一粒のshooting star~伝説の少女を知らない五関担が観月ありさ様のコンサートにお邪魔してきた話~
それは4月のある昼下がりのこと。
「Reading Concert Vol.1『25HEART』~少女は伝説になった~」
五関晃一の出演が決定いたしました!
…何事だ????
ごせ子が伝説になったのか????
でも、なんでまた?
リーディングコンサートとは?
vol.1とは?
多くの疑問が浮かんだまま申し込みを済ませ、 息をするようにチケット代を振り込むおたく達。
発表されてたったの1か月で恵比寿公演の日はやってきました。
ジャニオタには馴染みのない会場。
遅れる開場。
伸びるドリンク引換列。
溢れる関係者。
観月さんのファンにジャニオタヅカオタが入り乱れ微妙な緊張感が 漂う客席を和らげてくれたのは、開演前アナウンスを自ら読み上げる観月 さんのお茶目さでした。
客席の明かりが消えバンドの演奏が始まるとデビューからの軌跡が スクリーンに映し出されます。 そして次の瞬間ステージの真ん中に現れたのは…
め、女神様だァ!!!!!
ハットの下に長い髪をなびかせた美の女神がそこに立っていました 。誰のファンであろうと息をのむしかないほどの美しさ。
もうね、すごい。
顔がきれい。
身体が綺麗。
そしてなんといってもおみ足ですよ。
発光してるのかってぐらい輝いてるの。
本当に同じ生物なのだろうか?
そして失礼ながらあまり観月さんの歌手活動は存じ上げなかったの ですが、とにかく歌が上手い。声まで美しい。
表現力の豊かさはいまさら私が言うまでもなく、 曲の世界を情感たっぷりにまっすぐ歌い上げる声に聴き惚れてしま いました。
生で聴いてみてどの歌も好きになったのですが、 特に感銘を受けたのは「ナースのお仕事」パートでした。 御自分でも私の代名詞とおっしゃっていましたが、 そんな作品を殊更に取り上げてひとつのセクションにしてしまう愛 情にはグッときました。 丁寧にまっすぐに向き合ってきた仕事だからこそ堂々と胸を張って フィーチャーする。言葉でいえば簡単ですが、 なかなか勇気のいることなのではないでしょうか。
そしていよいよリーディングパートへ。
読み上げるのはO・ヘンリーの「最後の一葉」です。
湖月さんはとにかく歌の圧がすごい。 発声から立ち姿から本当に素人でも分かる宝塚感が満載で、 舞台映えする見た目もさることながら一瞬で客席を世界観に引きず り込む表現力は圧巻の一言でした。
一方の五関くんは若いお医者様の役ですが、 とにかく髪型がダンディかつ可愛くさらにトレンディ。 何を言ってるか分からねえと思うがry
ダボダボのスーツは若いというより幼い印象すら与えましたが、 そんなことはどうでもよくなるぐらい顔がかっこよくて声が良い。声が、良い。
恵比寿公演では緊張のあまり膝が震えるどころか首が震えていたと いう五関くん。 確かに最初の方は正直少し心配になるくらいの様子で、 いつも舞台での堂々とした立ち振る舞いを見てきたファンにとって は新鮮ですらありました。
大阪公演では恵比寿ほどの震えはなく、 おふたりに助けられながらもしっかりとお芝居に入り込んでいたよ うに見えました。 新たな挑戦の仲間に五関くんを加えてくださった観月さんには感謝 しかありません。
そして五関くんの出番を語る上で外せないのがアメリカンジョーク のコーナー。初日の衝撃たるや。
ジョアンナを気分転換のため外に誘い出そうとするスーとお医者さ ん。 しかしジョアンナが落ち行く葉っぱのことを気にしているのに気付 いたスーは外出を取りやめお医者さんの面白い話を聞くことをジョ アンナに提案します。
晃一五関の????
すべらない????
話??????
ネタ自体はネット上で使い古されたような伝統的なアメリカンジョ ークばかりでしたが、 そこまでおとなしく台本を読んでいたのに急に身振り手振りを交え ておもしろおかしく表現しようとする五関くんの健気さとキュート さはおそらく五関担以外の観客にも伝わったようで安心しました。 観月さん湖月さんも堪えきれず笑っていてくださってどれだけ心強 かったか。なお 五関担はそのパートがきた段階で声を出さないように口を手で覆っ て、 ヒィヒィ言いながら結果的に祈りのポーズをとっていたので極めて 通常運転だったことも申し添えます。
五関くんと湖月さんの出番はここまでかな、と思ったのも束の間、 なんとマイクを持ち始める五関くん…???
…う、歌ったァ!!!
観月さん湖月さんと歌ってるぞ!!!
しかも!!!オクターブ下!!!!
嘘でしょやだやめてえっなんなのどうして急にオスみ出してくるの えっ???
もうびっくりしすぎてほんとにハトが豆鉄砲喰らったみたいな顔し てたと思う。もちろんふたりの歌には遠く及ばないんだけど、 でも噛み締めながら低音で支える五関くんはかっこよかったです( デレ
そして呆気にとられたままゲスト出演のふたりを見送ると、 コンサートのクライマックスはもちろん「伝説の少女」。
歌が大好きで、
14歳でこの世界に飛び込んだ少女は、
お芝居の一遍のように語られるその言葉に、 少女だった観月ありさがスーパースター「観月ありさ」 になるまでの道のりを想って涙が出そうでした。観月さんは「 いろいろありました」くらいにしか言わないけれど、 きっと並大抵の人生ではなかった筈です。それでも前を向き、 自分らしく輝き続けることをやめなかった25年、 その結果が今ここにある幸せなのです。 それにこんな形で触れることができて本当に有難いと思います。
目映い光に包まれ天女のようにステージを去るありさ様。
会場の盛り上がりも最高潮に達したところでアンコール2曲目は「 TOO SHY SHY BOY!」、 ここでツアーT姿の湖月さんと五関くんも再び登場します。
ゲストのおふたりから一言、ということでまずは湖月さん。「私は本当に昔から朝倉いずみちゃんの大大大ファンで…!」と先ほどまでの凛々しい立ち姿が嘘のように(?)ひとりのファンとしての想いを伝えているのがベリーキュートでした。一方の五関くんは客席の歓声に控えめに応えつつ、25周年のアニバーサリー(五関くんくらいになると、ね)に呼んでいただけた感謝を述べ、頭を下げます。
と、そこで観月さんから「五関くん、これから歌う曲に振付してくれたんだよね!」と衝撃の発表が。
謙虚に微笑んで頷いたその人。
「振付なんて大それたものじゃありません、僕からの提案です」
「もし右手にお時間がありましたらどうぞやってみてください」
なんてどこまでも控えめにお願いするのが如何にも五関くんらしくて笑いました。
振付自体は右手を4回振り上げて降ろすだけの本当に簡単なものでしたが、それまで各々自由に立ったり座ったりしていた客席が総立ちになりひとつの振付でまとまる様子は圧巻で、客席のレベルを考えつつ一体感を確実に作り上げてくる五関くんの仕事ぶりがとても誇らしかったです。五関くんはもちろんダンスが得意で大好きだというのもあるでしょうが、自分たちのコンサートの良いところは一体感だと常々言っていて、そのツールとしての振付を自ら買って出ているのだろうなという推測が確信に変わった瞬間でした。
最後の曲が終わるとありさ一座に入れてもらい客席に礼をする五関くん…ねえ待っていつの間にベースの方と仲良くなったの!?自担の人たらしぶりにまた驚かされるなどしているうちにありさ様は下界に手を振って楽園へお帰りになり、コンサートは終幕したのでした。
もちろんカタカナ案件なので言いたいことはたくさんありますが、25年もの間に数えきれないほどの人と共演してきたありさ様が、元宝塚トップスターの湖月わたるさんと共に五関くんを選んでくださったことがまずは本当に有難く、ありさ様とスタッフの皆様に心より感謝を申し上げます。そして湖月さん、このリーディングコンサートでも舞台のど自慢でも、ステージを引っ張る鮮烈な表現力を存分に見せていただきありがとうございました。タイトル通りハートフルで素敵なコンサートでした。
五関くんは自分のコンサートでも外部舞台でもない初めての経験、どうでしたか?
緊張していたけど、楽しかったですか?
ライトに映える色もダンディでトレンディなセットもマーベラスに上品だった髪の毛、見惚れるほど美しい肌、まっすぐな眉に綺麗な二重、揺れる睫毛に瞳の色と涙袋、少しだけ震えていた大きな手、伸びしろのある表現と心を掴んで離さない声、アメリカンジョークをやりきる思い切りと最後の最後でスベリ芸ぶっこむ舞台度胸、謙虚な姿勢に完璧な振付仕事、貴方が貴方として求められた役割をこなす姿が愛おしくて仕方ありませんでした。来年も呼んでくださいなんてちゃっかりお願いしていましたが、その願いが叶うように微力ながら応援させてもらいますね。
そして最後になりますが観月ありさ様、
デビュー25周年本当に本当におめでとうございます!!
ヴァイオラ嬢を一目見たときから圧倒的な陽のオーラに感動していましたが、女神のような美しさと愛嬌と豊かな歌声と垣間見える反骨心、観月さんの魅力が詰まったあたたかいコンサートにお邪魔させていただけて本当に幸せでした。これからもどうか、大好きな歌を歌い続けてくださいね。この素晴らしい御縁が続きますように。