星の彼方 雲の隙間

声が届かなくても想ってるよ

道が途切れたってもう止まらない〜五関晃一さんの31歳聖誕祭に寄せて

愛する自担様こと五関晃一さん31歳のお誕生日おめでとうございます!!!!!!!!!!!

 

20代の貴方を私はほとんど知らなかったけど、30歳だった貴方を1日残らず想い続けられたことは私の幸せです。生まれてきてくれて、続けてきてくれて、出会ってくれて、愛させてくれて本当にありがとう。

 

どれだけ時間がかかっても、貴方の夢が叶うことを、そしてそれを傍で見ていられることを願っています。いつだって未来しか見てない貴方は本当にカッコいい。どんな景色を見に行けるのか今から楽しみで仕方ありません。これからの1年もその先も、貴方にしかできない貴方の人生を全力で歩んでください。愛しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------------------おまけ--------------------------

 

6月の朝の光でぼんやりと目が覚める。
ここのところ毎朝天気が悪かったから,カーテンをきちんと閉めることもせず寝てしまっていた。自分の雑な性格をいまさら責めたところで仕方ない。

ふと,彼の寝顔をみようと思って寝返りをうった。いつだって隙を見せない彼の,無防備な姿を見てみたかった。

でもやっぱりこの人は私の思い通りになるような人じゃない。最初から全て知っていたかのようにニヤニヤとこちらを見ている。

おはよう,と囁き合う。
休日の朝7時。
起き出すにはまだ早いと思った次の瞬間だった。

「次に起きるまでこうしてられたら結婚しよっか」

私の手が彼の大きな手に包まれる。脳がこれ以上は危険と判断したのだろう,何が起きたのか分からず混乱しているうちに私は眠りに墜ちた。

 

 

☆~*~★~*~☆~*~★~*~

あれは夢だったのだろうか。

その人はまるで風のようだった。

あまりに軽やかに。
あまりに淀みなく。

薄暗いガード下の些細な光の全てが彼に集まり揺らめいていた。音も光も空気さえも当然のように彼の味方だった。何もかもが彼のステップの為に存在する世界。

どれほどの時間その不思議な空間を眺めていただろう。車のヘッドライトがピンスポットになろうと彼を照らした瞬間、確かにその顔がこちらを向いた。息が止まる刹那。もう逃れられない。追われている訳でもないのに観念せざるを得なかった。


☆~*~★~*~☆~*~★~*~

 

 


部屋に差し込む朝の光はいつの間にか天高く昇っていた。

「お誕生日おめでとう」
「結婚しよう」

 

 

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仕方ないのよ恋女〜五関担の寝盗られ宗介観劇記

「寝盗られ宗介」@新橋演舞場

5/24~5/29
 
ある日突然スポーツ紙の紙面を飾った寝盗られ宗介のポスタービジュアルはあまりに衝撃的だった。その妖艶な美しさはおたくの妄想が形になって現れたのかと思うほどの出来栄えで,「なんだかわからないがとにかく見に行かなければならない」という衝動に駆られたのを覚えている。
 
SHOCKと同じ締切日の振り込めをなんとか済ませ,カード枠にも電話してなんとか手に入れた3枚のチケット。地方公演が始まってもなかなかレポが流れてこず,劇場で何が起きているのかと震えながら開幕を待った。
 
そして演舞場初日。初めての演舞場に浮かれ薦められるままにお土産の玉ねぎ煎を買うなどしていた私は席に着いて驚愕の事実を知ることになる。
 
「は,花道の横…!」
 
花道より下手側でかなりサイドではあるが,花道のある舞台を見たことの無かった私はいきなりの花道横に面食らってしまった。演舞場初日ということもあり意味も無く緊張していた。動悸が激しい。待ちに待った寝盗られである。
 
そして幕は上がり,降りた。
 
「あ,飴ちゃんもろた…」
私はと言えばあまりに怒涛の3時間で頭の整理がつかないまま,トミーが優しい笑顔で渡してくれた飴ちゃんを持って立ち尽くしていた。自分ひとりで持ち帰るのもあれだと思って列の隣の人たちに飴を渡したのはいいのだがどうして自分用に食べられもしないイチゴの飴を選んでしまったんだろう…いやそんなことはどうでもいい。戸塚祥太がとても綺麗だった。あ,あとあれだ。
 
由美子抱いてくれ。
 
とにかく初日の感想はこれに尽きた。鴻上尚史の音楽劇「リンダリンダ」の再演でその舞台女優としての存在感や歌唱力は知っていたものの,今回の由美子姐さんは何から何まであまりに圧倒的だった。台詞回しに立ち振る舞いや所作,歌唱力,そして何より座長である戸塚祥太を引っ張り,支え,受け止めている姿には惚れ惚れするしかなかった。
 
ぼーっとした頭でなんとか帰り着くと、由美子姐さんの迫力と戸塚祥太の滴る汗の美しさに浸っている暇もなく、翌日はやってきた。ZIPでMV解禁もあるというのにまさかの11時開演である。
 
2回目ともなると劇中劇の流れや話の構造が分かってくるので新しい発見がたくさんあった。こちらも昨日ほどの緊張はなかったし、一座のみなさんも多少リラックスして演じられていたのかもしれない。もちろん座長をはじめ全員が全力なことに変わりはなかったけれど。
 
そしてここで少し思ったことがある。五関に浪速屋音吉をやらせたらどうだろう。
 
いや、あの、戸塚担さん暢雄担さん気を悪くしないでくださいね。ふたりの音吉、悪役芝居は本当に素晴らしかった。その芝居にイマジネーションを掻き立てられた結果の思い付きなのです。なんかの雑誌で浴衣着てるやつあるじゃないですか。あれどうかなーって思ったの。女を人とも思わずに芸の肥やしにする河原乞食、ちょっと見てみたくなってしまいました。
 
 
1日あいて27日がいわゆるMy楽だった。この日の戸塚祥太はこれまで見た2回とは違っていた。誤魔化しようのないほど、喉が嗄れてしまっていたのである。幕間の休憩時間、私の声帯を潰してもいいから座長の声よどうか最後までもってくれと願わずにはいられなかった。
 
でも、そんな風に戸塚祥太を憐れむのは間違いだったと二幕で痛いほど私は気付かされることになる。限界を超えた座長は、ただひたすらに壮絶だった。私に語彙力がないのは確かだけれど、それ以外に形容のしようがない。
 
「ひとつ苦しめばひとつ表現が見つかる。ひとつ傷つけばまたひとつ表現が創れる。ボロボロになる、その分だけ輝けるんだぞ」
 
SHOCKにこんな台詞がある。自分と向き合い限界を超えた先にエンターテイナーの輝く道があると、コウイチがライバルに最後の教えを説く重要なシーンである。戸塚祥太が喉を嗄らしながら必死に声を張り上げる姿に、声以外の表現に注がれるにとてつもない熱量に、私はこの台詞を思い出さずにはいられなかった。
 
舞台は生き物であり、劇場では観客と演者の間に平等に時が流れていく。振り返ったり後悔したり落ち込んでいる暇はない。今できることを全身全霊でやり遂げることだけが、唯一次へと歩を進める方法である。この人はそれ痛いほど知っているのだと思った。板の上で命を燃やすことのできる者だけが光を浴びる世界で、ずっと闘ってきたのだと思った。本当に、美しかった。
 
宗介という男は端的に言ってクズである。座長としてはやり過ぎなくらいの器の大きさを持っているが、レイ子への愛はどう贔屓目で見ても歪んでいるとしか言えない。サキからのまっとうな助言さえ「つまんねえ女だなあ!」で済ましてしまう。目の前にいたらはっ倒したいくらいのクズである。でも板の上で繰り広げられる宗介の生き様は、何故かとても愛しかった。不器用で滑稽なのに、どうしようもなく魅力的だった。誰にでも演じられる役柄ではない。
 
こんな役をもらえる戸塚祥太が、こんな自担を見られる戸塚担のみんながとても羨ましかった。泣きたくなるくらい、羨ましかった。次の戸塚祥太の表現がとても楽しみである。つか舞台が恒例化することへの賛否はあるが、彼自身がやってみたいと語っていた「蒲田行進曲」が完成するまでは続けてみてもいいのかもしれないと個人的には思っている。
 
今回はもっとライトに戸塚祥太の美しさを楽しみにいくだけのつもりだったのに、こんなにも心揺さぶられるなんて自分でも驚いてしまった。とにもかくにもあの素敵な時間に感謝したい。
 
ありがとう宗介。
ありがとうレイ子。
ありがとう北村宗介一座。
 
 
 
 
 
 
 

6月22日発売A.B.C-Z「Take a “5”Train」歌詞&歌割予測

ついに来ました2ndシングル。CDショップのポロリやらで諸々ヤキモキしましたが、無事に発売日もまさかの即Mステも決まりGo!Go!5で早速宇宙初OAされました。Jr.時代を彷彿とさせるキラキラしたハッピーな曲調と彼らだから歌える過去を肯定した上での前向きな歌詞。この列車に乗ってどこまでも一緒にいろんな景色を見ていたいと思わせる、5人の魅力が詰まった一曲になりました。ちょっと調べてみたところ同発さんも強敵揃いですが、どうにかしてまたみんなでてっぺんとりたいなあ。
 
そんなこんなでGo!Go!5での宇宙初OAをもとに歌詞の文字起こしと歌割を作ってみました。怪しいところもあるしラップや合いの手は聞き取ることを放棄ができていないし歌割はかなり不安ですがとりあえず景気づけということで。みなさんがこの曲を愛する一助となりますように。
 
 
6月22日発売 
「Take a “5”Train」
 
 
Take a “5”Train!
Let's go!
 
Are you ready?君を連れて行くよ(ride on!)
走れ走れ描く未来へ(ride on!)
 
幾千の星の光の中へと
Don't stop
Don't stop
Don't stop
Take a “5”Train!
 
(1番)
どんな願いも叶うわけじゃない
Go around!Go around!
そう 計算式はない
 
どんなヒストリーも無駄じゃないんじゃない?
I know my story 愛していこう
 
チケット握った 乗り込むんだnew rail
ゼロから始まる(塚五)
僕らだけの未体験を(橋塚五)
 
go!go!
 
※Are you ready?君を連れて行くよ(ride on!)
走れ走れ描く未来へ(ride on!)
 
幾千の星の光の中へと
駆け抜けていこうスピードを上げて
 
ポーカーフェイスな君にも
スローペースな君にも
明日はくるよWe can believe it!
 
昨日より眩しい世界へ 
Hey! Don't stop
Don't stop
Don't stop
Take a “5”Train!
 
(2番)
どんな魔法も止められない未来
Go ahead!Go ahead!
そう近道はない
 
どんな靴でも走れちゃうんじゃない?
I know my journy 超えていこう
 
その窓を開けて手を振るイエスタデイ
空へと繋がる
僕らだけの未体験へ(橋凸)
 
go!go!
 
Are you ready?君と見つけに行く(ride on!)
遠い遠い知らない世界(ride on!)
 
幾千の色が渦巻く中へとときめいていこう
手掛かりを胸に
 
ベビーフェイスな君にも
雨も降るけどWe can enjoy it!
 
道標はあの日の僕ら(ride on!)
Hey! Don't stop
Don't stop
Don't stop
Take a “5”Train!
 
(ラップ)
 
手を繋いだらそっと消えて行くよ
いつかのボーダーライン
 
夢が導くこのミステリー紐解こう
 
(※サビ繰り返し)
 
Don't stop!
Don't stop!
Don't stop!
Don't stop!
Don't stop!
Take a “5”Train!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ダヴィンチA.B.C-Z特集「まだ見ぬ明日へ」①Do you know A.B.C-Z?

文芸誌ダヴィンチの連載「ジョーダンバットが鳴っている」は、先月発売された3月号をもって終了となった。打ち切りではなく「卒業」であるというのは意外だったが、戸塚祥太が自分と向き合って考え抜いた結論であり、それをダヴィンチ編集部さんが愛を持って受け止めてくれた結果なのだろう。まずは戸塚祥太にお疲れ様と、ダヴィンチ編集部さんへの感謝を述べておきたい。

 
さて、3月号の発売日、えび担は次回予告のページを見て目を飛び出させることになる。ジョーダンバットが終わった次の4月号で、とっつー連載卒業記念と称してA.B.C-Zが表紙を飾り、特集が組まれることになったというのだ。これまでもジャニーズアイドルでありながら様々な新境地を拓いてきたA.B.C‐Zだが、名門文芸誌の表紙を飾る未来がくるとは思ってもみなかった。この子達は本当に何年経ってもサプライズを忘れない爆モテ彼氏たちである。
 
そして待ちに待った4月号の発売日。書店に平積みされた5人の表紙。普段雑誌は厳選に厳選を重ねて買う私でも、中身の確認もせず3冊抱えてレジに向かうことになんのためらいもなかった。ドル誌ではなかなか見ることのできない表情の5人がそこにはいた。ただただ美しく佇み未来を見据える等身大の青年たち。何度見返しても息を呑むほど。額に入れて飾りたいほどの心揺さぶる写真だった。
 
さて、ここからはそんなダ・ヴィンチ4月号A.B.C‐Z大特集のひとつひとつを取り上げて感想を残していきたいと思う。
 

☆★☆Do you know A.B.C‐Z?☆★☆

A.B.C‐Z大特集の最初を飾るのは意外にも、A.B.C‐Zと共演したことのある各界の著名人からの言葉だった。特に印象に残ったコメントを取り上げてみたいと思う。
 
山里亮太さん<ジャニーズ界の上杉謙信
「天下統一を目論むよりも、ただ、A.B.C‐Zという国の民が幸せであることを願っている。そのためなら自ら出陣して全力で戦うし、宝を勝ち取っていく。」
 
初っ端から泣いた。いやあ、泣いた。もともと山ちゃんは日本語の魔術師だと思っていたけれど、たとえのひとつひとつが的確で、魅力的で、こんなふうに言ってもらえる彼らを好きで本当に良かったと思った。山ちゃんの言うとおり、彼らは天下統一も目指しているけれどどこかに必ず「ファンのために」という気持ちがあるように見える。こちらが申し訳なくなるくらい、いつも一緒だと思わせてくれる。愛してくれる彼氏のようだったり、戦友のようだったり、関係性は時と場合によって様々だけど、いつも彼らの心の中に私たちがいるのだと信じることができる。おとぎ話のようだけど、彼らとなら本気で夢を見たいと思わせてくれるA.B.C‐Z。そんな国の民でいられる私たちは世界一の幸せ者だ。
 
 ・永岡歩さん<見せる顔のギャップに掴まれます>
「りんごを5円で売るのではなく、1万円で売っているんだけど、それを高いと感じさせないくらい素晴らしいものをたくさん見せてくれるんです。」
 
あゆみ。ありがとう俺たちのあゆみ。彼らのことをいつもスペシャリスト集団でありながら気のいいお兄ちゃんと表現してくれるナガオカさん。今回その親しみやすさを「自分たちを安売りしているのとは違う」とはっきり言ってくれたのが本当に嬉しかった。崖っぷちジャニーズ、瀬戸際ジャニーズと散々形容されてきた彼らだが、その奥にあるエンターテイメントへのプライドをナガオカさんはきちんと見出してくれた。彼らがそうやってアイドルとしてのプライドを忘れずにいてくれるからこそ、私たちも安心して熱狂することができるのだろう。
 
テリー伊藤さん<彼らには、青春のにおいがする>
「(ジャニ伝主演は)ジャニーさんが、自分にとって一番の夢を彼らに託しているからだという気がする。テレビでは表現しきれない‘何か’を。(中略)そのジレンマにもまた、青春のにおいがする。青春というのは、全員が100%ハッピーになれるわけじゃないし、すべてが思い通りにいくものでもない。」
 
長年演出家をつとめられているだけあって、本質を突いたコメントがとても印象的だった。テレビに出て人気を博すメジャーなアイドルになりたいという彼らの夢と、何よりも舞台で輝く彼らの素質に懸け自分の一番大切なものを託したジャニーさん。それはジレンマである。もちろん両方をとることもできるのかもしれないけれど、どちらかを大事にしたほうがより良いものができるのかもしれないし、それは誰にもわからない。私は舞台で彼らに堕ちたので正直言って舞台を大事にしてほしい気持ちの方が強い。あれこそが、彼らにしかできないことだと思っている。だけど彼らの夢が叶うことは私の夢でもある。このジレンマもそう、それぞれが抱えた過去の挫折もそう、DVDデビューもそう、売上や露出の少なさもそう。彼らにはいつだってその「青春のにおい」がする。何もかも望み通りにやってきたわけではない「今」をそれでも5人で愛しく大事に抱えて前に進んでいるからこそ彼らからは目が離せない。Mw初回Cの特典映像で戸塚さんが言った「周りの人と違う道を行ってるような気もするけど、遠回りかもしれないし…でもこれが自分たちの最高速度だから」という言葉は何度私を救ってくれたことだろう。彼らの見せてくれるすべてが最高に愛おしいという気持ちと、本当はこんなもんじゃないんだという気持ちと。愛というジレンマを抱えながら私たちは未来へ進んでいく。
 
鈴木拓さん<暴走した個性が集結したときに見せる爆発力>
「彼らを一言で表すなら、‘全方向に攻撃的な馬鹿’(笑)」
 
内外から好評を博しているABChanZOOクイズサバイバル。そこで彼らの魅力を最大限に引き出してくれているのが拓さんである。相手がジャニーズだからという遠慮は一切感じられず、ただただ目の前のおばかな5人を美味しく料理することに専念してくれている。そればかりかそれぞれのキャラをきちんと把握し、大切に育んでくれているようにさえ見える。えび担として本当に頭が上がらないと思っていたが、こうして雑誌に載ったことで「強烈な個性」と「集結したときの爆発力」という彼らの最大の魅力をはっきり理解して尊重してくれているのだと知ることができた。次回から土曜深夜に移動してクイズ以外の企画も多くなるようだが、できれば拓さんとずっと仕事をしていてほしいと願わずにはいられない。彼らのようなじゃじゃ馬を飼い慣らせるのは拓さんしかいない。
 
山田美保子さん<本当のジャニーズ伝説を引き継いで欲しい>
「ジャニーさんはあの頃の夢を彼らに託している気がするんです。(中略)ジャニーズやフォーリーブスと似たものを彼らに感じましたから。歌声にも、品の良さにも。」
 
ネバマイやジャニ伝のことを挙げ、彼らはジャニーさんにとって特別な存在なのではないかという山田美保子さん。私はジャニーズやフォーリーブスのことは知らないけれど、彼らがジャニーさんの夢であったこと、A.B.C‐Zがそれを表現に昇華する存在として選ばれたことはジャニーズ伝説を見れば痛いほど伝わってくる。ジャニーズとは言い換えれば「続いてく伝説」である。そんな伝説を正面から受けとめ、次世代に繋いでいく、そういう大役を任されるのがA.B.C‐Zなのだ。また美保子さんが挙げてくれたデビュー時の五関くんのエピソードには痺れた。誰よりも長い下積みを経てようやく掴んだ自分の栄光なのに。でもそうやって誰より多く去っていく仲間や後輩を見てきたからこその発言でもあるんだろうなあ。
 
・山本清史さん<ついに来たな>
「一番芝居に向いているのが五関くん。(中略)彼は表現欲求がすごく強くて、カメラの前に立つとそれが爆発するんです。(中略)台詞がなくても空気で魅せられる人は、そう多くはいないですよ。」
「僕たち裏方の人間にも、連帯感や絆のようなものを感じさせてくれるグループなんです。」
 
魔法男子☆チェリーズの山本監督からのコメントは、この企画の中でも1番嬉しいものだった。五関担が薄々感じていたことを実際に仕事をした監督さんがはっきり言葉にしてくれたのである。そう、彼は表現欲求が強い。そしてそれを大事なところで爆発させることのできる表現者なのだ。チェリーズを見ていた頃はまだ五関くんに全然興味がなかったのだが、2Dホス回での繊細な演技は強烈に印象に残っている。今思えば当時の彼はカメラの前での演技経験なんてあまりなかったはずで、この評価は彼の非凡な才能を証明するには充分すぎるものではないだろうか。ドラマでも舞台でも、彼の演技がもっと多くの人の目に触れ心を揺さぶることを強く願いたい。そして5人が連帯感や絆を感じさせるグループであるというコメントにもやはりそうなのかと膝を打った。常々ここでも書いているように彼らの最大の魅力を一言で集約するとすればそれは「優しさ」である。痛みを知っているからこそ誰よりも強く、それは同時に優しさを持っているということで
もある。周りのすべての人に幸せを与える根っからのアイドルは、こうして仲間を増やしながら一歩ずつ進んでいく。
 
・まとめ
この企画に寄せられたコメントから抜粋して何人かを取り上げたが、いただいたすべての言葉がA.B.C‐Zの魅力を新たな角度で浮かび上がらせてくれる素晴らしいもので、紹介しきれなかったのがとても残念である。どのコメントからも彼らの好感度の高さと積み重ねた実績が匂い立つ、そんな素敵な企画だった。わざわざ時間をとってインタビューに答えてくれたみなさん、わざわざ原稿を書いて送ってくださったみなさんに心からの感謝を申し上げたい。こうしてこんなにも多くの人が本気で語ってくれるほどの魅力をもったグループ、どんな人も確実に魅了していくグループ、それがA.B.C‐Zである。
 
あとキリショーは河合ソロをカバーしよう。
 

ありがとうほのぼのごっち〜自担に永遠の愛を告白されてしまった件

ご無沙汰しております。

まずは事務連絡。この度改名することになりました。五月と書いてさつきと読みます。彼らに出会ったのが5月だったので。みなさま今後ともよろしくお願いします。

さて。


「豊かな愛情に感謝して」
「あなたに愛されて幸せで充足してる」
「永遠の愛を誠実に」
「告白します」
「僕を信じて」


五関くんはズルい。ずるいでも狡いでもなく、ズルい。次の約束もしてくれないくせに、風のように去ってしまうくせに、回りくどい花言葉でこんな愛を投げ掛けてくる。抗える訳がない。逃げ去る術がある筈もない。


永遠なんてない。そんなことは分かっている。ましてや私達はアイドルとファンなのだ。明日にはステージに立てなくなるかもしれない。明日には他の男に目移りしているかもしれない。私は彼の真実を知らない。彼は私の名前すら知らない。そんな脆くて不確かな関係を、どうして私達は手放せないのだろう。

それは「夢」なのかもしれない。
それは「依存」なのかもしれない。
それは「惰性」なのかもしれない。

この問いに答は存在しない。でも私がこの一連の出来事(1ミリもほのぼのしないごっちの花言葉事変)で感じたのは自担の「愛」の深さだった。この人は全部分かっていて、その上でそれを受け止める覚悟を持っているんじゃないか。自分を通り過ぎた人も、今自分の前にいる人も、これから出会う誰かでさえも愛してしまえるのではないかと思ってしまう。なんて人と出逢ってしまったんだろう。いつも穏やかに笑みを浮かべるその背中にどれだけの強さを隠しているのか、解明される日は訪れそうにない。

ほのぼのごっちは終わってしまった。新曲の露出も少しはあるけど次の約束は何もない。他のメンバーの仕事が7月頭まで埋まっている状況で、もしかしたらこの先半年以上会えないのかもしれないという不安が胸に去来する。私が彼を自担と呼び始めてからはほとんど現場が途切れることがなかったので正直言ってすごくこの期間が恐ろしいけれど、泣きそうな日がきたらダリアを、アザレアを、桔梗を、チューリップを思い出そうと決めている。

めんどくさがりでロマンチストな自担様、マメな更新でたくさんの思い出をくれてありがとうございました。もし夏まであまり表に出ないのだとしても、有意義で幸せな時間を過ごしてくれることを祈っています。そして私からは紫のアネモネを。


どうか届きますように〜とある後輩オタの願い

水曜日から続く長い長い悪夢は、想像だにしていなかった最悪の形で「終末」を迎えた。これがただの夢だったらどんなに良かっただろう。

私はスマオタではない。コンサートも一昨年に一度行ったことしかない。スマスマを欠かさず見ている訳でも、CDを毎回購入している訳でもない。ひとつだけ一般人と違うとしたら、KinKi Kidsのファンだということだ。

当時のことは詳しく知らないが、KinKiはSMAPの直属の後輩だった。コンサートでバックにつき、共に舞台に立ち、テレビにだって出してもらった。コンサートではいつも中居くんが「KinKiのことも僕ら同様に応援してあげてください」と言ってくれていたそうだ。そのことは今でもKinKiオタが語り継ぐ重要なエピソードの一つとなっている。SMAPのことを兄さんと呼び、スマオタのことをスマ姐さんと呼ぶKinKiオタは決して少なくない。良い意味でプライドの高いKinKiがあそこまで恐縮し尊敬の眼差しを向けてやまない先輩を私は他に知らない。

そんな兄さん達が、今までに見たことのない憔悴しきった顔で、焦点の定まらない瞳で、何かに謝っていた。どんなときもカメラに向かってまっすぐ語り掛けてくれた兄さん達が、明らかに自分の心から出たのではない言葉を吐かされていた。何があっても受け入れて力に変えてきたスマ姐さん達が怒りに震えていた。自分達の応援が彼らの顔に突き付けられる拳銃になったのではないかと泣いていた。

こんな辛いことがあるだろうか。尊敬する兄さんの、可愛がってくれた姐さんの、涙を拭いてやることすらできない。部外者である私達は、1ミリだって力になることができない。悔しくて悲しくてたまらないのに。

私の愛するKinKi Kidsはいつからか、「悪い大人」という言葉を使うようになった。「団結して闘うから力をください」とまで言った。10周年を終えてソロ活動が増え、15周年をファンと盛大に祝うこともできず、ようやく迎えた20周年も自分達の想いだけではどうにもできないかもしれないと、真剣な目で伝えてくれた。それはいわゆる相方アンチ問題に因るものだと思っていたが、どうやらそれだけではないのかもしれない。どうすれば愛してやまない彼らの、生きる希望をくれた彼らの力になれるのだろう。今回の騒動を見ていて1番辛かったのは、ファンの声は後押しにもなるがタレントのアキレス腱にもなり得るという事実が明白になったことかもしれない。用意した要望ハガキを前に、何を書くべきなのか分からなくなっている。

自分の愛するタレントに笑っていてほしい。それは全てのファンと呼ばれる人々の切なる願いだ。そんな当たり前のことが理解できない事務所への恨み辛みは今更此処で書くべきでもないが、どうか届きますようにと願わずにはいられない。全てのタレントがその花を咲かせることだけに一生懸命になれるような、そんな平和を求めずにはいられない。例えそれが、おたくの業であっても。

悲しみの大きさを越えてく強さ〜Endless SHOCK2015 15th Anniversary

それは、祈りだった。
紛れもなく、祈りだった。


2015年3月20日。帝国劇場。
開演に先駆けて緞帳の前に出てきたそのカンパニーの座長が口にしたのは、何よりも「スタッフを信じている」ということだった。事故に遭った仲間、それを目撃した観客、夜公演に入る筈だった客への謝罪や心配ももちろんあったが、彼は何度も繰り返し丁寧に、カンパニーへの信頼を語っていた。そして選び抜かれた言葉の最後を締めくくったのは「言葉よりもパフォーマンスで示していく」という強い強い決意だった。


<何があってもショーは続ける、当たり前のことだろ?>
<ほんと、事故にならなくてよかったよね!>
<俺なら続けられないけどな、あんな事故があった劇場で>

あまりにも、あまりにも重なっていた。フィクションである筈の台詞が、痛いほど現実とリンクしてしまっていた。それでも、いや、だからこそ、その日の公演が放つエネルギーはかつて感じたことのない、そしてこの先も2度と感じることはないであろう程の圧倒的な強さだった。体が震え頭が真っ白になるのを止めることはできなかった。絶対に負けないと、全員が持てる全てを使って叫んでいた。<ボロボロになる分だけ輝ける>、それを体現したステージだった。

「正直、言うのが怖い台詞があった」「本当に悔しいけれど、これでまた気付かされたことがたくさんあった」公演後再び観客の前に現れた座長は、何も隠そうとはしなかった。筆舌に尽くしがたいこの日の公演を、私はわすれることができないだろう。

他にも今年は15周年の節目でありながら新しい挑戦がたくさんあった。ここで一度完成させるのではなく前に進み続けたいというメッセージがSHOCKカンパニーらしい。

例えば新加入ののんちゃんにモロにタカ。前年までふぉーゆーが務めてきた役どころ、最初は当然批判もあった。それでも回を重ねるごとに目に見えて成長を遂げる彼らはとても頼もしく、板の上で信頼を勝ち取っていく姿には感動すら覚えた。どんどん表情豊かになっていくのんちゃん、玄人然としたダンスとそのキャラクターで話題をさらったモロ、事故の翌日カテコでコメントを求められ、言葉にならないながらもSHOCKが大好きだと伝えてくれたタカ。来年の出演も決まり、これからが楽しみな3人である。

曲目の変更もあった。オンのギラギラした豪華さを表現していたAMERICAからDancing on Broadwayへの変更には正直なところ戸惑いもあったが、シンプルなセットや衣装でも煌びやかなオンブロードウェイを表現できるのだというメッセージが逆に際立って、ただただカンパニーの強さに震えたのを覚えている。オン楽屋での対立も芝居ではなくMissing heartという曲に乗って演じられることになり、コウイチとライバルの内心までもが歌で表現されるようになったことも大きな変更点である。どちらもまだ賛否両論あるように思うが、来年以降さらに表現が仕上がっていくに違いない。

そしてもうひとつ、今年のSHOCKではヤラとウチの違いがかなり明確に打ち出されていたように感じた。正確に言うと、ウチのキャラが確立されたのではないかと思う。

千秋楽を終えた楽屋。植草オーナーと2人になったウチは「センターは目立つから嫌だ。端っこが好き。」という主旨のアドリブを繰り出す。これは美波里オーナーのときには無かったようだが、この台詞は大きな意味を持っていると思う。

ウチはセンターに立つことを望んでいた訳ではない。コウイチが好きで、カンパニーが好きで、ただただ弟として共にショーを創ることが希望だった。刀をすり替えたのも本当に冗談のつもりで、コウイチを驚かせたいだけだった。もうひとつの論拠として、「好きな奴が振り向いてくれない気持ち、俺には分かるんだよ…」という台詞のとき、ウチは明らかにコウイチを指して話している。どう解釈しても私の頭の中では好きな奴=コウイチとしか捉えられない。

ヤラSHOCKはトップを狙うギラギラしたライバルがコウイチを倒したいという思いを諍いの果てに実現してしまうストーリーであり、恋の三角関係が重奏的に作用する。おそらくはこれがそもそもSHOCKという舞台が表現する物語の完成系であると思う。しかしSHOCK2015のウチはそこに新たな視点をもたらした。ライバルというより、弟としての相手役。怒りよりも悲しみが先に表現されるようなウチの演技は、誰の心にもある弱さや愛情を嫌というほど見せ付ける。ヤラはコウイチと同じステージでもがき苦しむが、ウチは最初から自分とコウイチを相対化してはいない。絶対的な唯一無二のお兄ちゃんなのだ。

個人的にはやはり帝劇ヤラSHOCKが至高だと思っているが、SHOCKという舞台の奥深さにまた気付かされる博多座遠征だった。座長がいつも言っているように、正解などは存在しないのだろう。来年は帝劇のみで地方公演がないと発表されているが、さらなる進化が今から楽しみで仕方ない。


ありがとうSHOCK2015
大好きでした

これからもカンパニーの上に大空が美しく輝いていますように