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星の彼方 雲の隙間

声が届かなくても想ってるよ

【アリーナツアー開幕記念】N album全曲一言感想【うまくやれるだろふたりなら】

ジャニーズの記念イヤーはいつから数え年になったのでしょうか。

 

「97年デビューだから20周年は2017年よねー,去年は光一ソロもあって遊びすぎたし2016年は遠征しないで20周年に向けて貯金しよー!」

 

と思っていた私達を嘲笑うように去年のカウコンの目玉となった「20周年イヤー突入KinKiメドレー」。そこからはあっという間でした。SHOCKの地方公演がないことがポロリ発表されたり,あの吉井和哉さんに提供していただいた曲が20周年イヤーの幕開けを告げたり,金も力もかかった公式サイトが立ち上がったり,でわっちの生存が確認されたり・・・そして極めつけは17年ぶりのアリーナツアー。

 

「ほ,本気か・・・」

 

と15周年の頃からは想像もできない本気のアニバーサリーイヤーっぷりに震えるおたく。しかしまだまだこんなものではありませんでした。

 

15枚目のオリジナルアルバム「N album」発売決定!!

 

しかも共同プロデューサーにあの堂島孝平さんを迎えるというから驚きました。確かにここのところどんちゃんのきんき関連のツイートがポロポロ出てきていたり,アリーナツアーとどんちゃんのツアーが異常にニアミスしていたり,(おや・・・?)と思う要素はありましたが,まさか堂々の共同プロデュースとは!(堂島と堂本だけに)

 

ラジオで次々解禁される曲に絶賛の声が寄せられる中迎えた発売日。アルバムを通して浮かんできたのは37歳になったふたりの自然体の表現とこれまでの全てへの感謝,そして未来への予感でした。それは堂島Pが丁寧に緻密に仕込んでくれたKinKi Kidsへの贈り物。そしてそれはおそらく,今のふたりにとって最も必要なものだったのです。

 

そんな愛に溢れた「N album」,15曲の印象を少しずつでも残してみたいと思います。

 

1.naked mind
作詞:堂島孝平
作曲:Susumu Kawaguchi,Fredrik Samsson
編曲:堂島孝平

アルバムの幕開けを飾るのはファンキーな大人ポップ。「始めるいざ新未来」「うまくやれるだろふたりなら」などなど,1曲目から堂島Pのきんきへの想いが炸裂しています。それでも全然重くなってないところにPの信念がひしひしと。ここまで重ねてきた輝かしい軌跡だって軽やかに乗り越えていくのだというメッセージが伝わってきます。

 

2.鍵のない箱
作詞:松井五郎
作曲:加藤裕介
編曲:鈴木雅也

私ねえ意外と好きなんですよこれ。やっぱり松井五郎さんの詞は最高。ポップなようで胸に迫るメロディラインと相まってまさにきんきらしい1曲だと思います。歌唱力も必要だし。

 

3.モノクローム ドリーム
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:CHOKKAKU

タイトルと作家陣だけで名曲確定だと思ってたらほんとに名曲だからすごい。何気なく聴いてると「せめて夢の中で会わせてくれやしないか」ってなんだか片思いの歌かなって感じだけど騙されちゃいけない,よく歌詞読んだらやっぱり失恋してる。しかもまた彼女悲しませたの?きんきの曲の主人公ってどうしていつもこうアレなんでしょうね。「延々 延々」のフレーズがめちゃくちゃ可愛くて好き。

 

4.星見ル振リ
作詞:久保田洋司
作曲:萩原和樹
編曲:堂島孝平

こちらの失恋ソングはおなじみの湿度高めなミディアムバラード。詞も曲もとてつもなくロマンチックで切なくて綺麗で本当に大好きです。良い感じになりながら結局確証が得られないまま離れてしまったふたりと捉えることもできるし,長年付き合ったのに別れを選ぶことになってしまったふたりと捉えることもできるし,いろんな解釈ができるけれど,ゆっくりと笑顔に変わる瞳が見つめていたのはきっと今日と変わらない星空だったんだろうなと思います。涙が零れないよう星見ル振リをする主人公のどうしようもない切なさが胸を締め付ける珠玉の一曲。

 

なお星モチーフを掲げたグループに属する自担の好物がミルクティーでひとり爆死したのはまた別の話。

 

5.薔薇と太陽
作詞:吉井和哉
作曲:吉井和哉
編曲:船山基紀

20周年イヤー第一弾として華々しくリリースされたこの曲。強い。やっぱりとにかく強い。吉井和哉さんの強烈な個性もさることながら,昭和歌謡の匂いが残る船山アレンジがとにかく痺れる大名曲です。新しいけど懐かしい,大人KinKiの真骨頂ここにありといったところでしょうか。キラメキニシステムのパフォーマンスをテレビで披露できるようになったのもふたりの未来を感じさせる革命的な出来事でしたね。

 

6.鉄塔の下で
作詞:秋元康
作曲:川浦正大
編曲:石塚知生

変石,夢傷と言われても違和感のないこの曲。秋元氏はいつだったかふたりのことを「物語を歌える今では数少ない歌手」と評していた気がしたのですが,最近は等身大の応援ソングが多いですよね。いやすごく良い曲なんですけど。歌唱力がたっぷり堪能できるしこの季節とっても耳なじみがよくて良い曲なんですけど。

 

7.ホタル
作詞:吉井和哉
作曲:吉井和哉
編曲:吉井和哉

「薔薇と太陽が光一サイドとすればホタルは剛サイド」という吉井さんの言葉通り,つよしの持つ魅力的な湿度(吉井さんは確か独特のエロティシズムと表現していましたね)が存分に引き出された1曲。光一さんのボーカリストとしての新たな一面も覗けるようなこちらも素晴らしい楽曲です。雑誌のインタビューによれば,もともと故郷に対する想いをテーマにしていた歌詞がふたりに提供するにあたり変化していって今の形になったのだそう。夏の終わりの情景が叙情的な映画のように頭の中を駆け巡る不思議な曲になっていますよね(歌詞の視点の移り変わりがすごい)。故郷への憧憬や懐古を超えて人生とその終わり,そして繋がれていく生命そのものを想わざるを得ない壮大な展開。一流アーティストとふたりの化学反応にただただ感動するしか術がありません。

 

8.陽炎~Kagiroi
作詞:堂本剛
作曲:堂本剛堂島孝平
編曲:十川ともじ

タイトルとクレジットからつよしのソロ曲ではという予想もあったこの曲。蓋を開けてみれば独特のつよしサウンドに乗っているのはふたりの声。理屈を超えてただただ涙を流したのは私だけではないでしょう。ふたりのアルバムでこの表現ができるようになったことの意味。ふたりが今まさに突破しようとしているもの。彼らを支えたいと思うなら,私達はもっと敏感にならなければいけないのかもしれません。そしてそんな事情を差し引いても素晴らしく魅力的なこの曲。揺蕩うような浮遊感のあるサウンドに載せられる世界観の強い歌詞をくるくると入れ替わるふたりの声が奏でていきます。執拗に韻を踏む「ai」の発音がAIに繋がっているという仕掛けには驚嘆の一言。堂島Pを巻き込んだからこそこの形が実現したのだとしたら感謝してもし尽くせません。

 

9.Plugin Love
作詞:MiNE
作曲:Fredrik Hult,Beoar Hassan,Hamed“K-One”Pirouzpanah
編曲:K-One

「愛」で繋がる前曲陽炎とうってかわって現代的でハードな1曲。こちらは光一ソロという予想もありましたがもちろんふたり(しかしやはり選曲したのは光一さんとのこと)。この2曲を続けて入れ込むあたりがさすが堂島P強火担だなって感じです。ふたりの大人セクシーな表現を堪能できる大好きな曲なので,コンサートでどう化けるかも楽しみで仕方ありません。

 

10.夜を止めてくれ
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:CHOKKAKU

あーいかにも堂島P!と誰もが唸るシティポップ。キラキラしてるのに状況が切迫して切ない感じ,きんきオタ支持率120%の大名曲キラメキニシスに通じるものがありますね。でもサウンドが意図的に軽く作られているので,さらっと聞き流してしまうと不倫ソングとは分からないくらい。サビ前の英語のフレーズがめちゃめちゃかわいいのも印象的。それにしてもきんき曲の主人公はいつも巡り会うのが少し遅いのでもうちょっと頑張ってほしいです。

 

11.Summer~僕らのシルエット~
作詞:小出祐介
作曲:原一博
編曲:原一博

薔薇と太陽のカップリング「Unlock Baby」に続いてBase Ball Bear小出祐介さんに作詞していただいた1曲。Unlock Babyが少し歪んだ大人のラブソングだったのに対しこちらは甘酸っぱい夏の恋物語オレンジデイズオレンジデイズかな?(死語)だって3秒前まで不倫ソング歌ってたよこの人たち?まあ冗談はさておきCアルバムに入っててもおかしくないくらいの瑞々しい世界観がとっても素敵です。こんな純粋に胸キュンな曲ほんと「駅までは同じ帰り道」以来とかじゃないかな?堂島P提供の「いつも僕は恋するんだろう」っぽさもありますよね。

 

12.KING PROTEA
作詞:米倉利紀
作曲:米倉利紀
編曲:柿崎洋一郎

キングプロテアの花言葉は「王者の風格」。米倉利紀さんがふたりへの愛を込めて贈ってくれたその花はとても力強く個性的な大輪を咲かせます。「草臥れた噂なんかより君を信じてた」「寄り道もいいねそれぞれに見える景色」「そっと何も言わずに寄り添う僕達」と,ファンであればふたりの関係性につい重ねてしまうフレーズが盛り沢山で,優しい曲調もあいまって涙がこぼれてしまったのは私だけではないはず。

 

13.雨音のボレロ
作詞:松田晋二
作曲:YOO
編曲:YOO,Tak Miyazawa

THE BACK HORN松田晋二さんに作詞していただいたきんきらしい綺麗なバラード。ふたりののびやかな歌声が胸に迫ります。「君という名前の幸せを尊く思う」というおたくが推しに積極的に使っていきたいフレーズ№1の歌詞がととても印象的です(失恋ソングではありますが)。綺麗なメロディもさることながら,自分が言えない代わりにさよならを切り出してくれた彼女におどけてみせるという相変わらずのアレっぷりがなんともきんきって感じですね・・・

 

14.夢を見れば傷つくこともある
作詞:秋元康
作曲:伊秩弘将
編曲:家原正樹

去年のコンサートで1年ぶりに会えたふたりにいきなりこれを歌われて京セラドームが困惑の渦と化した日の衝撃は今でもよく覚えています。今回のアリーナツアーに夢を見て傷ついているおたくがたくさんいるので,是非ともドームツアーの発表がありますように。

 

15.なんねんたっても
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:Jan Anderson,Peter Heden

堂島Pが最後に贈るのは「色褪せない思い出」がテーマになった1曲。初回盤特典のMVがとにかく泣けて仕方ありませんでした。ふたりはいつも過去に縛られない生き方をしているし,いつだって今が一番カッコいい。だけど確かに歩んできた道のりがあって,それは私達の人生のそばにいつもありました。私達おたくは,彼らが届けてくれるものを受け取るだけの存在でしかありません。それなのに20周年イヤーに突入するこのタイミングで,「いろいろあったね」「一緒に歩いてきたよね」「忘れたくないね」っていってもらっているみたいで,それがすごく温かくて愛おしくて,こんな日々がこれからずっと続きますようにと願わずにはいられません。


さてさてN albumの一言感想を綴ってきましたが,とにかく一言でまとめるなら堂島Pありがとう。それしかありません。きっとふたりだけでは辿り着けなかった素晴らしい景色をみせてもらった気分です。20周年だからと過去を懐かしんだり感謝だけに終始するのではなく,辿って来た道のりが確かに今に繋がっていること,そしてその先にこそ未来があるのだということを確信させてくれた,強いメッセージの伝わるアルバムでした。

 

今日から始まるアリーナツアーはふたりが初めてコンサートをした思い出の武道館から始まります。初めてを刻んだその場所で,ふたりはきっと力強く未来を描いてくれることでしょう。まだまだふたりでやりたいことがたくさんあると私達に示してくれるかもしれません。どうかふたりに素敵な時間が流れますように。どうかふたりの輝くそこが愛の溢れる空間でありますように。