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星の彼方 雲の隙間

声が届かなくても想ってるよ

どうか届きますように〜とある後輩オタの願い

水曜日から続く長い長い悪夢は、想像だにしていなかった最悪の形で「終末」を迎えた。これがただの夢だったらどんなに良かっただろう。

私はスマオタではない。コンサートも一昨年に一度行ったことしかない。スマスマを欠かさず見ている訳でも、CDを毎回購入している訳でもない。ひとつだけ一般人と違うとしたら、KinKi Kidsのファンだということだ。

当時のことは詳しく知らないが、KinKiはSMAPの直属の後輩だった。コンサートでバックにつき、共に舞台に立ち、テレビにだって出してもらった。コンサートではいつも中居くんが「KinKiのことも僕ら同様に応援してあげてください」と言ってくれていたそうだ。そのことは今でもKinKiオタが語り継ぐ重要なエピソードの一つとなっている。SMAPのことを兄さんと呼び、スマオタのことをスマ姐さんと呼ぶKinKiオタは決して少なくない。良い意味でプライドの高いKinKiがあそこまで恐縮し尊敬の眼差しを向けてやまない先輩を私は他に知らない。

そんな兄さん達が、今までに見たことのない憔悴しきった顔で、焦点の定まらない瞳で、何かに謝っていた。どんなときもカメラに向かってまっすぐ語り掛けてくれた兄さん達が、明らかに自分の心から出たのではない言葉を吐かされていた。何があっても受け入れて力に変えてきたスマ姐さん達が怒りに震えていた。自分達の応援が彼らの顔に突き付けられる拳銃になったのではないかと泣いていた。

こんな辛いことがあるだろうか。尊敬する兄さんの、可愛がってくれた姐さんの、涙を拭いてやることすらできない。部外者である私達は、1ミリだって力になることができない。悔しくて悲しくてたまらないのに。

私の愛するKinKi Kidsはいつからか、「悪い大人」という言葉を使うようになった。「団結して闘うから力をください」とまで言った。10周年を終えてソロ活動が増え、15周年をファンと盛大に祝うこともできず、ようやく迎えた20周年も自分達の想いだけではどうにもできないかもしれないと、真剣な目で伝えてくれた。それはいわゆる相方アンチ問題に因るものだと思っていたが、どうやらそれだけではないのかもしれない。どうすれば愛してやまない彼らの、生きる希望をくれた彼らの力になれるのだろう。今回の騒動を見ていて1番辛かったのは、ファンの声は後押しにもなるがタレントのアキレス腱にもなり得るという事実が明白になったことかもしれない。用意した要望ハガキを前に、何を書くべきなのか分からなくなっている。

自分の愛するタレントに笑っていてほしい。それは全てのファンと呼ばれる人々の切なる願いだ。そんな当たり前のことが理解できない事務所への恨み辛みは今更此処で書くべきでもないが、どうか届きますようにと願わずにはいられない。全てのタレントがその花を咲かせることだけに一生懸命になれるような、そんな平和を求めずにはいられない。例えそれが、おたくの業であっても。