星の彼方 雲の隙間

声が届かなくても想ってるよ

6月22日発売A.B.C-Z「Take a “5”Train」歌詞&歌割予測

ついに来ました2ndシングル。CDショップのポロリやらで諸々ヤキモキしましたが、無事に発売日もまさかの即Mステも決まりGo!Go!5で早速宇宙初OAされました。Jr.時代を彷彿とさせるキラキラしたハッピーな曲調と彼らだから歌える過去を肯定した上での前向きな歌詞。この列車に乗ってどこまでも一緒にいろんな景色を見ていたいと思わせる、5人の魅力が詰まった一曲になりました。ちょっと調べてみたところ同発さんも強敵揃いですが、どうにかしてまたみんなでてっぺんとりたいなあ。
 
そんなこんなでGo!Go!5での宇宙初OAをもとに歌詞の文字起こしと歌割を作ってみました。怪しいところもあるしラップや合いの手は聞き取ることを放棄ができていないし歌割はかなり不安ですがとりあえず景気づけということで。みなさんがこの曲を愛する一助となりますように。
 
 
6月22日発売 
「Take a “5”Train」
 
 
Take a “5”Train!
Let's go!
 
Are you ready?君を連れて行くよ(ride on!)
走れ走れ描く未来へ(ride on!)
 
幾千の星の光の中へと
Don't stop
Don't stop
Don't stop
Take a “5”Train!
 
(1番)
どんな願いも叶うわけじゃない
Go around!Go around!
そう 計算式はない
 
どんなヒストリーも無駄じゃないんじゃない?
I know my story 愛していこう
 
チケット握った 乗り込むんだnew rail
ゼロから始まる(塚五)
僕らだけの未体験を(橋塚五)
 
go!go!
 
※Are you ready?君を連れて行くよ(ride on!)
走れ走れ描く未来へ(ride on!)
 
幾千の星の光の中へと
駆け抜けていこうスピードを上げて
 
ポーカーフェイスな君にも
スローペースな君にも
明日はくるよWe can believe it!
 
昨日より眩しい世界へ 
Hey! Don't stop
Don't stop
Don't stop
Take a “5”Train!
 
(2番)
どんな魔法も止められない未来
Go ahead!Go ahead!
そう近道はない
 
どんな靴でも走れちゃうんじゃない?
I know my journy 超えていこう
 
その窓を開けて手を振るイエスタデイ
空へと繋がる
僕らだけの未体験へ(橋凸)
 
go!go!
 
Are you ready?君と見つけに行く(ride on!)
遠い遠い知らない世界(ride on!)
 
幾千の色が渦巻く中へとときめいていこう
手掛かりを胸に
 
ベビーフェイスな君にも
雨も降るけどWe can enjoy it!
 
道標はあの日の僕ら(ride on!)
Hey! Don't stop
Don't stop
Don't stop
Take a “5”Train!
 
(ラップ)
 
手を繋いだらそっと消えて行くよ
いつかのボーダーライン
 
夢が導くこのミステリー紐解こう
 
(※サビ繰り返し)
 
Don't stop!
Don't stop!
Don't stop!
Don't stop!
Don't stop!
Take a “5”Train!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ダヴィンチA.B.C-Z特集「まだ見ぬ明日へ」①Do you know A.B.C-Z?

文芸誌ダヴィンチの連載「ジョーダンバットが鳴っている」は、先月発売された3月号をもって終了となった。打ち切りではなく「卒業」であるというのは意外だったが、戸塚祥太が自分と向き合って考え抜いた結論であり、それをダヴィンチ編集部さんが愛を持って受け止めてくれた結果なのだろう。まずは戸塚祥太にお疲れ様と、ダヴィンチ編集部さんへの感謝を述べておきたい。

 
さて、3月号の発売日、えび担は次回予告のページを見て目を飛び出させることになる。ジョーダンバットが終わった次の4月号で、とっつー連載卒業記念と称してA.B.C-Zが表紙を飾り、特集が組まれることになったというのだ。これまでもジャニーズアイドルでありながら様々な新境地を拓いてきたA.B.C‐Zだが、名門文芸誌の表紙を飾る未来がくるとは思ってもみなかった。この子達は本当に何年経ってもサプライズを忘れない爆モテ彼氏たちである。
 
そして待ちに待った4月号の発売日。書店に平積みされた5人の表紙。普段雑誌は厳選に厳選を重ねて買う私でも、中身の確認もせず3冊抱えてレジに向かうことになんのためらいもなかった。ドル誌ではなかなか見ることのできない表情の5人がそこにはいた。ただただ美しく佇み未来を見据える等身大の青年たち。何度見返しても息を呑むほど。額に入れて飾りたいほどの心揺さぶる写真だった。
 
さて、ここからはそんなダ・ヴィンチ4月号A.B.C‐Z大特集のひとつひとつを取り上げて感想を残していきたいと思う。
 

☆★☆Do you know A.B.C‐Z?☆★☆

A.B.C‐Z大特集の最初を飾るのは意外にも、A.B.C‐Zと共演したことのある各界の著名人からの言葉だった。特に印象に残ったコメントを取り上げてみたいと思う。
 
山里亮太さん<ジャニーズ界の上杉謙信
「天下統一を目論むよりも、ただ、A.B.C‐Zという国の民が幸せであることを願っている。そのためなら自ら出陣して全力で戦うし、宝を勝ち取っていく。」
 
初っ端から泣いた。いやあ、泣いた。もともと山ちゃんは日本語の魔術師だと思っていたけれど、たとえのひとつひとつが的確で、魅力的で、こんなふうに言ってもらえる彼らを好きで本当に良かったと思った。山ちゃんの言うとおり、彼らは天下統一も目指しているけれどどこかに必ず「ファンのために」という気持ちがあるように見える。こちらが申し訳なくなるくらい、いつも一緒だと思わせてくれる。愛してくれる彼氏のようだったり、戦友のようだったり、関係性は時と場合によって様々だけど、いつも彼らの心の中に私たちがいるのだと信じることができる。おとぎ話のようだけど、彼らとなら本気で夢を見たいと思わせてくれるA.B.C‐Z。そんな国の民でいられる私たちは世界一の幸せ者だ。
 
 ・永岡歩さん<見せる顔のギャップに掴まれます>
「りんごを5円で売るのではなく、1万円で売っているんだけど、それを高いと感じさせないくらい素晴らしいものをたくさん見せてくれるんです。」
 
あゆみ。ありがとう俺たちのあゆみ。彼らのことをいつもスペシャリスト集団でありながら気のいいお兄ちゃんと表現してくれるナガオカさん。今回その親しみやすさを「自分たちを安売りしているのとは違う」とはっきり言ってくれたのが本当に嬉しかった。崖っぷちジャニーズ、瀬戸際ジャニーズと散々形容されてきた彼らだが、その奥にあるエンターテイメントへのプライドをナガオカさんはきちんと見出してくれた。彼らがそうやってアイドルとしてのプライドを忘れずにいてくれるからこそ、私たちも安心して熱狂することができるのだろう。
 
テリー伊藤さん<彼らには、青春のにおいがする>
「(ジャニ伝主演は)ジャニーさんが、自分にとって一番の夢を彼らに託しているからだという気がする。テレビでは表現しきれない‘何か’を。(中略)そのジレンマにもまた、青春のにおいがする。青春というのは、全員が100%ハッピーになれるわけじゃないし、すべてが思い通りにいくものでもない。」
 
長年演出家をつとめられているだけあって、本質を突いたコメントがとても印象的だった。テレビに出て人気を博すメジャーなアイドルになりたいという彼らの夢と、何よりも舞台で輝く彼らの素質に懸け自分の一番大切なものを託したジャニーさん。それはジレンマである。もちろん両方をとることもできるのかもしれないけれど、どちらかを大事にしたほうがより良いものができるのかもしれないし、それは誰にもわからない。私は舞台で彼らに堕ちたので正直言って舞台を大事にしてほしい気持ちの方が強い。あれこそが、彼らにしかできないことだと思っている。だけど彼らの夢が叶うことは私の夢でもある。このジレンマもそう、それぞれが抱えた過去の挫折もそう、DVDデビューもそう、売上や露出の少なさもそう。彼らにはいつだってその「青春のにおい」がする。何もかも望み通りにやってきたわけではない「今」をそれでも5人で愛しく大事に抱えて前に進んでいるからこそ彼らからは目が離せない。Mw初回Cの特典映像で戸塚さんが言った「周りの人と違う道を行ってるような気もするけど、遠回りかもしれないし…でもこれが自分たちの最高速度だから」という言葉は何度私を救ってくれたことだろう。彼らの見せてくれるすべてが最高に愛おしいという気持ちと、本当はこんなもんじゃないんだという気持ちと。愛というジレンマを抱えながら私たちは未来へ進んでいく。
 
鈴木拓さん<暴走した個性が集結したときに見せる爆発力>
「彼らを一言で表すなら、‘全方向に攻撃的な馬鹿’(笑)」
 
内外から好評を博しているABChanZOOクイズサバイバル。そこで彼らの魅力を最大限に引き出してくれているのが拓さんである。相手がジャニーズだからという遠慮は一切感じられず、ただただ目の前のおばかな5人を美味しく料理することに専念してくれている。そればかりかそれぞれのキャラをきちんと把握し、大切に育んでくれているようにさえ見える。えび担として本当に頭が上がらないと思っていたが、こうして雑誌に載ったことで「強烈な個性」と「集結したときの爆発力」という彼らの最大の魅力をはっきり理解して尊重してくれているのだと知ることができた。次回から土曜深夜に移動してクイズ以外の企画も多くなるようだが、できれば拓さんとずっと仕事をしていてほしいと願わずにはいられない。彼らのようなじゃじゃ馬を飼い慣らせるのは拓さんしかいない。
 
山田美保子さん<本当のジャニーズ伝説を引き継いで欲しい>
「ジャニーさんはあの頃の夢を彼らに託している気がするんです。(中略)ジャニーズやフォーリーブスと似たものを彼らに感じましたから。歌声にも、品の良さにも。」
 
ネバマイやジャニ伝のことを挙げ、彼らはジャニーさんにとって特別な存在なのではないかという山田美保子さん。私はジャニーズやフォーリーブスのことは知らないけれど、彼らがジャニーさんの夢であったこと、A.B.C‐Zがそれを表現に昇華する存在として選ばれたことはジャニーズ伝説を見れば痛いほど伝わってくる。ジャニーズとは言い換えれば「続いてく伝説」である。そんな伝説を正面から受けとめ、次世代に繋いでいく、そういう大役を任されるのがA.B.C‐Zなのだ。また美保子さんが挙げてくれたデビュー時の五関くんのエピソードには痺れた。誰よりも長い下積みを経てようやく掴んだ自分の栄光なのに。でもそうやって誰より多く去っていく仲間や後輩を見てきたからこその発言でもあるんだろうなあ。
 
・山本清史さん<ついに来たな>
「一番芝居に向いているのが五関くん。(中略)彼は表現欲求がすごく強くて、カメラの前に立つとそれが爆発するんです。(中略)台詞がなくても空気で魅せられる人は、そう多くはいないですよ。」
「僕たち裏方の人間にも、連帯感や絆のようなものを感じさせてくれるグループなんです。」
 
魔法男子☆チェリーズの山本監督からのコメントは、この企画の中でも1番嬉しいものだった。五関担が薄々感じていたことを実際に仕事をした監督さんがはっきり言葉にしてくれたのである。そう、彼は表現欲求が強い。そしてそれを大事なところで爆発させることのできる表現者なのだ。チェリーズを見ていた頃はまだ五関くんに全然興味がなかったのだが、2Dホス回での繊細な演技は強烈に印象に残っている。今思えば当時の彼はカメラの前での演技経験なんてあまりなかったはずで、この評価は彼の非凡な才能を証明するには充分すぎるものではないだろうか。ドラマでも舞台でも、彼の演技がもっと多くの人の目に触れ心を揺さぶることを強く願いたい。そして5人が連帯感や絆を感じさせるグループであるというコメントにもやはりそうなのかと膝を打った。常々ここでも書いているように彼らの最大の魅力を一言で集約するとすればそれは「優しさ」である。痛みを知っているからこそ誰よりも強く、それは同時に優しさを持っているということで
もある。周りのすべての人に幸せを与える根っからのアイドルは、こうして仲間を増やしながら一歩ずつ進んでいく。
 
・まとめ
この企画に寄せられたコメントから抜粋して何人かを取り上げたが、いただいたすべての言葉がA.B.C‐Zの魅力を新たな角度で浮かび上がらせてくれる素晴らしいもので、紹介しきれなかったのがとても残念である。どのコメントからも彼らの好感度の高さと積み重ねた実績が匂い立つ、そんな素敵な企画だった。わざわざ時間をとってインタビューに答えてくれたみなさん、わざわざ原稿を書いて送ってくださったみなさんに心からの感謝を申し上げたい。こうしてこんなにも多くの人が本気で語ってくれるほどの魅力をもったグループ、どんな人も確実に魅了していくグループ、それがA.B.C‐Zである。
 
あとキリショーは河合ソロをカバーしよう。
 

ありがとうほのぼのごっち〜自担に永遠の愛を告白されてしまった件

ご無沙汰しております。

まずは事務連絡。この度改名することになりました。五月と書いてさつきと読みます。彼らに出会ったのが5月だったので。みなさま今後ともよろしくお願いします。

さて。


「豊かな愛情に感謝して」
「あなたに愛されて幸せで充足してる」
「永遠の愛を誠実に」
「告白します」
「僕を信じて」


五関くんはズルい。ずるいでも狡いでもなく、ズルい。次の約束もしてくれないくせに、風のように去ってしまうくせに、回りくどい花言葉でこんな愛を投げ掛けてくる。抗える訳がない。逃げ去る術がある筈もない。


永遠なんてない。そんなことは分かっている。ましてや私達はアイドルとファンなのだ。明日にはステージに立てなくなるかもしれない。明日には他の男に目移りしているかもしれない。私は彼の真実を知らない。彼は私の名前すら知らない。そんな脆くて不確かな関係を、どうして私達は手放せないのだろう。

それは「夢」なのかもしれない。
それは「依存」なのかもしれない。
それは「惰性」なのかもしれない。

この問いに答は存在しない。でも私がこの一連の出来事(1ミリもほのぼのしないごっちの花言葉事変)で感じたのは自担の「愛」の深さだった。この人は全部分かっていて、その上でそれを受け止める覚悟を持っているんじゃないか。自分を通り過ぎた人も、今自分の前にいる人も、これから出会う誰かでさえも愛してしまえるのではないかと思ってしまう。なんて人と出逢ってしまったんだろう。いつも穏やかに笑みを浮かべるその背中にどれだけの強さを隠しているのか、解明される日は訪れそうにない。

ほのぼのごっちは終わってしまった。新曲の露出も少しはあるけど次の約束は何もない。他のメンバーの仕事が7月頭まで埋まっている状況で、もしかしたらこの先半年以上会えないのかもしれないという不安が胸に去来する。私が彼を自担と呼び始めてからはほとんど現場が途切れることがなかったので正直言ってすごくこの期間が恐ろしいけれど、泣きそうな日がきたらダリアを、アザレアを、桔梗を、チューリップを思い出そうと決めている。

めんどくさがりでロマンチストな自担様、マメな更新でたくさんの思い出をくれてありがとうございました。もし夏まであまり表に出ないのだとしても、有意義で幸せな時間を過ごしてくれることを祈っています。そして私からは紫のアネモネを。


どうか届きますように〜とある後輩オタの願い

水曜日から続く長い長い悪夢は、想像だにしていなかった最悪の形で「終末」を迎えた。これがただの夢だったらどんなに良かっただろう。

私はスマオタではない。コンサートも一昨年に一度行ったことしかない。スマスマを欠かさず見ている訳でも、CDを毎回購入している訳でもない。ひとつだけ一般人と違うとしたら、KinKi Kidsのファンだということだ。

当時のことは詳しく知らないが、KinKiはSMAPの直属の後輩だった。コンサートでバックにつき、共に舞台に立ち、テレビにだって出してもらった。コンサートではいつも中居くんが「KinKiのことも僕ら同様に応援してあげてください」と言ってくれていたそうだ。そのことは今でもKinKiオタが語り継ぐ重要なエピソードの一つとなっている。SMAPのことを兄さんと呼び、スマオタのことをスマ姐さんと呼ぶKinKiオタは決して少なくない。良い意味でプライドの高いKinKiがあそこまで恐縮し尊敬の眼差しを向けてやまない先輩を私は他に知らない。

そんな兄さん達が、今までに見たことのない憔悴しきった顔で、焦点の定まらない瞳で、何かに謝っていた。どんなときもカメラに向かってまっすぐ語り掛けてくれた兄さん達が、明らかに自分の心から出たのではない言葉を吐かされていた。何があっても受け入れて力に変えてきたスマ姐さん達が怒りに震えていた。自分達の応援が彼らの顔に突き付けられる拳銃になったのではないかと泣いていた。

こんな辛いことがあるだろうか。尊敬する兄さんの、可愛がってくれた姐さんの、涙を拭いてやることすらできない。部外者である私達は、1ミリだって力になることができない。悔しくて悲しくてたまらないのに。

私の愛するKinKi Kidsはいつからか、「悪い大人」という言葉を使うようになった。「団結して闘うから力をください」とまで言った。10周年を終えてソロ活動が増え、15周年をファンと盛大に祝うこともできず、ようやく迎えた20周年も自分達の想いだけではどうにもできないかもしれないと、真剣な目で伝えてくれた。それはいわゆる相方アンチ問題に因るものだと思っていたが、どうやらそれだけではないのかもしれない。どうすれば愛してやまない彼らの、生きる希望をくれた彼らの力になれるのだろう。今回の騒動を見ていて1番辛かったのは、ファンの声は後押しにもなるがタレントのアキレス腱にもなり得るという事実が明白になったことかもしれない。用意した要望ハガキを前に、何を書くべきなのか分からなくなっている。

自分の愛するタレントに笑っていてほしい。それは全てのファンと呼ばれる人々の切なる願いだ。そんな当たり前のことが理解できない事務所への恨み辛みは今更此処で書くべきでもないが、どうか届きますようにと願わずにはいられない。全てのタレントがその花を咲かせることだけに一生懸命になれるような、そんな平和を求めずにはいられない。例えそれが、おたくの業であっても。

悲しみの大きさを越えてく強さ〜Endless SHOCK2015 15th Anniversary

それは、祈りだった。
紛れもなく、祈りだった。


2015年3月20日。帝国劇場。
開演に先駆けて緞帳の前に出てきたそのカンパニーの座長が口にしたのは、何よりも「スタッフを信じている」ということだった。事故に遭った仲間、それを目撃した観客、夜公演に入る筈だった客への謝罪や心配ももちろんあったが、彼は何度も繰り返し丁寧に、カンパニーへの信頼を語っていた。そして選び抜かれた言葉の最後を締めくくったのは「言葉よりもパフォーマンスで示していく」という強い強い決意だった。


<何があってもショーは続ける、当たり前のことだろ?>
<ほんと、事故にならなくてよかったよね!>
<俺なら続けられないけどな、あんな事故があった劇場で>

あまりにも、あまりにも重なっていた。フィクションである筈の台詞が、痛いほど現実とリンクしてしまっていた。それでも、いや、だからこそ、その日の公演が放つエネルギーはかつて感じたことのない、そしてこの先も2度と感じることはないであろう程の圧倒的な強さだった。体が震え頭が真っ白になるのを止めることはできなかった。絶対に負けないと、全員が持てる全てを使って叫んでいた。<ボロボロになる分だけ輝ける>、それを体現したステージだった。

「正直、言うのが怖い台詞があった」「本当に悔しいけれど、これでまた気付かされたことがたくさんあった」公演後再び観客の前に現れた座長は、何も隠そうとはしなかった。筆舌に尽くしがたいこの日の公演を、私はわすれることができないだろう。

他にも今年は15周年の節目でありながら新しい挑戦がたくさんあった。ここで一度完成させるのではなく前に進み続けたいというメッセージがSHOCKカンパニーらしい。

例えば新加入ののんちゃんにモロにタカ。前年までふぉーゆーが務めてきた役どころ、最初は当然批判もあった。それでも回を重ねるごとに目に見えて成長を遂げる彼らはとても頼もしく、板の上で信頼を勝ち取っていく姿には感動すら覚えた。どんどん表情豊かになっていくのんちゃん、玄人然としたダンスとそのキャラクターで話題をさらったモロ、事故の翌日カテコでコメントを求められ、言葉にならないながらもSHOCKが大好きだと伝えてくれたタカ。来年の出演も決まり、これからが楽しみな3人である。

曲目の変更もあった。オンのギラギラした豪華さを表現していたAMERICAからDancing on Broadwayへの変更には正直なところ戸惑いもあったが、シンプルなセットや衣装でも煌びやかなオンブロードウェイを表現できるのだというメッセージが逆に際立って、ただただカンパニーの強さに震えたのを覚えている。オン楽屋での対立も芝居ではなくMissing heartという曲に乗って演じられることになり、コウイチとライバルの内心までもが歌で表現されるようになったことも大きな変更点である。どちらもまだ賛否両論あるように思うが、来年以降さらに表現が仕上がっていくに違いない。

そしてもうひとつ、今年のSHOCKではヤラとウチの違いがかなり明確に打ち出されていたように感じた。正確に言うと、ウチのキャラが確立されたのではないかと思う。

千秋楽を終えた楽屋。植草オーナーと2人になったウチは「センターは目立つから嫌だ。端っこが好き。」という主旨のアドリブを繰り出す。これは美波里オーナーのときには無かったようだが、この台詞は大きな意味を持っていると思う。

ウチはセンターに立つことを望んでいた訳ではない。コウイチが好きで、カンパニーが好きで、ただただ弟として共にショーを創ることが希望だった。刀をすり替えたのも本当に冗談のつもりで、コウイチを驚かせたいだけだった。もうひとつの論拠として、「好きな奴が振り向いてくれない気持ち、俺には分かるんだよ…」という台詞のとき、ウチは明らかにコウイチを指して話している。どう解釈しても私の頭の中では好きな奴=コウイチとしか捉えられない。

ヤラSHOCKはトップを狙うギラギラしたライバルがコウイチを倒したいという思いを諍いの果てに実現してしまうストーリーであり、恋の三角関係が重奏的に作用する。おそらくはこれがそもそもSHOCKという舞台が表現する物語の完成系であると思う。しかしSHOCK2015のウチはそこに新たな視点をもたらした。ライバルというより、弟としての相手役。怒りよりも悲しみが先に表現されるようなウチの演技は、誰の心にもある弱さや愛情を嫌というほど見せ付ける。ヤラはコウイチと同じステージでもがき苦しむが、ウチは最初から自分とコウイチを相対化してはいない。絶対的な唯一無二のお兄ちゃんなのだ。

個人的にはやはり帝劇ヤラSHOCKが至高だと思っているが、SHOCKという舞台の奥深さにまた気付かされる博多座遠征だった。座長がいつも言っているように、正解などは存在しないのだろう。来年は帝劇のみで地方公演がないと発表されているが、さらなる進化が今から楽しみで仕方ない。


ありがとうSHOCK2015
大好きでした

これからもカンパニーの上に大空が美しく輝いていますように

じぇっとなどぅーするらいふなう〜JW初日メモ

行ってきましたJW初日。何度見ても感想はまとまる気がしないですがとりあえずメモだけ残しておきます。

◎開演前
スクリーンにじゃにーずわーるどの文字と共に映し出される歴代ジャニーズのステージ。先輩のものも含めコン映像や舞台映像が30秒くらいずつ流れていきます。中でも印象的だったのは6人時代のかつんのコン映像で仁がアップになって客席がざわついた瞬間w人数系のトラウマがある人やたまアリの傷が癒えてない人は気をつけましょう。

◎オープニング
遅れて入ってくる親子連れが最前センターに座ると係員が駆け寄り「場内での御飲食は…」と注意。すると下手から出てくる内Pが「あとは私が」と親子に近付きます。男の子に話し掛けるとお決まりの子連れフライングwそこからショーがスタートします。なおこの内Pのくだり中も開演前から流れていたジャニーズ映像は流れっぱなしで、しかもえび座映像だったのでどっち見れば良いの!?みたいになりました。

◎えび登場
開幕10分後。「世界に羽ばたくエンターテイナー」というような紹介をされ、えびの写真がプリントされたパネルが交差すると5人の登場です。最初はメンカラキラキラ衣装だったかな?挨拶代わりのアクロバットで塚ちゃんがめっちゃ捻り入れててカッコよかった。流れとか忘れたけどそのあとおそろしいほどに着膨れしたゴテゴテスーツに着替えると早替えを繰り返して和パフォーマンスへ。白い大扇子にプロジェクションマッピングのような感じで炎が映し出されるのが面白かった。これからさらに改良されたら凄そう。あとは定番のmaskも光ってたりして新しかったし、太鼓叩くえびも初めて見たから滾ったかな。

◎フライング
順番前後してるかもしれないけど帝劇でまさかのラブスパ復活でいきなり頭パーンとなる河五厨。生で見るのが初めてだった私は即死。その後けんしょりも同じようなことやってたけど迫力が違う。というか見てるこっちの気持ちが違う。尊い。河五尊い。確か他のメンバーもフライングしてたけど記憶がないごめん。

◎ノッティナ
JWは去年一度見ただけだったのでおおこれが噂の…!という感じでした。あれは確かにジャニオタ絶対好きなやつ。通路にちびじゅがでてきてバレーの応援する風船みたいなのを振ってたのが狂気に溢れててこれぞじゃにーずわーるど!って思った。

設計士役の戸塚さんは台詞減ってて旨みなし。全体的に戸塚さんは長台詞担当だったけどニッキ舞台に比べたら全然少ないので物足りない。しかし紗幕の向こうで舞う五関さんを見つけた瞬間に全ては吹き飛びました。もしかしてなくなるかもって思ってたので逆転勝訴です。双眼鏡を持つのも忘れるほどの美しさ。USAを従えて踊るスターダンサーは狭い空間を物ともせず、強くしなやかに空間を支配していました。船が氷山にぶつかって立てなくなっても、客や楽隊まで逃げ出す騒ぎになっても、周りに声をかけ踊り続けるスターダンサー。最後には誰もいなくなったステージで「こんな時まで踊り続けるなんて狂ってるよな…」と、諦念ともプライドともつかない笑みを浮かべて独りごちる姿は儚くてとても綺麗で、心を奪われました。ショービジネス要素が減った今回のJWで唯一しょーまっそを体現していたスターダンサーを演じるのが奇しくもコウイチというね。うん。ここは私だけ分かればいいです。

ここのはしちゃんの軍服コート?と淡々と第三者のように語る姿が大好きだったのでまた見れて良かった。演技も更に良くなってたんじゃないかなあ。流石の存在感です。レポーターの塚ちゃんは衣装がすごく似合ってるよね。墜落してからの演技でもうちょっとシリアス感を出せるとよいのではないかと。

かわいくんとJr.たちが黒コートに地球を抱えて登場。かわいくんは日本軍の司令官みたいな感じで国民に呼び掛けるんだけど、ここの芝居がめちゃめちゃ良かった。強く、淀みなく、どこか狂気を感じるほどの美しさで。でもそのあと前に出てきたかと思うとコートの中から白いニョキっとした何かが出てきて、それは狂気とか亡霊とかそういった類のものを象徴していたんだろうけれど、かわいくんの美しさも相俟ってとにかく怖かった。戦争はただひたすらに恐ろしかった。そうかと思うと突如グレーのコート姿でフライングしてくる五関くん。「戦争を起こしてはいけない!誓おう!繰り返さないと!」みたいな超絶強くてカッコいい台詞をおっきい声で訴えてきます。流石カンパニー最年長。自担はこの役を任される人なのだなあと感慨深いものがありました。

◎オリンピック
オリンピックについての口上がおわり再び幕が開くとそこには5ringsと5starが!!無条件に!!滾る!!舞台で見る装置やっぱ良いですねー。5ringsにJr.が入ったのはちょっと謎だったけども。

◎龍神〜殺陣
この辺はほとんどえびでないんだけどやっぱ龍神出てきてからがジャニーズみたいなとこあるよね。無駄にワクワクするよね。龍神はヒンデンブルクみたいにオケピから飛び出す風船なんだけど、やたらクオリティ高くて笑った。しようくんのフライング去年より良くなってた気がしたな。上手端でよく見えなかったんだけどカイトが龍神に攫われて勝利平野永瀬が助けに行く的な流れだったのかな?舞台奥で吊るされてるカイトが可哀想すぎてちょっと笑った。ここで龍神の味方するのが健人なんだっけ?自然対人類の構図で、健人が勝利に言い返す言葉がとても示唆に富んでいて良かったですね。殺陣に関してはもうみなさん仰るように絶対に笑ってはいけないジャニーズワールドでした。水演出はないわJr.が謎の歌唱力で演歌歌い始めるわ、ぽかーんとするしかなかったです。肝心の殺陣が良ければここまで酷評されずに済んだかもしれないけどね。よくわからないまま終わったんだよね。そして最後に客席に向け発射されたキャノン砲からは大量の雪。視界を遮られ髪も服も鞄も雪まみれにされ客席がざわつく中、無情にも幕は降りていきます。幕間に掃除が入る訳でもないし、全然締まらないまま1幕終わっちゃうし、せっかく美容院いってきた髪が雪まみれだし、ちょっとこれはほんとにやめたほうが良いと思った。

◎2幕OP〜闇を突き抜けて
えびがいないので超ざっくりまとめます。定番のハイパーちびじゅタイムでセットのLEDパネルに過去のJr.ユニットの名前がたくさん流れるんですが、当然もういないユニットがほとんどで、ジャニーズの闇()って感じでした。最後はみんなでクリスマスソング歌って大団円の中、上手下手のマンションにすのが出てきてJr.を褒めるくだりがあるんですが、さっくんの台詞に全然気持ちがこもってなくて最高に推せると思いました。闇を突き抜けてはえびもいないし脱がないしはい解散て感じ。曲自体はすごく好きだけどね。

A.B.C-Z〜great5
まさかの!まさかの!
A.B.C-Z(曲)キタ━━━(゚∀゚)━━━!!! 

えび座でやたらとPZ映像流してたのは壮大な前フリだったんですねかわいくん???合いの手やりたいけどそういう雰囲気ではなかったのがとても残念ですが個人的には好きな曲だし生で見るのが初めてだったのでとても嬉しかったです。

そして!ついに!帝劇で!
great5キタ━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━!!

早替えで例の金黒スーツになると、すのすとを従えてのG5です。2幕は宇宙の設定なので歌詞が世界最強から宇宙最強に変わっていて、ここまで存分に推されてきたすのすとを配下に置くA.B.C-Zさんまじで宇宙一つよい…!!!!って感じなんですよ。超滾る。サビだけかと思いきやほぼフルコーラスで、例の装置も出てきて、しかもゴムがメンカラになってたりと帝劇仕様。五関くんの間奏ソロダンスはありませんがこれはこれでとても良かったです。なんらかの形になってほしいなあ。

◎通路フライング
あとどこだっけかなあ、塚ちゃんときんぐのくだり(塚ちゃん初日から台詞飛ばすw)のとこかなあ?五関くんが客席フライングするんだけど着地がすぐ近くでさ、なんか楽しそうに飛んでたばかりか着地の瞬間フッと笑っててさ、超絶男前だった…好き…しぬかとおもった…。

◎少年隊メドレー
流れは忘れたけど健人に内Pの作る最高のショーを見せる場面。内Pの周りに初っ端登場するのはキラキラタキシードのえび。まいったネ今夜のイントロが鳴った瞬間のときめきは忘れられません。最高。最の高。その後も曲があんまり分からなくて申し訳ないんだけどふみとつと誰かだったり橋塚五だったりとつしょりだったりもう最初っからジャニーズ伝説少年隊編で良かったのでは!?!?みたいな勢いでテンション上がります。ジャニーさんの最高傑作はやはり少年隊だったのですね…。

◎まとめ
考えるな!!感じろ!!
これがジャニーズ帝国の狂気や!!
あと世界平和!!!!!!!!
ってな感じでした。懸念してた通り大道芸発表会な部分もあったしストーリー理解不能だしチケ代とハコに見合うかどうかはかなり疑問が残りますが、まあジャニオタの自覚があって担当が出てるなら年末に一回くらいは見ても良いかなあと思います。えび担としては全体的に出番も減ったしショーはすのすとの比重が多くなったし大事なシーンもハブられてるし正直なんで出てるのかわかんない部分はあります。ほんと頼むから今回限りにしていただきたい。あの子達にはもっとやるべきことがある。


そういえばお見送り無くて良かったあ…。


アイドルという希望

自分でも驚くくらい落ち込んでいる。

「もしこれが自担だったら」
「自ユニの存在に感謝しなくちゃいけない」

多くの人がそういった類のことを呟いていたけれど、そんなことは今到底考えられない。

私の周りに該当担はいないけれど、ただただその悲しみに想いを寄せるしかできない。



震えながら謝罪する亀が辛かった。

空を睨む上田くんが辛かった。

あまりにも正直なゆっちのwebのコメントが辛かった。

そのせいかは分からないけど明らかにテンションの低いつよしが辛かった。

自分のバックとして結成されたグループがこうなって何も感じない訳がないのにつよしのこともあって明るく振る舞うこーちゃんが辛かった。



何もできない。

ただ只管に無力だ。

こんな痛みや苦しさやもどかしさを抱えながら生きていくことが怖い。

こんなことなら出会わなきゃよかったのかもしれない。

アイドルという希望がただの虚構であったらどんなに良かっただろう。