加藤和樹
気付けば、あれから1年が経った。 見えない何かへの恐怖に拍車を掛けたのは、誰かに会えば取り返しのつかないことになるかもしれないという不安だった。親しければ親しいほど、愛しければ愛しいほど気軽に会って会話することができないという、半年前までは…
暗闇でも圧倒的なオーラを放つジョンが好きだった。 コートを脱いだ瞬間の挑発的な目が好きだった。 スチュの未来がハッキリ見えるジョンが好きだった。 されるがまま煙草を吸う可愛さが好きだった。 ピカピカのベースを取り出すジョンが好きだった。 自分の…