などとA.B.C-Z気分を味わうことができる(?)。

 

☆ウェルカムアーチ

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入場口には特別仕様のアーチが掲げられ、まさに夢の国に入るワクワクが止まらない。チケットをタッチして入場すると5人それぞれのウェルカムボイスがランダムで流れるが、奥の扉が完全に閉まった状態からでないと起動しないので注意。「今日は会いに来てくれてありがとう♡」(橋本くん)とか「プレミアムデジタルライブはもう見てくれた?」(河合くん)とか「アトラクションハーフパイプトーキョーにはもう乗った?」(五関くん)とかまあニヤける。ニヤける。おたくは気を付けて。

 

ハーフパイプトーキョー

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押しも押されもせぬジョイポリスの人気No.1アトラクション。A.B.C-ZのMVに合わせてハーフパイプを滑りながら回転技をキメていくのだが、なんと技が決まる度に5人がそれぞれの言葉で褒めてくれる。半回転から3回転まで6段階あるので、何故か五関さんが半回転と3回転の2回登場することになるのだが、ジョイポリスのお姉さん達もしきりに「五関さんの飴と鞭が…!」って興奮してらしたのでまあそういうことなんだと思う(?)。

 

人気アトラクション故休日は90分待ちもザラなのだが、何せA.B.C-ZのMVが延々流れているので飽きることがない。並びながら踊っても全く問題ない雰囲気だし、それどころか係のお兄さんお姉さんが手拍子やら(わかる)振付やら(まあわかる)インカムに向かって熱唱やら(よくわからない)ヒューマンビートボックスやら(!?!?)しているのである。ここは天国なのか?ていうか絶対えび好きになったお兄さんお姉さんいるよね?横アリどうですか???

 

☆ワイルドジャングル

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人気アトラクションワイルドシリーズの一角、ジープで遺跡探検に出掛けるワイルドジャングル。今回はなんとA.B.C-Zと一緒に探検ができる。ハンドルを握る河合くん不穏な空気を察知しがちな橋本くん危険な道にもノリノリな戸塚くん珍しく日和る塚ちゃん全体的に評論家気味の五関くんと五者五様の台詞はどれも特徴を捉えていて(塚ちゃんに関してはパンピが分かる人にツッコミどころを持ってきたという解釈が正しそう)、何度聞いても新しい発見がある中毒性のすごい本当に楽しいコラボだった。あとみんなが河合くんを郁人って呼んでたのが最高だったしこれがFワッペン効果なのだろうか。出発の際にお兄さんお姉さんが「今回は大人気アイドルA.B.C-Zとの遺跡探検です!」とか「それじゃあとっつーよろしく!」って盛り上げてくれるのも夢のようだった。

 

もちろんこちらも人気アトラクションなので一般の人と乗り合わせることもたくさんあったのだが、意外にもみんなノリノリで\5stars!!!!!/していたり、降りたばかりの小さい子が「もう一回乗るゥ!!」って駄々こねてたり、なんだかこっちが勇気を貰ったし5人にも届けばいいなと思った。君達はこんなにも世界を幸せにできる。

 

最後にそれぞれの1番好きな台詞を置いておく。

 

橋本「デコトラの運転手も夢じゃないな!」

河合「うるせぇ塚ちゃんちょっと黙ってろ!」

塚田「…正気か?」

戸塚「空だよ、空だよお!!」

五関「…飛べなかったな」

 

☆フォーチュンフォレスト

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DSみたいな板クリスタルを持って占いの森を進んで行くアトラクション。最後の占い結果の用紙にA.B.C-Zが印刷される。スピリチュアルな雰囲気とか昭和を感じる解像度のフォントとか覗き穴を覗くといきなり始まるアニメーションとか、なかなかシュールで面白かった。奥にある選ばれた人しか入れないところ?に何度行っても入れなくて、しばらく前で待ってても入れた人すら見られなかったんだけどあれどういう仕組みなんですかね?入れた人いたらご一報下さい。

 

☆コラボカフェ

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3rd floorのフレームカフェもとんでもないえび仕様に。写真撮り放題の巨大パネルが置かれ、ガラスの仕切りには歴代ジャケ写、中のモニターでも延々MVが流れ(時たまジョイポCMやメイキングも)ている。夢の国はやっぱりお台場にあった。普通にめちゃくちゃ景色がよくて東京湾とレインボーブリッジ、東京タワーも一望できる御誂え向きのロケーションなので窓際席を予約してデートを楽しむカップルには正直申し訳なさも強かったが、私らも好きな男に会いに来てるんやごめんな…と心の中で謝っておいたので許してほしい。

 

☆コラボメニュー

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今回発売されたコラボメニューは5種類。名曲vanillaにかけたvanillaフロート、ジャケ写を模した5色のゼリーが可愛いspace travelersソーダ、愛称のえびをもじったA.B.Sea Marketサンド、星型のポテトをあしらったABC STARLINE パスタ、チョコの線路と切符の旗が特徴的なTake a 5 Trainスイーツと、何処からツッコめばいいのかよく勉強してくださいましたと泣かずにはいられない。

 

さらにこれらを頼むとメニューのもとになったジャケ写のアクリルキーホルダーが貰えるのだが、なんと絵柄を選べるのだ。他のコラボを見るとランダムのアクリルコースターというパターンが多く、ランダム文化の薄いジャニオタへの配慮なのかとにかく待遇が破格である。個人的にはパスタが好きだったかな。あと海老カツサンドはよほどお腹空いた時じゃないとなかなか難しいんだけどとにかくポテトが美味しいのでオススメです。

 

☆オリジナルフロート

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名物ディッピンドッツアイスクリームが乗った5色のフロート。悠長に写真を撮るなどしているとたちまちアイスとソーダが溶け合いえもいわれぬ物体が出来上がるので注意である。お姉さんによれば先にソーダを飲みきるかすごい速さでアイスを食べきるかの二択、とのことなのでそもそも試されしドリンクだという覚悟を持って臨んでほしい(?)。

 

こちらは頼んだ色のメンバーのステッカーがもれなくついてくるのだが、一度だけ黄色を頼んだのに五関くんのステッカーを渡されて(顔に五関担って書いてあったかな…???)と震えたのはここだけの話。あとこれはマジでもっと暑い内に気付けばよかったんだけどスミノフぶっ込むと幸せの味がするからヘブンに行きたいおおきいおともだちは是非。

 

☆オリジナルグッズ

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ジャニーズがよそでオリジナルグッズを売るという頭がそもそもなかったのだが、缶入りキャンディ2種、クリアファイル2種、缶バッチ5個セット、おっきい缶バッチ、コンパクトミラー、えびせん、クッションと意外にもたくさんのグッズが出た。でももっとえげつない商売してくれてよかったんだよ?????ランダム缶バッチとかバカ高いアクスタとかタペストリーとか??????

 

ライブの前説お姉さんが口を揃えてオススメはえびせんですと言っていたので、ジョイポリスさんかなり自身のギャグセンスに自信がある模様。でもほんとすごいそういうとこえびらしくて楽しかったですありがとうございました。あとはクッションが非常に良かったですね。毎日一緒に寝てます。写真でもあげた裏面の生地がまた可愛いんだ…!

 

それと缶バッチ売り場では痛バが推奨されてましたが期間中ほとんど見かけなかったのでこれはあちらとしては予想外だったのかなあ…ランダム文化が薄いのでトレード文化もあまりないしそもそも痛バ系おたくがあんまりいないんだよな…次回は個人ランダムを是非取り入れていただきたく。損はさせないと思いますんで。

 

☆オリジナルプリクラ

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まさかだった。まさかこの歳になってプリクラに重課金することになろうとは夢にも思わなかった。フレームはアップ5種+全身6種(ソロ+集合)と全11種、一回につきアップ2枚と全身2枚の4パターン撮影でき、印刷の大きさも1人用から多人数用まで選ぶことができる。なおラクガキ非対応。設置初日に行ったのだが上記の情報は特に公開されていなかったので1回600円の勉強料を払って自分で学んでいくしかなく、試されるおたく達の試行錯誤は数日間続いた。うちわプリを撮る者、諭吉を差し出して大喜利タグをつける者、流出したら炎上必至の高等テクを披露する者、プリクラなんて数億年ぶりすぎて自担にドン被りする者(私だ)、悲喜交々のプリクラ戦記が日々TLを賑わせたのはいい思い出である。そしてこのプリクラ、並んでいると中に人がいるかどうかが非常に分かりづらいのだが、流石えびの国の民、撮影が終わると後ろの人に声を掛けて順番を知らせるという民度の高さを見せていたのが印象的だった。期間中普通に遊びに来た塚田僚一さんもラジオにてその優しさに言及しており、本当に優しさの国すぎる。

 

☆衣装展示

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衣装が嫌いなジャニオタはいない。かくいう私も初めてA.B.C-Zを生で見た時 Legend Storyのカラー燕尾にとてつもない衝撃を受けた、言わば「衣装落ち」のおたくである。5人が舞う度に回る度に光が飛び散る計算し尽くされた美しさ、本当に大好きです(告白)。それはさておき、至れり尽くせりのジョイポリス様、ついに衣装展までやってくれるというではないか!しかも今回のJOY衣装だけでなく、同じくプレミアムデジタルライブで使用したアリサマコンのロゼッタ衣装まで!なんだ神か。

 

当然ながら世界に一着しかないJOY衣装、番組収録などで本人達が着る際は展示がロゼッタ衣装に変わる。LBT後半初日を前に「JOY衣装が消えた」との情報が駆け巡り、福岡で披露されることを確信したおたくたちのエピはいい思い出。JOYはそんなに激しくないのでロゼッタ衣装ほどの使用感はなかったが、どこかで使って帰ってきたら食べこぼしらしきシミがついていたり、本当に今5人が着ている衣装が目の前にあるのだと思うと不思議な気持ちだった。

 

☆プレミアムデジタルライブ

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今回の目玉企画である、完全撮り下ろしのプレミアムデジタルライブ。披露されたのはざえびとJOYの2曲で、いずれもモニターだけでなく立体的なステージに映し出されるプロジェクションマッピングを駆使した最先端のステージである。ステージ上にあるメインのモニターはもとより、ステージセットのいたるところに神出鬼没にメンバーが現れては消え、キラキラの星が飛び散ったり海老が大量発生したり本物のシャボン玉が出たりと本当に見たこともないまさにプレミアムなデジタルライブだった。

 

ライブ前には毎回お姉さんお兄さんが前説に立ち、コラボの内容やライブのおすすめポイントを教えてくれるのだが、行く度に段々とおすすめポイントがマニアックになっていったのはいい思い出。あーこのお姉さんは塚ちゃんに落ちたなこっちは橋本くんだな、とかニヤニヤしながら眺めるのも楽しかった。おすすめポイントとして人気だったのはクジラが来たときのはしちゃんのパチパチだったかな。流石のセンターである。

 

◎観覧車から投げちゅするはしちゃん

◎火を噴く五関さん

◎ふみとつマリオネット

◎シャボン玉を操る塚ちゃんと逆サイドでダメダメ!って楽しそうな五関くん

◎アクロバットタイムの直前すごい数の星が飛び散るとこ

◎We're A.B.C-ZのZで客を指してくれるセンター様

ドラゴンボールかいつかのフィルムフェスタかみたいな光る玉

◎休日の待ち合わせで呆れたように笑う五関くん

◎海老の異常発生と飛び交うえびせん

◎戸塚くんの打球を見上げる河五がチプデ

◎クジラにぱちぱちするはしちゃん、盛り上がりすぎて1人クジラに気付かない戸塚さん

◎潜水艦操縦士として鋭く先を見つめる河合くん

◎何かを見つけて肩を組み前を見据える塚五

◎毎回終わった後に流してくれたJOYのCM

◎アンケートでの要望にお応えして増えた19:30公演

 

などなど思い出をあげれば本当にキリがない。ちなみに五関担なので毎度上手ガチ勢だったのは言うまでもない。

 

始まった頃はまさにツアー中でもあったし、まあライブとはいえ映像ですもんねェ…?という気持ちは正直あった。でも一度見たらそんな気持ちが吹っ飛んでしまったのは私だけではないと思う。5人のパフォーマンスが素晴らしいのは今更わざわざ語るべくもないのだが、プロジェクションマッピングの演出ひとつひとつに本当に愛が溢れていて、とてもじゃないけど一度や二度では見きれなかったし何度見ても新しい発見があった。

 

キラキラのロゼッタ衣装でアクロバットを含めたまさにA.B.C-Zというパフォーマンスを見せつつ今回のコンセプトであるサーカスとの相性の良さを見せつけたざえび。初めてのコラボ曲として5人の親しみやすさや明るさとほんの少しの切なさが醸し出すリアルと竜宮城のファンタジックな演出で新たなステージに立ったJOYしたいキモチ。結成10周年の節目を迎え、まだまだ進化をやめない5人と周りの人達の愛がこれでもかと詰まったデジタルライブ。コラボ最終日、オーラスの思い出も少し残しておきたい。

 

10月14日、ついにコラボ最終日が訪れてしまった。えび座の昼公演を観劇しジョイポリスに向かうと、オーラス1時間半前にも関わらず既にメインステージには人だかりが。土日は直前まで別のコラボステージが行われているためえびのデジタルライブを待つ客は入場規制が行われているが、それにしても入口までぎっしりで、どんどん人が増えていく。そしていよいよデジタルライブの入場が始まる、というその時、係員さんからある情報がもたらされる。

 

「撃音ライブコースターは機材調整の為運休となります」

 

メインステージの隣にあるアトラクションが運休となったことで、その待機列のスペースがオーラスに詰めかけた観客用に開放されるというのである。撃音ライブコースターといえばハーフパイプトーキョーと並ぶ大人気アトラクション。この夏中ジョイポリスに通ったが、運休していたことは一度たりともなく、常に行列は絶えなかった。これは完全に個人の妄想だが、この運休はジョイポリスさんの優しさだったのではないかと思う。もちろん本当にすごい数の人が集まっていたので安全管理上の理由もあった。とはいえ大人気アトラクションを運休させるのはそれなりの判断が必要だった筈だ。そしてそれは、愛と名付けられていい。

 

大きな混乱もなく整列していたおたくをメインステージ前に詰め込むオーラス前説お姉さん。先述のように土日は直前まで別のステージをやっているので前説は基本省略されていたのだが、この日は最後のコラボ紹介、そして5人それぞれのライブのオススメポイントを教えてくれた。それはこれまでの前説お姉さん達のオススメを全てまとめたもので、最終日への気合を感じて早速嬉し泣きしたのは言うまでもない。

 

盛大な拍手とありがとうの声で前説お姉さんを送り出すといよいよオーラスの開演である。もちろん内容に変わりはなく、えび座が昼イチだったからと言って本人が登場するようなこともなかったのだが、3ヶ月に渡り訓練を積んだえび担の盛り上がりはジョイポリス全体を巻き込むエモーショナルでスペクタクルな出来栄えだった。周りで一緒に盛り上げてくれる係員さんもすっかり振付を覚え、本当に楽しそうに歌い踊ってくれたのがまた泣ける。

 

ここまでで最大の歓声でライブが終わった瞬間だった。モニターが切り替わると想像だにしていなかった、ジョイポリスさんからのメッセージが。

 

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信じられなかった。涙が吹き出してくるのを止めることができなかった。もしかしたら最終日の慣例なのかもしれない。でもそんなことはどうだってよかった。確かな想いがそこにはあったから。

 

ありがとうを伝えに来たのに思わぬサプライズを受けてしまったえび担、まさかここで終わる訳にはいかない。コンサートでも久しくやっていない文字通りのアンコールをお台場に響かせると、JOYしたいキモチのCMを何度も流してくれるその気持ちが本当にありがたかった。例によって上手端にいたのだが、係のお兄さん達がアンコールに加わってくれたばかりか、撃音再開の準備をしながら「やりたいのは山々なんですけどね…」と言い合っていたのにまた泣いた。

 

かくして大団円で幕を降ろしたプレミアムデジタルライブだが、まだまだ帰りたくないおたく達は思い思いにワイルドしたりコラボフードを食べたり(パスタの星形ポテトが無くなってなんか手作りの星が入ってた写真は後で見て死ぬほど笑った)ハーフパイプに並んだりと目一杯楽しんだ。アトラクションの受付時間が終了すると行き場のなくなったえび担がわらわらとハーフパイプ横に集まりひたすら歌って踊って合いの手を入れ、それに呼応するようにDJお兄さんがヒューマンビートボックスで盛り上げてくれた。そしてなんと、えびコラボ最終回のハーフパイプの選曲はJOYしたいキモチ。あまりに出来過ぎのシナリオに悲鳴があがった瞬間が忘れられない。

 

ついに最終回も終わり閉館時間がやってくる。少しずつ近付くバイバイにもはやみんな涙目のおたくのキモチを知ってか知らずかメインステージには先ほどのメッセージが流れ、JOYがひたすら流れ続けていた。係員さんひとりひとりにありがとうを伝えるおたく。泣きそうな笑顔で応えてくれるお兄さんお姉さん。何もかもが愛だった。他の何と比べる必要もない、絶対的な愛だった。

 

 ☆★☆★☆

 

ずっとずっとタイアップが欲しいと言ってきた5人。その夢が叶うことをずっとずっと祈ってきたおたく。それは他のグループが通ってきたようなド派手なプロモーションではなかったかもしれません。

 

でも。

 

こんなにもドタバタで、こんなにも楽しくて、こんなにも優しくて、こんなにも幸せで、こんなにも愛に溢れたコラボが、他の誰でもないジョイポリスさんとできたことこそが、A.B.C-Zらしさだなあと思います。いつか頂点に立つその日にきっと思い出す、大切な大切な夏の思い出を本当にありがとうございました。

 

道無き道を、俺たちとみんなで、一歩ずつ、でも着実に、ひとりひとりと出逢いながら。A.B.C-Zはきっとこれからもそうやって世界を幸せにしていくことでしょう。

 

 

いつの日か必ず、また。

 

 

 

 

迷う日も遠回りの日も〜結成10周年の佳き日に寄せて

宇宙で一番輝く五つ星ことA.B.C-Zのみなさん、結成10周年おめでとうございます!!!!!

 

10年という月日、しかも15歳から23歳にとっての10年が人生においてどれだけ尊く大切なものか、その季節を通り過ぎた人なら皆痛い程分かることでしょう。そんな大事な時間を、5人は5人で歩んできました。

 

5人であることを認められない時もありました。友が先に旅立つことも、後ろから抜かされることもありました。5人でステージに立てなかった日、人知れず涙を流した日、想いが叶わなかった日もありました。

 

それでも5人は5人で在り続けました。

5人は5人で夢を見ることをやめませんでした。

 

だからこそ、たくさんの人と出会いました。

 

1人1人の目を見て、1人1人と心を繋いで。

ゆっくりとでも確実に、彼らは出会ってきました。

 

彼らの後ろには今、たくさんの仲間がいます。

10年かけて築きあげてきた幸せの国。

優しさと強さの国。

 

5人と見る夢はいつも輝いて

私達を明日へと導きました。

 

これからの10年とその先へ、

迷う日も遠回りの日も

あの日約束した未来まで

誰のものでもないこの道を

ツカズハナレズ

ずっと5人で。

 

 

大切なものはいつだって同じ〜55Tourアリーナ公演を終えての速報値

A.B.C-Z 5Stars 5Years  Tour

7/30@大阪城ホール

8/8,9@横浜アリーナ

 

 

私は常々

 

「アクロのレジェンド」

「完成度のアリサマ」

「エモのSLT」

 

と直近のコンサートを評してきましたが、55Tourのエモさはこれまた尋常じゃなくて。まだホールが始まっていないので最終的にどんな言葉が出てくるか分かりませんが、とりあえず速報値で思うところを書いてみようと思います。

 

横アリ2日目に行われた公開記者会見で、今回構成演出に初挑戦した戸塚さんは「5年間の集大成を目指した」と語りました。代名詞のアクロバットや恒例の巨大装置、レベルの高い歌とダンスに面白さ、ファンとの一体感、そして彼らの何よりの強みである優しさが随所に散りばめられたステージはまさにこれまでのA.B.C-Z全部乗せの出血大サービス。過去に想いを馳せながら今の彼らを感じて次に前を向くその時、自然と「この幸せが続きますように」と願ってしまうような、未来というより永遠を感じる出来だったのではないでしょうか。

 

 今回、5周年であること、横アリでは初の単独公演だったこともあり、メンバーの口からはファンへの感謝が幾度となく繰り返されました。そしてそのどれもが実感のこもった自分の言葉で表現され、決してポーズではないことが痛い程伝わりました。彼らは本気でした。5人で、そしてファンと共に、こんな時間を永遠に作っていくのだと、真剣に伝えてくれました。

 

そう、今回の補助線は「時間」かもしれません。最新シングルReboot!!!から始まり、アクロバット、オリメンのソロ、初CDシングルのMwで前半を締め、初挑戦のハモり曲に盟友福ちゃんの振り付けたLWでは五つ星を彷彿とさせる衣装、五関ソロでA.B.C.が出揃い花言葉でファンの声を聴いた後はいよいよ橋本ソロでA.B.C-Z。メンコ曲で愛を叫んでスターシップに乗船した彼らは時空を飛び越えざえびへと辿り着きます。

 

変わるものと変わらないもの。あの時のざえびと今のざえびは違う。でも大切なものはいつだって同じなのです。それを忘れずに体現してきた彼らだからこそ、今ここにこれだけの笑顔が集まっているのです。

 

橋本くんも言っていたように5年間はあっという間だったかもしれません。でもその1日1日を彼らは着実に進んできた。ファンやスタッフや共演者、1人1人と確実に出会ってきた。それが初めての横アリ単独公演で結実したことを、5人はしっかりと見せ付けてくれました。

 

確かにそれは相対的に考えれば決して速い進みではありませんでした。でもそれが彼らの最大速度であることを私達は知っている。それ以上に大事なことがあるでしょうか。誰かと比べる必要のない、いや、比べることなどできない絶対的な幸せがあることを5人は教えてくれたのです。

 

誰かの決めた物差しで闘うことを求められる厳しい世界で、彼らはいつだって自分達の心だけに従って新しいものを見せ続けてきてくれました。その自由に魅せられて、憧れて、勇気を貰っているのは私だけではないと思います。

 

もちろん、うまくいかないことだってありました。彼らの力になれない悔しさに涙した日がなかった訳ではありません。でもそんな日々も一緒に抱えながら進んでいけることこそが、今を共に生きる意味なのです。同じ時間を過ごすということなのです。

 

ひとりひとりが挨拶を述べたあと、アンコールの最後の曲は、まさかの「サポーターズ」でした。

 

「僕も君に救われたんだよ」

「嗤われても構わない」

「あの日約束した未来まで」

「今はまだ遠いけどいつか届く」

 

 こんなに完璧なフィナーレがあるでしょうか。信じられない程の幸せを今ここで見せてくれた5人が、その理由を諭すように「僕も君に救われたんだよ」と言ってくれる有難さ。そしてそれがきっと嘘でないことを、その愛を、私達はまっすぐに信じることができる。

 

アイドルという存在が生きているのは不確かな世界です。そして名もなきファンの存在はさらに頼りない。明日表舞台から消えるかもしれないアイドルと、明日他の誰かを好きになるかもしれないファンの間を繋ぐ確かなものは何もありません。だからこそ、アイドルとファンを繋ぐ絆があるとすれば、「信じる」というただ一点に尽きると思うのです。

 

目に見えないそれを嗤う人もいるでしょう。でもその目に見えない絆を信じることのできる人生がどれだけ幸せか、 言葉ではとても言い尽くせません。私は5人を愛しているし、彼らの愛を信じることができる。それだけで充分なのです。

 

まだホール公演は続きますが、「愛の人」戸塚祥太が5人の力を結集させて作った55Tourはきっと今までで最高のコンサートになることでしょう。その時はまたこんな風に想いを綴れたらと思います。ひとまずお読みいただきありがとうございました。

 

 

改めて、デビュー5周年おめでとう。

 

一緒に連れてきてくれてありがとう。

 

ずっとずっとこの幸せが続きますように。

 

たとえこの世が滅びても~20周年を鮮やかに彩った愛の花を忘れない為に

第一報が光一さん本人の口からもたらされたのは6/28、太一くんが司会を務めるテレ東音楽祭冒頭でした。

 
「番組としても20周年を盛り上げてくださってる中非常に申し訳ないんですが」
「大事をとってお休みしています」
 
 
タイムラインには衝撃が走りました。
誰もが言葉を失い、混乱していました。
 
その日のパフォーマンスは光一さんの親友こと長瀬智也さんが助っ人として音合わせもなしに「全部抱きしめて」を歌ってくれたり、太一くんやレボレボ、スタジオのみなさんと一緒になって「フラワー」を歌ったり、仲間が助けてくれたことで比較的和やかなムードで進行していきました。誰もが一日も早い復帰を願い、20周年本番に間に合わせるための休養だと信じていました。
 
3日後の7/1には、櫻井くんが司会を務めるTHE MUSIC DAYの生放送がありました。つよしくんが出演を見合わせたことは事前にお知らせされていましたが、未満都市が復活することもあって「愛されるより愛したい」を歌うことが既に発表されており、どのようなパフォーマンスになるのかが世間的に注目を浴びました
 
まずはジャニーズシャッフルメドレーに冬コンのアンコール衣装で登場した光一さん。隣の太一くんがずっと肩を組んでくれ、心なしかメンバーみんながセンターの光一さんを囲むような陣形でのぞんでくれたように見えました。「泣きながら生まれてきた僕たちは多分ピンチに強い」と歌う光一さんはその強さの中にどこか寂しさが滲むようで、これまでに見たことのない佇まいでした。
 
そしてやってきた光一さんのターン。「本当にごめんなさい、スタッフの方にも柔軟に対応していただきありがとうございます」と頭を下げる光一さん。「愛されるより愛したい」を未満都市で共演する松本くん相葉くんと共に歌うことが発表され、「これを歌うならこのふたりしかいないと思って。本当にありがとね!」とふたりにも感謝を述べます。
 
イントロが流れ出すと松本くん相葉くんと固く握手を交わし、光一さんがセンターに立ってパフォーマンスが始まる…と、気付いたのはそのときでした。光一さんの黒い衣装のインナーに、のラインが入っていたのです。いつもいつもメンバーカラーに意味などないと言って憚らない光一さん。でもこの日ばかりはその大きすぎる意味を感じずにはいられませんでした。
 
ふたりにありがとうと拍手を贈り、たったひとりでピアノの前に立つと歌いだしたのはAnniversary。しかも、テレビではあまり披露したことのない2番の歌詞でした。
 
「君がいるだけでありふれた日々が鮮やかに彩られ愛が満ちていくよ」
 
これがメッセージでなければなんなのでしょうか。後に明かされたところによれば、Anniversaryの歌唱を決めたのは直前で、本来は愛されるより愛したいだけになる予定だったというのです。
 
「みなさん本当にご心配をおかけしてすいません。つよしくんが戻ってきたらKinKi Kids20周年、また新たな気持ちで、感謝の気持ちを乗せて、再スタートできたらいいなと思っております。本日はみなさん本当にどうもありがとうございました。」
 
どうしてこの人が謝らなければいけないんだろう。
どうしてこの人はひとりで立とうとするんだろう。
どうしてこの人はこんなにも強いんだろう。
 
つよしくんの回復を願いつつも、その日は光一さんの強さが哀しくて数時間泣き続けました。神でも悪魔でもいい、あの人の魂を救ってくださいと願わずにはいられませんでした。
 
その後の収録番組も光一さんがひとりで出演し、次の生放送は7/11、NHK「うたコン」。この日も生出演は光一さんのみとなりました。紅白の映像を振り返るコーナーなどを経て、選曲したのは「もう君以外愛せない」。
 
「君が一瞬でもいなくなると僕は不安になるのさ」
 
スモークの海を漂いながら音に魂を込める光一さんは、ファンが見れば分かる程度にはやつれていて、でも、涙が出るほどに美しくて。
 
ひとりでの出演なのだから、自分のソロを歌うことだって、最悪出演をとりやめることだってできた筈なのです。でも光一さんはKinKiとしてそこに立ち、歌うことを選びました。KinKiという場所を、ひとりで守ることを決断してくれました。
 
司会の谷原さんは、「きっとテレビの前で見ていてくれてると思いますよ」と言ってくださいました。そのくらい、誰がどう見ても、ここにいないたったひとりの為に捧げられた歌でした。
 
 
ファンクラブからPartyについてのメールが届いたのはその2日後、7/13午後9時のことでした。
 
治療を続けてきたものの完治に至らず完全なパフォーマンスの約束ができないこと、その為つよしくんは映像での出演となること、光一さんがステージ上でパフォーマンスをすることが感謝やお詫びと共に綴られていました。
 
1番に感じたのは決断してくれて良かったということ。この一連の出来事がPartyに照準を合わせた休養であるとすれば、無理をしてでも出演してしまう、させられてしまうのではないかという不安は少なからずありました。でもチームKinKiはつよしくんの完治を1番に考えている。それがわかって少しほっとしたのを覚えています。
 
でも正直、芽生えたのは前向きな気持ちだけではありませんでした。デビュー15周年の「ぼくも」事件。なかなかふたりの活動が増えなかった時期。20周年にむけての要望活動。いつしか数え年が当たり前になっていたアニバーサリーイヤーを去年で終わらせず、「20周年本番は2017年7月」と唱え続け、ふたりとファンがやっとの想いで手に入れたPartyやCMやたくさんのテレビ露出でした。
 
どうしてふたりがこんな目に遭わなくてはいけないのか、
どうしてつよしくんの苦しみを代わってあげられないのか、
どうして光一さんの強さに1ミリでも報いることができないのか、
この日も悔し涙が止まることはありませんでした。
 
光一さんがファンに謝るようなことになったらどうしよう、つよしくんは中継とはいえ本当に出演が可能な状態なのだろうか、遠くにいるつよしくんのことを、ひとりでパフォーマンスする光一さんを、
どんな気持ちで見たら良いんだろう。払い戻しをすることは全く考えなかったけれど、不安は泉のように湧き続けました。
 
翌日、20周年前夜祭として企画されていたディレイビューイングが中止されること、ハマスタから生中継での出演が予定されていた音楽の日」への出演が取りやめとなったことが発表されました。後に聞くところによれば予定されていた報道陣の取材も行わないことになったそうで、おそらくは映像演出上必要なカメラ以外は設置しなかったのだろうと思います。ディレイビューイングは海外での開催も決定しており、海外ファンの長年の要望がようやく形になる筈でした。音楽の日はふたりが敬愛する中居くんの番組であり、20周年という節目のイベント中継で華を添える筈でした。
 
おめでとうとありがとうを伝えたい一方で不安な想いを消すことができず、Partyが明日に迫っているにも関わらず気持ちの行き場を失くしかけていたその時でした。
 
LOVE FIGHTERの更新。
 
これまでの経過と謝罪、無念、そしていつもと同じ大きな愛が、かわいらしい顔文字を添えて綴られていました。ハマスタに入れないファンにも一斉に想いを伝えてくれたのです。真摯に、でも深刻にならないように、つよしくんの人柄がそのまま表れたような優しく想いの詰まった文章でした。明日は遠くにいるつよしくんにも愛が届く時間になればいい、そう強く願いました。
 
その3時間後。
 
Show must go onのアイコンに灯る「UP」の印。
目を疑いました。
それは実に、約300日ぶりの更新でした。
 
光一さんはいつも、ファンに向けた文章を敬語で綴ります。特に自分や周りに何かあったときの挨拶は例外なく、考え抜かれた慎重な言葉選びで表現されてきました。
 
それなのに。
 
その日更新されたのは句読点すらないくだけた口語体の文章。Partyの内容はほぼ決まっていないこと、そして全て受け止めたうえで明日は楽しむのだという率直な想いが綴られていました。改行に挟まれた中盤の9文字。それは自分でも気付かなかったけれどあの時1番欲しかった言葉なのかもしれません。
 
光一さんは常々「不安だから稽古を重ねる」「段取りに空白があるのは怖い」と言ってきました。完璧に作り上げた世界観の中に客を誘うのが光一さんの、そしてKinKiのやり方でした。そんな姿を見てきた私は今回のことで勝手に光一さんの心情を推し量り、不安で仕方がない筈だ、寝ずに段取りを作っている筈だと妄想を膨らませ心を痛めていました。でもそれは愚かな行為でした。ふたりの四半世紀は、ふたりのデビュー20周年はそんなヤワなものではなかったのです。せっかく辿り着いたPartyなのだから心から楽しむべきなのです。まさに霧が晴れたような気持ちでした。本当にすごい人のファンになってしまったと思いました。
 
そしていよいよPartyの日はやってきました。ほとんど眠れず寝ぼけたままで熱中症対策グッズを山ほど詰め込んだバッグを引きずるようにして横浜に向かいます。販売開始は9時と発表されていましたが、7時の時点で2000人が並んでいるという情報も。誰もが炎天下で数時間立ち続ける覚悟でグッズ列に臨んでいました。
 
しかしいざ並んでみると、販売開始前にも関わらずどんどん進んでいくグッズ列。何事かと前に続くと、販売会場の隣のホールが待機場所として用意されていました。冷房完備はもちろんのこと、会場内にはいくつものモニターが設置されており新曲やライブDVD、テレビやラジオのCMまでさまざまなKinKiの映像がかわるがわる映し出されます。さらにはホールの片隅に置かれたPartyロゴ入りの白い布の壁。その前にはペンも用意されており(なお赤と青がかなり多め)、寄せ書きができるようになっていました。
 
いったいどうしてしまったのでしょうか。あまりのホスピタリティに言葉を失っていると、30分早く販売が始まった隣のホールからとんでもない情報が飛び込んできました。
 
「コンサート衣装が展示されている」
 
私たちはグッズを買いに来たのであり衣装展に来たのではありません。言葉の意味が分からず混乱したまま販売会場のホールに入ると、そこには想像を絶する光景が広がっていました。
 
まずはすごい数の売り子が並ぶグッズ列。現金専用レジとカードも使えるレジの2種類が用意され、いずれもロゴと商品名の入ったレシートがでてきます。
 
そして売り場を抜けいくつもの仕切りの中を蛇行した先には、年末年始に行われたコンサートの写真パネル、そして実際に着用した衣が飾られていました。衣装の後ろにはひときわ大きなパネルが置かれ、コンサートの臨場感を思い出せる仕掛けに胸が熱くなります。丁寧に飾られた衣装はそのどれもが豪奢な刺繍や煌びやかなパーツがふんだんに散りばめられた美しい仕上がりで、神は細部に宿ると言わんばかりの仕事ぶりを近くで眺めることができる至福のひと時でした。
 
衣装展の最後を飾るのは、ライトアップされ360°眺められるように祀られた紅白衣装。このお衣装は元日のコンサートのアンコールでのみファンに披露されましたが、そのときのふたりの口ぶりからこの後は永遠に封印されてしまうものと思っていました。まさかこんな風に仔細を眺めることができる日がくるとは夢にも思わず、語彙を失うほどの美しさにただただ圧倒されるばかりでした。
 
幻かと思うほどの空間を抜けると、またもや行列が。いつも会場でCDやDVDを販売している山野楽器さんのブースでした。尋常でない並びっぷりに困惑していると、どうやら新曲「The Red Light」の横浜スタジアム限定盤が用意されているというのです。これも事前には一切知らされていない情報でした。コンサートDVDにも会場限定のショップバッグがつくとあって売り場は大盛況。パネルや衣装の展示を見て「お金を払わせてほしい…」と口を揃えていたおたくの気持ちを昇華させてくれる素晴らしい仕組みでした。私は早い時間に並べたので問題なく購入できましたが、限定盤は二日とも売り切れてしまったとのこと。そんなハマスタブーストもあり、テレビで一回も歌唱できなかったにも関わらず新曲はギネス記録の更新と共に売上20万枚の大台に乗りました。
 
一方、会場となるハマスタでは着々と準備が進められていました。恒例のモニュメントはのリボンで彩られた誕生日ケーキの形をしており、お世話になったたくさんの方々の名前が並びます。ゲートには「Welcome to KinKi Kids Party!」の文字が躍り、招待客を今か今かと待っているようでした。
 
いよいよ開場の時。入場した私たちはまた驚かされることになります。入場者全員に、Partyのロゴが入った大判のタオルがプレゼントされたのです。タオルの入った肩掛けの透明なビニールバッグにもふたりの手書きメッセージが印刷され、チームKinKiからの愛を感じずにはいられませんでした。
 
、そしてイベントロゴと共に「20th Anniversary」の文字が光るシンプルなステージ。まだまだ陽は落ちておらず、生ぬるい風が吹き抜けていきます。定刻を迎えると、響いてきたのはいつもと変わらないトーンの光一さんの声でした。
 
(ここからは二日間をダイジェストでお送りします)
 
◎映像越しのつよしくん
まだ姿の見えない光一さんの合図でつよしくんを呼び出すと、モニターに映ったのは鼻メガネを装着したつよしくん。号泣する準備はできていたオタ各位の爆笑を誘います。ユーモアセンス溢れるスケブ芸(言い方)で病状や経過の説明をしてくれました。2日目の登場はおふざけなしの超絶美人。「昨日はゆるすぎたかなと思って…と微笑むと光一さんがファンと同じかそれ以上のテンションでつよしくんカッコいいよ!」とはしゃぎます。光一さんはつよしくんの口の中から出てくる設定。今まで見たどの登場よりもぬるっとしていましたが、Partyだからとタキシードをキメてきた光一さんは神作画ぶりがすごかったです。つよしくんはすぐに中継芸をマスターし(だから言い方)、光一さんが暑いといえば画面の向こうから煽いであげたり、雨が降るかもと言えば画面の向こうから屋根を差し掛けたり、ロウソクが消えそうになれば風除けを作ったりと奮闘していました。なお光一さんのツッコミがゲロ甘。大きなつよしくんと小さな光一さんの織り成す御伽話のような光景は暖かくもどこか切なく、この世に魔法使いがいるならふたりの間にあるものをすべて消し去ってほしいと願わずにはいられませんでした。
 
◎Hey!みんな元気かい?
光一さんが1曲目に決めていたのはこの曲。「今日はいつも通り上手に立つしいつも通り自分のパートを歌うからみんながつよしくんパートだよ!ハモもそのまま歌うからつられないでね!」とつよしくんの居場所を守る想いに涙しつつ、つよしくんパートという大役を任されるファン一同。ふたりも言っているように普段のコンサートではあまり歌わないKinKiファンですが(声を出すようなコンサートじゃないしふたりの歌が聞きたいからなんですけどね)、この日は第一声からすごかった。光一さんの想いに応えたい、つよしくんに声を届けたい、そんな気持ちが音になって溢れているようで、泣かないと決めた筈の誓いは脆くも崩れ去ったのでした。1日目、ファンとの歌唱を終えた光一さんが「あっ!Hey!つよし元気かい?って歌おうと思ったのに忘れてた!!」なんて言い出してもう一度ワンコーラス歌ったのには笑い泣きでしたが、そういう意味でどうしても1曲目にこれを持ってきたかったんだなと思うと本当に貴方という人は。
 
◎過去映像
おもむろにPartyのロゴが入ったスケッチブック大のリストを取り出すふたり。円盤化されていない過去のステージ映像をみんなで見ようというのです。デビュー会見の映像からはじまり、まだコンサートで先輩の曲をカバーしていた時代の貴重な映像から新しくてもGコンの映像まで、様々な未円盤化映像に阿鼻叫喚のハマスタ。しかし一番リアクションが大きかったのが誰あろう光一さんだったのには笑いました。過去の自分が客席に手を振っていることに驚いたり、意外とカッコいいじゃんと呟いてみたり。さらにデビュー前後のつよしくんの映像が出てくるとさあ大変です。「つよしくんかっこいいじゃん!」「つよしくんて俺こんときのイメージやわぁ!」「かっこいい!」「つよしくんかっこいい!」強火がうるさい。いやでもほんとにかっこよかったんです、愛してる愛してないとか。ただ六甲おろしとカムストックは意味が分からなかった。なんでバイク乗り回してるの。自由か。
 
◎ケーキ
1日目の中盤、突如つよしくんの部屋にもゲストが登場。自分たちのリハ(この日は音楽の日の出演もありました)がある中駆け付けてくれたふぉ~ゆ~の4人でした。4人が運んできてくれたのは「2」「0」のロウソクが立てられたお祝いのケーキ。さらに光一さんのいるステージにも同じものが届くというスタッフさんの愛がとても嬉しかった。そして光一さんが「建さんちょっと音楽お願いできますか」というと流れ始めたのは20周年バージョンのハピグリ。これも嬉しい贈り物でした。ステージにひとりの光一さんは主役なのに自分で火をつけるしかなく、しかも野外で風があった為全然上手につかなかったのですが、画面越しに風除けを作ろうとしてくれたつよしくんも「だから飛び出してこないから!」とツッコむ光一さんも本当に可愛かった。つよしくんが「そっちにいる光一が(ロウソクの火)消してよ」といえば光一さんは「俺はいつも誕生日で消してるからつよしくんが消してよ」と譲り合い、結果的にせーので消しちゃうアラフォーやばくないですか???しかも光一さん最後まで火つかなかったのにちゃんとタイミング合わせて消すフリしてるんだよ???(興奮)
 
◎薔薇と太陽
つよしくん、そっちにpBoneあるでしょ?薔薇と太陽にさ、ホーンの見せ場があるじゃない?あそこやってもらおうかなと思って。でも吹いちゃダメだよ耳に悪いから!」と光一さん。いまのふたりでできるパフォーマンスを最大限に考えてのアイディアだったのでしょう。ノリノリでpBoneを組み立てるつよしくん(なお未だに組み立て方が曖昧)が冗談で「でも逆にこれ吹いたら一気に治るかもww」なんていうと「絶対ダメだよ!吹かないでね!」4回も念を押す光一さんのおにいちゃんぶりたるや(でもマウスピースがケースの中になかったようで物理的に吹けませんでした。光一さんに絶対吹かせるなと言われたスタッフさんの苦肉の策だったのかなーなんて邪推)。曲が始まると、4tの足枷(この日は部屋を飛び出してハマスタに行かないようにスタッフが厳戒態勢をしいていたそう)をものともせず躍動感溢れるプレイで魅了するつよしくんとたったひとりでタキシードのままガッツリ踊る光一さん。客席はそのふたつを視界に収めながら一生懸命つよしくんパートを歌いましたが、「くびすじにーひかるあーsギャァァァァァァとシャルドネチャンスに崩れ落ちます(そんな客席にニヤリとしてしまう光一さんも見逃さなかったぞ)。間奏に入ると「はいつよしくん見せ場だよ!」という掛け声から怒涛のスタンドプレイ。激しくpBoneを吹き散らかしたかと思うと足枷を攻撃しはじめ破壊に成、ズルズルと遠くへ追いやります(なお数分後には何事もなかったようにまた自分でつける)。笑って泣いて歌って叫んで史上最高に忙しいばらたいだったのでした。
 
◎ひとりじゃない
1日目の後半、流石に暑いから着替えるねという光一さん、無礼講だからとその場で脱ぎ始めます。肉体美に興奮する客席に背を向けて白いTシャツに着替えた光一さんが正面に向き直ると、そこにはなんと、若かりしつよしくんの写真が…!さらに客席が騒然としている間に何やらフレームアウトするつよしくん。戻ってくるとそこには同じく若かりし光一さんの写真が印刷されたTシャツを纏うつよしくんの姿が…!(我々はいったい何を見せられて…????)と困惑する客席をよそに何事もなかったように進行するふたり。ここで光一さんが歌いたいと言い出したのはまさかの「ひとりじゃない」でした。はじめちゃん大好きなのは知ってるけどさァ、ほんとにそれで歌うの?その格好で?とツッコむ間もなく相方正面で歌い始める光一さん。全席一律ケツ見でお届けしていきます。遠くにいる相方に贈る「ひとりじゃない」は文字で読めば感動的ですが、なにしろ目の前の人もスクリーン越しの人もTシャツに印刷されたお互いの顔を撫でたりして楽しそうだし、桜木町の花火がドンドコ打ちあがってるし、もう何がなんやら。まあいっか、無礼講だし(?)
 
◎つよしくんの弾き語り
1日目、ギターを取り出したつよしくんが歌ってくれたのはto Heart「君がいるただそれだけで壊れるくらいつよくなれるよ」という言葉は、これまで光一さんが送り続けてきたメッセージへの返歌のようでした。もともと歌う予定がなかったのかこの日はギターにマイクがあてられておらず、会場に届く音声はほとんどつよしくんの声のみ。優しい美声がアカペラのように響き、光一さんをはじめ誰もがただ静かに聴き入りました。2日目に選んだのは「おかんが必ずカラオケで歌う」という青の時代。「砂に書いたあの文字は僕への励ましの言葉」という歌詞だけでメッセージ性は充分すぎるほどで、吹き抜ける風が光一さんの横顔を撫でる光景は本当に綺麗で。神様どうか彼から音を奪わないでくださいと願わずにはいられませんでした。
 
◎ゲスト
2日間で駆け付けてくれたゲストは総勢14人。「この(未円盤化)リストだけで酒が飲める」「光一さんの隣で踊る日が来ることを17年前の自分に教えてあげたい」とオタ全開で好感度爆上がりだった生田斗真くん、テレ東音楽祭のことも含めてちゃんと御礼させてねって言った光一さんに「今度箸借りにいったらお茶ぐらいだしてね!」って帰ってく宇宙一の男前こと長瀬智也さん、舎弟のような腰の低さでとにかく恐縮しまくるロバ丸、愛が溢れすぎて声が震えていた増田貴久くん、赤青の服をキメ汗だくになりながら2曲もバックについてくれた泣き虫などなど、ゆかりのあるメンバーがおめでとうを伝えに来てくれました。正直なことをいうと、こうなる前はぼんやりと「KinKiの記念日に後輩は集まらなくていい」と思っていました。記念コンサートに後輩が集結した例はいくつもありますが、KinKiはそういう感じではなくいつも通りふたりぼっちで居てくれた方が良いと思っていました。でも、この状況でKinKiの為に何かできないかと駆け付けてくれた仲間達の愛は私が考えていたよりずっとずっと大きくて、それが心から純粋に嬉しく幸せでした。ゲストが来るたびに「今何年目?次の○周年は必ずお祝いに行くからね!」と声を掛ける光一さんは本当に素敵な大人の男性で、また恋をしそうになったのはここだけの話。
 
◎もう君以外愛せない
2日目の公演も中盤に差し掛かった頃でした。「つよしくんさあ、ズレても良いからさあ、一緒に一曲やってみない?もうなんでもありでしょ!」と突然の提案。つよしくんの顔には若干の困惑が漂っていました。「ちょっと突っ込み気味で歌ってもらえればさあ、ズレてもいいから!」「バラードのがやりやすいと思うんだよね、う君以外愛せないとか!」「サビは一緒にやると大変なことになるからソロパートだけでも!」珍しいほど押しの強い光一さん。「いいけどここカラオケBOXみたい…」とこぼすつよしくんに「はいもう始まるよ!」と半ば強引にイントロへ。最初の光一さんパートが終わると、少しだけ遅れてつよしくんの声が響き渡り、会場には自然と拍手が沸き起こりました。このときモニターに向かって頷きながら指で小さくOKのサインを出す光一さんの顔付きはとても神妙で、涙を堪えているようにさえ見えたりもして。サビを終えると本来はユニゾンで2番のAメロ。しかし光一さんは「ここふたりだけどつよしくん歌って!」と促します。やはり少しのズレはありましたが、そんなことはどうでもよくなるほど想いのこもった歌声。事件が起こったのは最後の最後、つよしくんのソロパートでした。「もう君以外愛せない今ここに君と約束するよ」をかなり突っ込み気味に歌い始めたつよしくん。こちらの伴奏とぴったり合う瞬間があったのです。さらに歌い終わりのrit.をかけるつよしくんにピアノ伴奏がぴたりと寄り添い、終わってみればいつもとなんら変わらないフィナーレ。信じられませんでした。つよしくんの技量、バンドのみなさんの技量は言うまでもないですが、何より胸に響いたのは「信じる力」でした。奇跡は起こる。陳腐な言い方にはなりますが、運命と絆で結ばれたふたりに物理的な距離が勝てる筈がなかったのです。息ができないほどに泣きじゃくりました。
 
 
◎突発LOVE1日目
陽もすっかり落ち花火も収まってきた頃、光一さんの口からとんでもない情報が発表されました。「実は今堂島くんと作っている曲があって、詞はつよしくんに書いてもらうことになっている。まだ制作途中でデモの段階だけど、ラララで歌ってみたい」。光一さんは普段から、制作段階や不完全なものを客に見せることはしてきませんでした。そんな光一さんが何故こんなことを言い出したのかは、ふたりの会話を聞くうちに分かってきます。作詞は以前からお願いしていたものの入院中はやはり詞が書けなかったつよしくん。光一さんはそんなつよしくんに会場での歌唱風景を見せることで、イマジネーションの助けになればと思ったというのです。光一さんは本気でした。ラララで歌い上げられたその曲は堂島さんのさわやかでキラキラしたサウンドと光一さんのどこか切なく美しい旋律が融合した青春ポップス。イントロから胸が締め付けられてまた泣きました。光一さんも何度も強調していたようにこの曲のポイントは大サビでふたりがそれぞれ別のメロディを歌い(この日は堂島くんが一緒に歌ってくれました)、最後にはまたひとつになって終わるところ。嗚呼この人はどこまでロマンチストなのでしょう。堂島さんの歌が聴けたのはとても贅沢でしたが、ふたりの声で歌われるこの大サビを早く聴きたいと強く思いました。歌唱を終えると、この曲に詞を書いていつかふたりで歌うことを約束してほしいと真剣な目で語り掛ける光一さん。対するつよしくんも「実は自分も今作っている曲がある。光一に詞を書いてほしい」と驚きの発表を。一度は「俺はもう詞は書きたく…」と言いかけた光一さんでしたが、自分が約束してもらったのだからとその言葉を飲み込んだのがとても印象的でした。そして「どう?なんか浮かびそう?」と優しく問いかける光一さんにつよしくんがなんとなく浮かんできたと話したフレーズは「言葉のないメロディを口ずさむ勇気を持つ僕達」。嗚呼もうこの人もどこまでロマンチストなのでry。光一さんのエールの送り方は結果的に大正解で、つよしくんのもとにこんな素敵なフレーズが降りてくる瞬間の目撃者となれたことはきっと忘れられないと思います。
 
◎突発LOVE2日目
2日目、大感動のもう君以外愛せないが終わると「最近はネットとかで情報がたくさん流れているのでご存じの方もいるかもしれませんが…」と話題にしたのはやはり突発LOVEでした。なんとこの日の午後、つよしくんがザーッと詞を書いてきてくれたというのです。入院中全く浮かばなかった詞を、数時間で形にしてきたというのです。光一さんが無理やりにでも昨日歌ったことが本当につよしくんの力になったのかも…という推測は、スケッチブックに書いた詞がモニターに映った瞬間に確信に変わりました。離れた夜空(そら)に咲く花」「言葉のないこのメロディも聞こえないそのメロディも」「虹うつ愛のネオンが綺麗」女性詞で美しく表現されていたのはまさしく昨日の光景でした。光一さんの音に乗ったその歌詞はより一層切なく綺麗で胸を打ち、枯れるほど泣いた筈なのにとめどなく涙が溢れました。歌が終わると「あ、ごめんあそこ歌詞足りなかった?」「大丈夫、足して歌っちゃったなどと早速微調整に入るふたり。光一さんはあっごめん普通に制作しちゃった」と謝ってくれましたがふたりの制作活動を生で見られるほどの幸せは他にありません。さらにこの時歌詞が足りないと思ったつよしくんが書き足したフレーズは会いたいよ」。もう言葉がありませんでした。どうしてこのふたりはこんなにも運命に愛されてしまうのでしょう。
 
◎Anniversary
最後の曲として用意されていたのはAnniversaryでした。ここでもつよしくんのパートを歌うのはファン一同。上手に立つ光一さんは迷わずハモパートを歌います。モニターを見ていると、時たま真上からのアングルがあることに気付きました。よく見ると光一さんのシンメの位置に、しっかりとピンスポが当たっていたのです。必ずまたここでふたりで歌うんだ、その場所は絶対に守るんだ、チームKinKiの痛いほどの愛でした。間奏を終えての大サビ。その歌いだしは光一さんの合図でファンに委ねられました。その日1番の大合唱が響き渡ると光一さんの歌声も重なり曲はクライマックスへ(2日目はここで伴奏もボリュームを下げてくださいました)。つよしくんは曲中ずっとスケッチブックに走らせていたペンを置き、感謝の気持ちを込めたイラストをこちらに向けてくれました。光一さんが最後の挨拶を述べると、もう一度大サビへ。途端にそこまでひとつも使用されなかった特効がこれでもかと打ち上がり、ふたりの20周年を鮮烈に祝います。桜木町の花火を他人のだからタダでみちゃだめ!」なんて言っていたのに、ちゃんと自分たちでも用意してくれていたのです。一般論として、花火に籠められるのは祈りです。それは鎮魂であったり復興であったり、何か大きなものへの願いが籠められるものが花火です。ふたりがずっとふたりでいられますようにそんな満場一致の祈りは神様に届いたでしょうか。
 
 
「つよしくんいつもので終わろ!いくよ!」
(なお2日目はWe are KinKi Kids
 
大きいつよしくん小さい光一さんが手を取り合ってPartyは終幕を迎えました。
 
 
ふたりから受け取ったメッセージはKinKi Kidsを諦めない」ということ。
 
つよしくんの居場所を守り続けた光一さん。
 
「諦めのキスはまだしないよ」と歌詞を綴ったつよしくん。
 
 
20周年は大きな到達点ではあるけれど、ふたりの、ふたりでの人生はまだまだ続きます。もちろんふたり揃った姿を見られなかったのは残念ですが、人生にはいろいろなことがあるのです。一瞬の夢の時間も素敵だけれど、ふたりと同じ時代をこうして生きている実感が何より幸せなのだと気付かされた2日間でもありました。
 
ふたりは何度も伝えてくれました。
 
僕達とスタッフとバンドとファンのこの関係性がなければこんなことは絶対にできなかった」
「(チケットの払い戻しもできたのに)みんなが笑顔で集まってくれてよかった」
 
おこがましいのは百も承知で自惚れたことを言わせてもらえるなら、今回のPartyが中止にならなかったのは、ふたりができると判断してくれたのは、私達ファンのことを信じて甘えてくれたからだと思うのです。私達の愛が届いていたからだと思うのです。
 
覚えているでしょうか。Mコンで歌われた「僕らの未来」。ふたりの歌う未来には、ふたりの背中越しの私達がいました。彼らの描く未来の中に私達がいる。それはもはや愛すら超えた何かでした。
 
私達はふたりに何を返せるでしょうか。きっとひとりひとりにできることは少ないでしょう。でもふたりが歩き続けるのは不確かで硝子のような世界です。当たり前のことなんてひとつもありません。KinKiは運命真理ですが、同時にであり執着だったのです。ふたりがずっとずっと守ってきてくれた場所。力になれるかは分からないけど、ふたりはふたり以外にKinKiを背負わせたりしないだろうけど、ほんの少しでも一緒にこの場所を守れたらと強く思いました。
 
幸せばかりではなかったこの1ヶ月を、
でも愛しかなかったこの1ヶ月を、
私は決して忘れることはないでしょう。
 
 
 
改めてデビュー20周年おめでとう。
 
そしてありがとう。
 
ずっとずっと、
 
ずっとふたりで。
 
 
 
 
 
 
 
 

一粒のshooting star~伝説の少女を知らない五関担が観月ありさ様のコンサートにお邪魔してきた話~

それは4月のある昼下がりのこと。

 

「Reading Concert Vol.1『25HEART』~少女は伝説になった~」
五関晃一の出演が決定いたしました!
 
…何事だ????
 
ごせ子が伝説になったのか????
 
多くのえび担がごせ子のソロコンが決まってしまったのかと震える中、徐々にそれが観月ありささんのコンサートらしいということが判明しました。
 
でも、なんでまた?
リーディングコンサートとは?
vol.1とは?
 
多くの疑問が浮かんだまま申し込みを済ませ、息をするようにチケット代を振り込むおたく達。
 
発表されてたったの1か月で恵比寿公演の日はやってきました。
 
ジャニオタには馴染みのない会場。
遅れる開場。
伸びるドリンク引換列。
溢れる関係者。
 
観月さんのファンにジャニオタヅカオタが入り乱れ微妙な緊張感が漂う客席を和らげてくれたのは、開演前アナウンスを自ら読み上げる観月さんのお茶目さでした。
 
客席の明かりが消えバンドの演奏が始まるとデビューからの軌跡がスクリーンに映し出されます。そして次の瞬間ステージの真ん中に現れたのは…
 
め、女神様だァ!!!!!
 
ハットの下に長い髪をなびかせた美の女神がそこに立っていました。誰のファンであろうと息をのむしかないほどの美しさ。
 
もうね、すごい。
顔がきれい。
身体が綺麗。
そしてなんといってもおみ足ですよ。
発光してるのかってぐらい輝いてるの。
本当に同じ生物なのだろうか?
 
そして失礼ながらあまり観月さんの歌手活動は存じ上げなかったのですが、とにかく歌が上手い。声まで美しい。
表現力の豊かさはいまさら私が言うまでもなく、曲の世界を情感たっぷりにまっすぐ歌い上げる声に聴き惚れてしまいました。
 
生で聴いてみてどの歌も好きになったのですが、特に感銘を受けたのは「ナースのお仕事」パートでした。御自分でも私の代名詞とおっしゃっていましたが、そんな作品を殊更に取り上げてひとつのセクションにしてしまう愛情にはグッときました。丁寧にまっすぐに向き合ってきた仕事だからこそ堂々と胸を張ってフィーチャーする。言葉でいえば簡単ですが、なかなか勇気のいることなのではないでしょうか。
 
そしていよいよリーディングパートへ。
読み上げるのはO・ヘンリーの「最後の一葉」です。
 
原作とは少し筋が違いますが、観月さんが元有名歌手のジョアンナ、舞台のど自慢で河合くんとも共演している湖月わたるさんが貧乏画家のスー、そして五関くんは若くて根暗な医師を演じます。
 
湖月さんはとにかく歌の圧がすごい。発声から立ち姿から本当に素人でも分かる宝塚感が満載で、舞台映えする見た目もさることながら一瞬で客席を世界観に引きずり込む表現力は圧巻の一言でした。
 
一方の五関くんは若いお医者様の役ですが、とにかく髪型がダンディかつ可愛くさらにトレンディ何を言ってるか分からねえと思うがry
 
ダボダボのスーツは若いというより幼い印象すら与えましたが、そんなことはどうでもよくなるぐらい顔がかっこよくて声が良い。声が、良い。
 
恵比寿公演では緊張のあまり膝が震えるどころか首が震えていたいう五関くん。確かに最初の方は正直少し心配になるくらいの様子で、いつも舞台での堂々とした立ち振る舞いを見てきたファンにとっては新鮮ですらありました。
 
大阪公演では恵比寿ほどの震えはなく、おふたりに助けられながらもしっかりとお芝居に入り込んでいたように見えました。新たな挑戦の仲間に五関くんを加えてくださった観月さんには感謝しかありません。
 
そして五関くんの出番を語る上で外せないのがアメリカンジョーのコーナー。初日の衝撃たるや。
 
ジョアンナを気分転換のため外に誘い出そうとするスーとお医者さん。しかしジョアンナが落ち行く葉っぱのことを気にしているのに気付いたスーは外出を取りやめお医者さんの面白い話を聞くことをジョアンナに提案します。
 
晃一五関の????
すべらない????
話??????
 
ネタ自体はネット上で使い古されたような伝統的なアメリカンジョークばかりでしたが、そこまでおとなしく台本を読んでいたのに急に身振り手振りを交えておもしろおかしく表現しようとする五関くんの健気さとキュートさはおそらく五関担以外の観客にも伝わったようで安心しました。観月さん湖月さんも堪えきれず笑っていてくださってどれだけ心強かったか。なお五関担はそのパートがきた段階で声を出さないように口を手で覆って、ヒィヒィ言いながら結果的に祈りのポーズをとっていたので極めて通常運転だったことも申し添えます。
 
ともあれやたらと彫りの深い国籍不明年齢不詳のお医者様が謎の爪痕を残しリーディングはクライマックスを迎えます。そこで歌われるのはなんと名曲「ハナミズキ」。
五関くんと湖月さんの出番はここまでかな、と思ったのも束の間、なんとマイクを持ち始める五関くん…???
 
…う、歌ったァ!!!
観月さん湖月さんと歌ってるぞ!!!
しかも!!!オクターブ下!!!!
 
嘘でしょやだやめてえっなんなのどうして急にオスみ出してくるのえっ???
 
もうびっくりしすぎてほんとにハトが豆鉄砲喰らったみたいな顔してたと思う。もちろんふたりの歌には遠く及ばないんだけど、でも噛み締めながら低音で支える五関くんはかっこよかったです(デレ
 
そして呆気にとられたままゲスト出演のふたりを見送ると、コンサートのクライマックスはもちろん「伝説の少女」。
 
歌が大好きで、
14歳でこの世界に飛び込んだ少女は、
伝説になることを夢見ていたのかもしれません
 
お芝居の一遍のように語られるその言葉に、少女だった観月ありさがスーパースター「観月ありさになるまでの道のりを想って涙が出そうでした。観月さんは「いろいろありました」くらいにしか言わないけれど、きっと並大抵の人生ではなかった筈です。それでも前を向き、自分らしく輝き続けることをやめなかった25年、その結果が今ここにある幸せなのです。それにこんな形で触れることができて本当に有難いと思います。
 
目映い光に包まれ天女のようにステージを去るありさ様。
当然拍手が鳴りやむことはありません。
 
アンコールに応え再び降臨された天女様はポニーテールにツアータオル、ツアーTシャツ、そして、なんと、デニムのホットパンツをお召しになっているではありませんか…生足魅惑のマーメイド(©レボレボ)…
 
会場の盛り上がりも最高潮に達したところでアンコール2曲目は「TOO SHY SHY BOY!」、ここでツアーT姿の湖月さんと五関くんも再び登場します。
 
ゲストのおふたりから一言、ということでまずは湖月さん。「私は本当に昔から朝倉いずみちゃんの大大大ファンで…!」と先ほどまでの凛々しい立ち姿が嘘のように(?)ひとりのファンとしての想いを伝えているのがベリーキュートでした。一方の五関くんは客席の歓声に控えめに応えつつ、25周年のアニバーサリー(五関くんくらいになると、ね)に呼んでいただけた感謝を述べ、頭を下げます。
 
と、そこで観月さんから「五関くん、これから歌う曲に振付してくれたんだよね!」と衝撃の発表が。
 
謙虚に微笑んで頷いたその人。
「振付なんて大それたものじゃありません、僕からの提案です」
「もし右手にお時間がありましたらどうぞやってみてください」
なんてどこまでも控えめにお願いするのが如何にも五関くんらしくて笑いました。
 
振付自体は右手を4回振り上げて降ろすだけの本当に簡単なものでしたが、それまで各々自由に立ったり座ったりしていた客席が総立ちになりひとつの振付でまとまる様子は圧巻で、客席のレベルを考えつつ一体感を確実に作り上げてくる五関くんの仕事ぶりがとても誇らしかったです。五関くんはもちろんダンスが得意で大好きだというのもあるでしょうが、自分たちのコンサートの良いところは一体感だと常々言っていて、そのツールとしての振付を自ら買って出ているのだろうなという推測が確信に変わった瞬間でした。
 
最後の曲が終わるとありさ一座に入れてもらい客席に礼をする五関くん…ねえ待っていつの間にベースの方と仲良くなったの!?自担の人たらしぶりにまた驚かされるなどしているうちにありさ様は下界に手を振って楽園へお帰りになり、コンサートは終幕したのでした。
 
もちろんカタカナ案件なので言いたいことはたくさんありますが、25年もの間に数えきれないほどの人と共演してきたありさ様が、元宝塚トップスターの湖月わたるさんと共に五関くんを選んでくださったことがまずは本当に有難く、ありさ様とスタッフの皆様に心より感謝を申し上げます。そして湖月さん、このリーディングコンサートでも舞台のど自慢でも、ステージを引っ張る鮮烈な表現力を存分に見せていただきありがとうございました。タイトル通りハートフルで素敵なコンサートでした。
 
五関くんは自分のコンサートでも外部舞台でもない初めての経験、どうでしたか?
緊張していたけど、楽しかったですか?
 
ライトに映える色もダンディでトレンディなセットもマーベラスに上品だった髪の毛、見惚れるほど美しい肌、まっすぐな眉に綺麗な二重、揺れる睫毛に瞳の色と涙袋、少しだけ震えていた大きな手、伸びしろのある表現と心を掴んで離さない声、アメリカンジョークをやりきる思い切りと最後の最後でスベリ芸ぶっこむ舞台度胸、謙虚な姿勢に完璧な振付仕事、貴方が貴方として求められた役割をこなす姿が愛おしくて仕方ありませんでした。来年も呼んでくださいなんてちゃっかりお願いしていましたが、その願いが叶うように微力ながら応援させてもらいますね。
 
そして最後になりますが観月ありさ様、
デビュー25周年本当に本当におめでとうございます!!
 
ヴァイオラ嬢を一目見たときから圧倒的な陽のオーラに感動していましたが、女神のような美しさと愛嬌と豊かな歌声と垣間見える反骨心、観月さんの魅力が詰まったあたたかいコンサートにお邪魔させていただけて本当に幸せでした。これからもどうか、大好きな歌を歌い続けてくださいね。この素晴らしい御縁が続きますように。
 
 
 
 
 
 
 
 

貴方は僕らの希望

 

君を夏の一日と比べてみようか

 

君の方が美しく

 

ずっと、穏やかだ

 

 

 

親愛なる五関晃一様、

32歳のお誕生日

おめでとうございます。

 

 

31歳の貴方を1日残さず愛することができて

私は幸せでした。

 

青いスーツもライダースも

女優帽も長い金髪も、

 

貴方のくれたときめきのすべてが

私の宝物です。

 

32歳の貴方と見られる景色は

どんなに輝いているでしょう。

 

貴方の夢はさらに鮮やかに

美しく煌めいているでしょうか。

 

私はほんの少しでも、

そのお手伝いができているでしょうか。

 

 

生まれてきてくれてありがとう

 

諦めずにいてくれてありがとう

 

出会ってくれてありがとう

 

たくさんの夢をありがとう

 

 

ありがとうじゃ足りなくて、

言葉じゃとても表せないけど。

 

どうかこの1年も

貴方らしく穏やかに笑っていてください。

 

どうか飽きることなく、

目一杯の愛を贈らせてください。

 

 

本当におめでとう。

愛しています。

 

どうか素晴らしい1日に、

そして1年になりますように。

 

 

深夜零時の鐘を掻き消すくらいに

 

幸せ願う歌よ響き渡れ