星の彼方 雲の隙間

声が届かなくても想ってるよ

大切なものはいつだって同じ〜55Tourアリーナ公演を終えての速報値

A.B.C-Z 5Stars 5Years  Tour

7/30@大阪城ホール

8/8,9@横浜アリーナ

 

 

私は常々

 

「アクロのレジェンド」

「完成度のアリサマ」

「エモのSLT」

 

と直近のコンサートを評してきましたが、55Tourのエモさはこれまた尋常じゃなくて。まだホールが始まっていないので最終的にどんな言葉が出てくるか分かりませんが、とりあえず速報値で思うところを書いてみようと思います。

 

横アリ2日目に行われた公開記者会見で、今回構成演出に初挑戦した戸塚さんは「5年間の集大成を目指した」と語りました。代名詞のアクロバットや恒例の巨大装置、レベルの高い歌とダンスに面白さ、ファンとの一体感、そして彼らの何よりの強みである優しさが随所に散りばめられたステージはまさにこれまでのA.B.C-Z全部乗せの出血大サービス。過去に想いを馳せながら今の彼らを感じて次に前を向くその時、自然と「この幸せが続きますように」と願ってしまうような、未来というより永遠を感じる出来だったのではないでしょうか。

 

 今回、5周年であること、横アリでは初の単独公演だったこともあり、メンバーの口からはファンへの感謝が幾度となく繰り返されました。そしてそのどれもが実感のこもった自分の言葉で表現され、決してポーズではないことが痛い程伝わりました。彼らは本気でした。5人で、そしてファンと共に、こんな時間を永遠に作っていくのだと、真剣に伝えてくれました。

 

そう、今回の補助線は「時間」かもしれません。最新シングルReboot!!!から始まり、アクロバット、オリメンのソロ、初CDシングルのMwで前半を締め、初挑戦のハモり曲に盟友福ちゃんの振り付けたLWでは五つ星を彷彿とさせる衣装、五関ソロでA.B.C.が出揃い花言葉でファンの声を聴いた後はいよいよ橋本ソロでA.B.C-Z。メンコ曲で愛を叫んでスターシップに乗船した彼らは時空を飛び越えざえびへと辿り着きます。

 

変わるものと変わらないもの。あの時のざえびと今のざえびは違う。でも大切なものはいつだって同じなのです。それを忘れずに体現してきた彼らだからこそ、今ここにこれだけの笑顔が集まっているのです。

 

橋本くんも言っていたように5年間はあっという間だったかもしれません。でもその1日1日を彼らは着実に進んできた。ファンやスタッフや共演者、1人1人と確実に出会ってきた。それが初めての横アリ単独公演で結実したことを、5人はしっかりと見せ付けてくれました。

 

確かにそれは相対的に考えれば決して速い進みではありませんでした。でもそれが彼らの最大速度であることを私達は知っている。それ以上に大事なことがあるでしょうか。誰かと比べる必要のない、いや、比べることなどできない絶対的な幸せがあることを5人は教えてくれたのです。

 

誰かの決めた物差しで闘うことを求められる厳しい世界で、彼らはいつだって自分達の心だけに従って新しいものを見せ続けてきてくれました。その自由に魅せられて、憧れて、勇気を貰っているのは私だけではないと思います。

 

もちろん、うまくいかないことだってありました。彼らの力になれない悔しさに涙した日がなかった訳ではありません。でもそんな日々も一緒に抱えながら進んでいけることこそが、今を共に生きる意味なのです。同じ時間を過ごすということなのです。

 

ひとりひとりが挨拶を述べたあと、アンコールの最後の曲は、まさかの「サポーターズ」でした。

 

「僕も君に救われたんだよ」

「嗤われても構わない」

「あの日約束した未来まで」

「今はまだ遠いけどいつか届く」

 

 こんなに完璧なフィナーレがあるでしょうか。信じられない程の幸せを今ここで見せてくれた5人が、その理由を諭すように「僕も君に救われたんだよ」と言ってくれる有難さ。そしてそれがきっと嘘でないことを、その愛を、私達はまっすぐに信じることができる。

 

アイドルという存在が生きているのは不確かな世界です。そして名もなきファンの存在はさらに頼りない。明日表舞台から消えるかもしれないアイドルと、明日他の誰かを好きになるかもしれないファンの間を繋ぐ確かなものは何もありません。だからこそ、アイドルとファンを繋ぐ絆があるとすれば、「信じる」というただ一点に尽きると思うのです。

 

目に見えないそれを嗤う人もいるでしょう。でもその目に見えない絆を信じることのできる人生がどれだけ幸せか、 言葉ではとても言い尽くせません。私は5人を愛しているし、彼らの愛を信じることができる。それだけで充分なのです。

 

まだホール公演は続きますが、「愛の人」戸塚祥太が5人の力を結集させて作った55Tourはきっと今までで最高のコンサートになることでしょう。その時はまたこんな風に想いを綴れたらと思います。ひとまずお読みいただきありがとうございました。

 

 

改めて、デビュー5周年おめでとう。

 

一緒に連れてきてくれてありがとう。

 

ずっとずっとこの幸せが続きますように。