星の彼方 雲の隙間

声が届かなくても想ってるよ

描かれた花弁より棘のある薔薇を抱いて死んでいきたいんだ〜守備力の低さに定評のある五関担が見たABC座2016

「夢ってのは,時間がかかればかかっただけ,良いもんだよなあ…」

 

私は去年のえび座が大好きでした。時を越えて星を超えても5人であることを運命付けられた5人。それはとても愛おしく幸せな物語でした。

 

 

mona051.hatenadiary.jp

 

 

そして今年。

ある日突然発表されたABC座2016のタイトルは

「株式会社応援屋!!OH&YEAH!!」

 

(またすげーのがきたな…?)

(タイトル決めたのどう考えてもジャニーさんだな…?)

(今年は去年ほど本気出して見に行かなくてもいいかな…)

 

正直これぐらいの印象しかありませんでしたが,私達はそのあと衝撃的な事実に気付くことになります。

 

「音楽・脚本 西寺郷太

 

え???西寺郷太ってあの西寺郷太???

えび座に???嘘でしょ???

 

西寺郷太さんといえばノーナリーブスとしてのご活躍はもちろん,ジャニーズファンとしての顔もあり(タイトルを考えたのはジャニーさんでなく郷太さんだったそう!),最近では大好評を博した舞台「JAM TOWN」で音楽を手がけたことも大きな話題となりました。これは後に判明したことですが,JAM TOWNを見た河合くんと戸塚さんが錦織さんと西寺さんに「こういうのがやりたいんです!」と詰め寄ったというのです。

 

結論から言えば,音楽が最高。最高に最高でした。
上手くまとまるかは分かりませんが,珠玉の名曲たちに沿って感想を綴っていきたいと思います。

 

第一幕

OP ☆プロローグ
マーチングバンド/全員(A.B.C-Z以外)
OH&YEAH!!/A.B.C-Z

客電が落ち舞台に光が集まると,出てくるのは応援団に扮した出演者達。観客は一気に応援屋の世界へと引き込まれます。応援団の応援と共に歓声がこだますると,紗幕の向こうに立っているのはA.B.C‐Z。

 

「溜息と躓きで諦めそうになったその夜に叫ぶよ OH&YEAH」

 

テーマソングがとにかスタイリッシュでカッコいい。こんなえびが見たかった。橋本くんの甘い歌声と戸塚さんのセクシーな歌声で一気に舞台の世界観に吸い込まれました。あと河合くんまた歌上手くなったね…!オープニングでは全部歌われる訳ではありませんが「泡沫のものだけが煌いて見える街で僕はほらここにいる」とか,どことなくA.B.C‐Zに被るような歌詞が仕込まれているのも主演舞台のオープニングナンバーならではでとても印象的。

 

1場 ☆茶沢通り
BGM ビニ傘 to Real Love
腐れ縁・イン・ザ・レイン/修也,ジョー,街の人たち

オープニングを終えると舞台上に橋塚五の3人が残り舞台の説明を始める・・・と思いきや最終的には「見ていただいたほうが早い」と放り投げて本編へ。
学生時代から10年クリスマスも誕生日も休みなくコンビニでバイトを続けるジョーに,幼馴染の修也は「いつまで続ける気なのか」と問い質します。しかし甲子園優先でシフトを組んでもらえるこの店をやめる気はない様子のジョー。修也は自分の暴言がきっかけで炎上を巻き起こし予備校講師をクビになったこと,新しい会社に誘われていることを打ち明けます。

 

「毒舌キャラの優しさ」「お人好しで頑固者」

「なんだかんだピンチは頼り合う 僕らの未来に乾杯」

 

オープニングから本編を繋ぐ大事な役割の橋塚五はとにかくかわいみ。かわいみのかたまり。急に猪木の真似してみたり台詞すっ飛ばしたりいきなり違う意味でドキドキさせてくれます。


そして本編は初っ端からふみとつ。とにかくふみとつ。パラダイスのようにふみとつ。ふみとつが腐れ縁て。ベタベタするでもなく,いがみ合うでもなく,腐れ縁。実際に入所が同時期で現在はシンメでもあるふたりですが,これ以上にピッタリの言葉があるでしょうか。背中合わせが似合うシンメと評されることの多いふみとつは決して大勢の前で馴れ合うことはせず,いつも静かに互いへの信頼を滲ませています。良いところも悪いところもすべて知っていて,だからこそ言えることも言えないこともある。そんな絶妙の関係性が舞台上で堂々と繰り広げられているのです。天才の所業。「雨に唄えば」オマージュの曲も傘を使ったダンスも、初っ端から彼らのミュージカル力を証明する出来でとってもよかったです。傘の柄をぎゅっと握る修也先生がめちゃめちゃに可愛かった…!

 

2場 ☆中野のアジアンバー「チェリー・ムーン」
将棋 BANG! #1/桂馬,くりくり,A.B.C-Z

天才棋士黒丸桂馬が人工知能ロボットCATANAに敗北し引退を決意したというニュースを見て,引きこもりだったくりくりは数年ぶりの外出を決意します。静岡から車を飛ばして向かったのは桂馬いきつけのバー・チェリームーン。CATANAとの再戦を頼み込むも,桂馬は聞く耳を持ちません。

 

「僕は桂馬さんにお願いがあってわざわざ東京までやってきたんです!!!・・・CATANAと,再戦してください」

 

ふみとつの次は塚五。やはり天才か。
そしてついに出てきてしまいました黒丸桂馬。黒ライダースに革パン長髪の天才棋士。出てきた瞬間に参りましたァ!!!(土下座)って感じです。天才棋士って銀縁眼鏡に着物じゃなかったのかよ!?心の準備できてないよ!?そしてとにかくカッコいい桂馬さんがくりくりに見せる笑顔!?殺す気なの????


くりくりに一度だけ負けた小学生の頃の対局がYoutubeにあがっているという流れがめっちゃナウくてよかった(かわちゃきと豊田くん?も可愛かったね!)し,それがマイケルジャクソンみ溢れるビートの利いたサウンドに乗せた塚五ダンスバトルで表現されるなんてなんたる眼福なのでせう。勝負がついた瞬間黄色と青のスポットがふたりを照らすのもなんかすごくキマってたし,項垂れる桂馬さんも可愛かった。残念だったのはステージ奥の上段でコーラスをするはしふみとつを見ている暇がなかったことかな。なんか多分振り付けとかもあったよね?毎回「次こそは・・・」と思うんだけど踊ってる五関くんからどうやって目を離せば良いのか分からなくなってしまったようで。


それと店を出て不倫アベックに話しかけられ「…CATANA強かったっスよ…w」って嘲るように言い放つ桂馬さんの目つきとか声とか,なんというか最高でした(語彙力の欠如)。


3場 ☆下北沢の株式会社応援屋・事務所
人の心はマスマティックス?/いしけん,くりくり,桂馬

修也が予備校時代の同僚に誘われたという新会社にやってきた修也とジョー。専務の裕美子さん,そしてシャチョーと出会います。5年前まで夫婦だったふたりは,若き天才石野田賢に突然新会社の立ち上げを告げられたのだといいます。そして現れたいしけんは修也とジョーにきつくあたりますが,ふたりが入社することを確信している様子。良い機会だからと早々に入社を決めるジョーでしたが,一方の修也は口の悪い年下の部下になることに納得がいかず決断を渋ります。

 

「俺も修也のカッとなる性格,損だなって思うことあるよ」

 

はしちゃんのお芝居がやっぱり好きだなあと思わされるシーンでした。人格を憑依させ役柄になりきって発せられる言葉,立ち居振る舞い。その変貌ぶりはゾクゾクするほどでした。修也を追い込むくだりではちょっとハシに見える日もあって,あの役が今年の彼にとってどれだけ大きかったかも思い知らされましたね。


そしていしけんがデジタルボーイズと共にロボットダンスに挑戦した「人の心はマスマティックス?」は,くりくりのDJで繰り広げられる近未来的な世界観で舞台の空気が一変しました。いしけんのスタイリッシュでサイバーなダンスと対照的に舞台上段で将棋のことを考えながら踊る桂馬の振り付けはどこかガチャガチャして人間的で,デジタルVSアナログという物語の核心に迫っていくプロローグの役割を果たしていたのかもしれません。ここも目が足りなかった。


4場 ☆デジタル・コープスの事務所
We're DIGITAL BOYS/デジタルボーイズ

揃いの黒いTシャツでキメた新進気鋭の天才プログラマーたち。いずれも数字に関連したコードネームをもっています。会社を出て行ったいしけんに怒りを露にする彼らは株式会社応援屋を潰すことを決意。加入したばかりのミリオンだけが,いしけんがいたからこの会社が大きくなったのではと問いかけます。

 

「これは俺達デジタルボーイズの,暇潰しだ」

 

 去年のえび座ではたった6人のJr.が八面六臂の大活躍でステージを盛り上げてくれました。対する今年は10人を超えるJr.が出演するということで、パフォーマンスやストーリーの純度が失われるのではと、幕が上がるまでは正直不安でした。でもそれは全くの杞憂。ひとりひとりが個性を出しつつ与えられた役割を完璧に表現する姿は感動的ですらありました。若さ故の勢いや破壊衝動に溢れたアクロバティックなダンスは決してバックのパフォーマンスではなく、彼らだけで十分に一つのシーンが完成していたのが印象的でした。

 

特にのえるの台詞回し、みゅーとの存在感、宮近の全力、そしてSHOCK出演時から大好きだった亮太のダンスが良かったのですが、もうひとつ特筆すべきは七五三掛くんのお芝居でした。七五三掛くんは去年のえび座の精鋭6人衆のひとりだったわけですが、その発声や台詞回しは決して上手いといえるような出来ではありませんでした。それでも1ヶ月の公演の中でどんどん成長していく様子を微笑ましく見ていたのですが、今年は初日から全く違う。きちんとまっすぐに響く声、知的で生意気な仕草、強弱使い分けて空気感を作り出すお芝居、そのどれもがこの1年の大きな成長を感じさせるものでした。そして何公演か観劇した後、パンフレットを開いて驚きました。去年のえび座を終えた七五三掛くんは、お芝居をもっとできるようになりたいとこの1年欠かさずに発声練習を続けてきたというのです。去年のえび座が彼の転機になったこと、それから1年という長きに渡り練習を欠かさなかったこと、それを経て今年のえび座でここまでの活躍を見せてくれたこと、嬉しくてたまりませんでした。もしこのブログが七五三掛担のお嬢さんに届くことがあれば是非伝えてください、七五三掛くんの努力を確かに感じ取って涙を流したえび担がここにいることを。

 

5場 ☆帰り道
シンドイシンドイシンドバッド/シンドバッズ
Waiting for you/いしけん

下北沢からの帰り道,修也はいしけんに裕美子とシャチョーが何故離婚し何故また一緒に会社をやっているのかと疑問をぶつけます。シャチョーとの出会い,裕美子とシャチョーの間に娘がいたこと,彼女が事故で亡くなったこと,それが原因で離婚したことを淡々と話すいしけん。シャチョーは娘の美穂を今も待ち続けているというのです。

 

「茨の街も槍の海でも 花火の消えた銀河の果てまで祈るから」

 

 先ほどの応援屋でのシーンから一転して少しずつ人間らしさが見えてくるいしけんが印象的なシーンでした。どうしてそんなにもシャチョーが好きなのかは最後までイマイチ理解できませんでしたが、互いに家族を失った大きな悲しみを抱えたふたりを神様が引き合わせたのでしょう。

 

そしてきました大名曲Waiting for you!はしふみとつで「君だけに」を彷彿とさせる指パッチンからのグレンチェックな塚五がスタンドマイクと共にせり上がってくる演出!ロマンティックでトレンディ!えびは元気で幸せな曲も歌えるけど、良亮の濡れた声にはこういうのもピッタリなのでバンバン歌ってほしいと思ってます。希求する、慈しむ、祈るような表現をどんどん磨いて欲しい。

 

ところで今回とつごが熱かったのはみなさん御承知の通りだと思うんですが、スタンドマイクを挟んで向かい合うふたりが決して目を合わせなかったのが最初のとつごポイントでしたね(?)なお五関くんはスタンドマイクをなぞる大きな手があまりにセクシャルだったので少し自重してください。

 

6場 ☆千駄ヶ谷将棋会館前(翌朝)
Change Your Mind/いしけん,ジョー,修也,くりくり,桂馬

応援屋への入社を決めた修也とジョー,そしていしけんは黒丸桂馬という天才棋士に会うため千駄ヶ谷将棋会館を訪れます。将棋会館の周りをうろうろする栗田に「もう将棋のことは忘れて親父さんの店を継いでやれ」と言い放つ桂馬。しかし栗田は「今のままでやめたら中途半端」「貴方には僕の人生を将棋まみれにした責任がある」とCATANAとの再戦を涙ながらに懇願します。応援屋の3人も加勢しますが・・・。

 

「貴方はまだ自分の強さを知らない」

「僕は変わる 貴方を支えることで」

 

1幕のクライマックスはハイパー塚五タイム。ダンスやアクロバットが話題になることの多いふたりですがお芝居もほんとに上手いんですよね。特に塚ちゃん演じる栗田がCATANAとの再戦を懇願するシーンはあのふざけた演出(disってないです)との対比で泣かせにかかる力技で、なかなかあれができる役者はいないと思います。それにしても「貴方には僕の人生を将棋まみれにした責任がある」ってすごい言葉ですよね…ファンがアイドルに言いたくても絶対言えない言葉。愛するのも心酔するのも崇拝するのも全部自分の責任でおたくやらなきゃいけないなとはいつも思っていますが、こうして自分の気持ちをまっすぐに桂馬にぶつける栗田はむしろ清々しくて、だからこそ気持ちが届くってこともあるのかなあと思わされました。

 

そしてラストを飾るのはChange Your Mind。これはもうなんといっても五関晃一さんです。ミュージカル得意じゃん!!!

 

\CATANAに勝って引退しろォ~???/

 

ノリノリじゃん!ねえ桂馬さんノリノリじゃん!!

人を小馬鹿にしたような歌い方も、段々と変わっていく表情も、タンバリンを手にした途端人が変わる姿も(ジュピたん…?)、全員とノリノリでアイコンする笑顔も、終わって拍手を待つ間の取り方も、タンバリン投げ捨ててまた拗ねちゃうところも、どこをとっても最高の黒丸桂馬であり五関晃一さんでありました。

 

自由な、そして不思議な夢のある将棋で栗田やいしけんの人生に影響を与えた桂馬さんは、真摯な、そして不思議な魅力に溢れた生き様で私達ファンの人生を変えた五関さんとシンクロします。そんな彼が4人に囲まれ「貴方は僕らの希望」と歌われている現実。こんなに幸せなことがあるでしょうか。ともあれ桂馬さんが真正面からの応援を受け止められないまま1幕は終了します。

 

第二幕


OP ☆2幕オープニング
One More Kiss/A.B.C-Z

青い光が会場を包むと幕があがり,再びグレンチェックのジャケットを決めた5人が登場します。

 

「今までの恋は忘れて  2人のため今夜星が降るだろう」

 

 まず照明の話をしたい。これねえ1階しか入ってない人は気付かなかったと思うんだけど、2階から見ると幕が上がるときにサイドの天井近くが青い光で満たされるのが本当に綺麗だったんだ。本当に星が降りそうだった。

 

そして初日に聞いたときまっさきに思ったのが「少年隊みたい…!」ってことだったんですが、後々郷太さんが少年隊のために作った曲だったということが分かって鳥肌がたちましたね。そのとき少年隊の曲にはならなかったけど、ずっと大切にあたためてきたというこの曲を歌わせてもらえるA.B.C‐Zが本当に誇らしかった。Never My Loveのときもそうでしたが、時を超えて歌い継がれるべき名曲を託してもらえるA.B.C‐Zは強い。100年先だってきっと続いてく伝説を地で行く5人が愛おしくてたまりません。これまたロマンティックでトレンディでキラキラしてうっとりさせられる名曲。

 

1場 ☆裕美子と修也,いしけん
The Same Birthday/裕美子

応援屋の仕事も軌道に乗ってきた9月。裕美子の話を聞く修也といしけん,シャチョーの話を聞くジョーとくりくり。ふたりの馴れ初めから美穂の話,そして別れにいたるまでを4人は真摯に受け止めます。

 

「僕,こんなに笑ったの外出してから初めてです…応援屋に入社してほんとうによかった」

 

 裕美子の話を聞く修也といしけんの瞳にそれまでの邪気はなくなっていて、真剣に、親身になって話を聞いているのが応援屋での仕事の充実ぶりを表しているようで、とても好きでした。事故の現場に戻れない自分を責める裕美子に優しく言葉をかける修也の表情が良かったなあ。裕美子に復縁は無理なのかと問いかけるいしけんは急に子どもにもどったようで目が離せなくて、橋本良亮力が爆発していましたね。

 

一方のジョーと栗田はマッスルパラダイスでした(?)。公演前のゲネでは一番の見所との呼び声も高かったのにいざ見てみたらあまり本編に関係ないサービスシーンだったのには笑いました。とはいえ栗田が昔いじめられていたことを打ち明けるシーンは胸を締め付けられたし、優しい表情でそれを受け止めるジョーくんの人柄もとても素敵でしたね。シャチョーの面白さで笑顔を取り戻す栗田と、そのことを感謝されてはじめて自分に元気が戻ったことを知るシャチョーのやりとりもとても暖かい気持ちになったのを覚えています。シャチョーと裕美子がメインのシーンではありましたが、かえってそれがA.B.C‐Zの長所である「優しさ」を浮かび上がらせているようでした。

 

2場 ☆応援屋の事務所
サポーターズ #INTERLUDE/いしけん
☆応援屋ダイジェスト
桂馬のジレンマ/桂馬(ダンス)

応援屋のコンセプトを思いついたのはシャチョーに出会った時だと打ち明けるいしけん。まだ存在していない「応援」のあり方があるはずだと皆に語ります。一方の桂馬は成功と挫折の狭間でもがき苦しんだ末,CATANAとの再戦を決意するのでした。

 

「栗田…ありがとな!」

 

サポーターズのフレーズをひとりで歌ういしけんがとても素敵でした。長岡の花火に込められた意味を噛み締めながら、祈りを捧げるように歌われるこの曲は後でみんなで歌うバージョンとは違う良さがあったと思います。いしけんの語るまだ存在していない応援のあり方について詳しくは描かれませんでしたが、この辺はいつかスピンオフで見てみたいエピソードでもありますね。応援屋ダイジェストはとにもかくにもプラネッツと再会できたのが嬉しすぎました(ただあれはタイムスリップしていた頃の映像の筈なので時代感???となりましたがまあそんなことはどうでもいい)。

 

そして応援屋が仕事をこなす中、酒瓶片手に裸足で歩いてくる桂馬さん。どう見ても目が濁っています。酒瓶を投げつけたかと思えばいつしかステージにたったひとりになり、真っ白なライトを浴びながら闇を背負う桂馬さんの異様さに会場の空気がピンと張り詰めます。流れ出すのはショパンの「革命」。力強く流麗なその調べに合わせて舞うその人から目を離すことは叶いませんでした。

 

五関くんが、たったひとりで、日生の光と影を支配しているのです。初日はもう何が起きたのか全く分かりませんでした。苦悩に顔を歪め、懇願の色さえ浮かぶような繊細な舞。桂馬は光と影、成功と挫折、そして生と死の狭間で踊っていました。

 

「生か、死か。どちらが男らしい生き方か。」

 

そんな声が聞こえてくるようでした。去年のジュピターにもそんなシーンがありましたが、私は彼岸と此岸の狭間で踊るあの人にいつもいつも惹かれてしまうのです。自己を超越し見えざる高尚で広大なものに捧げられる祈り。それが見えたとき、この人から離れられないと感じるのです。

 

ともあれ再戦に向かうことを決意した桂馬は、自分を信じて気持ちをぶつけてくれた栗田に最初にその報告をして感謝を伝えます。栗田の気持ちがなければきっと桂馬は再戦に至ることはなかったでしょう。

 

3場 ☆デジタルコープス
人の不幸をクリック,クリック,クリック/多田,高井,デジタルボーイズ

CATANAとの再戦前日,いつものようにチェリームーンで飲んだくれる桂馬のもとにいしけんが訪れます。互いの本音を語り合い距離を縮めるふたり。そこへ修也とジョー,くりくりがやってきて裕美子が失踪したとの一報が。自分達がそばにいると気持ちをぶつける4人に一度は背を向ける桂馬でしたが,必ず全力を尽くすこと,そしてこの試合が終わったら応援屋に合流することを4人に約束します。

 

「本当の頭の良さって何だと思う?誰かに流されることなく,自分の道を自分で決められるってことさ」

 

 酔っ払い桂馬さんが!かわいい!!!!
もう五関担のライフはゼロよ!!!!

急に大きい声だしてみたり世界一かわいく敬礼してみたり加藤ちゃんに天然って言われてみたりもう、ほんと、かわいい。頼むからいい加減にしてほしい。なお初日だけあった伝説のはしごちイチャコラシーンがなくなったのは今年1番残念だった出来事でした…

 

それはそうと,ふたりの話は示唆に富んでいましたね。ある種の才能があるが故に流されてここまできてしまったと話す桂馬,それなら自分も馬鹿だと語るいしけん。互いの目に成功者として映っていたふたりは,才能があるが故の同じ苦悩を抱えていました。天才と持て囃されることよりも,本当の自分でありたいと願っていたのです。

 

「明日のCATANA戦,楽しみにしてます」といういしけんの言葉に背を向ける桂馬の目にはまだ迷いがありました。それでも栗田に全力を誓う桂馬はとても人間らしくて愛おしかった。そして刀を渡すときのいしけんちゃんの台詞が最高でしたね。ああいうお芝居できるんだってまた意外な発見でした。桂馬さんも桂馬さんで「分かった!!!」って何が分かったのか全然分かんないところが最高。

 

4場 ☆桂馬VS『CATANA』
将棋 BANG! #2/桂馬とデジタルボーイズ
Delicious/桂馬とA.B.C-Z

ついに訪れた再戦当日。デジタルコープスと一人で対峙する桂馬。初戦と同じく劣勢に立たされたそのとき,桂馬の目に映ったのは自分と共に闘う応援屋4人の姿でした。この対戦を通じてデジタルボーイズが大切なものに気付くことを願ういしけん,ずっと桂馬を信じて生きてきた栗田。それぞれの想いを受け取った桂馬が本当の自分に気付いたとき,全てを懸けた死闘は結末を迎えます。

 

「俺より先に成功してった仲間もいれば,辞めてった奴もたくさんいる。…お前ら,応援ありがとな!お前らの気持ちは受け取った!」
「俺は……この瞬間の為に生きてきたんだ!」

 

 

五関担は守備力が低いとよく言われます。五関くんの攻撃力が高すぎるから仕方ないと慰めてくれる人もいます。率直に言って,今回ばかりは本当に死ぬと思いました。本当に。

 

確かに,ゲネの時点で殺陣があることは分かっていました。でも,こんな,えび座のクライマックスで,一人でなんて。涙が止まりませんでした。嗚咽を漏らさないように口にタオルを当てるのが精一杯で,体の震えを止めることはできませんでした。

 

五関くんの殺陣は風のようだ,と思います。私がそれまでに見てきた,腰を落として刀の重みを感じさせる殺陣とはアプローチが全く違って,でもそれは決して軽々しい訳じゃない。重力を味方につけた華麗で強い剣を持つ人だと思います。そしてそれと同じかそれ以上に,切先を喉元に突き付けられたあの人は魅力的な表情をするのです。追い詰められた筈の刹那,白いスポットライトに浮かぶその顔に秘められた激情は官能的ですらありました。

 

そして何と言っても窮地に陥った桂馬の許に現れる4人。死なせはしないと力の限り桂馬を守ります。A.B.C-Zと応援屋,リアルとフィクションが交錯し,5人がひとつになるのです。そこで放たれる台詞はあまりにも桂馬と五関くんがシンクロしていて,全てが愛しくて,もう泣くことしかできませんでした。言葉にできないくらいに素晴らしい,素晴らしいシーンでした。


話は少し逸れますが,今年の前半、華々しく個人舞台の主演を飾る4人と対照的に、五関くんには目立った個人仕事がありませんでした。もちろん新曲の振り付けもあったし、コンサートも早々に決まっていたのでその振り付けもありました。はしツアでは振り付けだけでなくステージングや照明に挑戦していたことも後に明らかになりました。それはもちろん、彼にしかできない唯一無二の仕事でした。ラジオやテレビでの露出が絶たれた訳でもありません。

 

でも。

 

我儘かもしれないけど、やっぱり板の上でスポットライトを浴びていてほしかった。ステージで輝くあの人が好きだから、半年以上も会えないのは辛かった。だから,こんな大舞台で堂々と真ん中に立っているあの人が見られたことが心から嬉しかった。任されただけじゃなく,それを完璧以上にやり遂げている姿を見られて幸せだった。世界中に自慢して回りたかった。私達の愛する人は光を浴びる為に,みんなを幸せにする為に生まれてきたんだって。

 

とにもかくにも考えうる最高の形で五関くんが報われたこと,製作陣の皆様には感謝してもしきれません。(そしてダラダラとえび座の感想を書いているうちにとんでもないニュースが飛び込んできましたね。五関くん土壇場での個人舞台おめでとう!!!!!)

 

5場 ☆弥彦山の見える街道(長岡)
The Same Birthday/裕美子
Change Your MindⅡ/いしけん,ジョー,修也,くりくり,桂馬,裕美子,シャチョー
サポーターズ/いしけん,ジョー,修也,くりくり,桂馬

応援屋を飛び出した裕美子はひとり,美穂の亡くなった現場を訪れていました。裕美子を探してそこに辿り着いた4人にCATANA戦を終えて駆けつけた桂馬も合流し,花を手向け手を合わせます。ロードバイクで遅れて現れたシャチョーと裕美子に「美穂の代わりにはなれないけど自分を本当の子どもだと思って欲しい」と願い出るいしけん。時を越えて美穂の想いを受け取ったふたりの復縁を,5人になった応援屋が全力で応援します。

 

「どんなに辛い夜も涙が枯れ果てても1人じゃない 忘れないでね」

 

桂馬の殺陣で散々泣いたあとで、裕美子さんの歌にはいつも癒されていました。包み込むような、でも芯の通った素晴らしい歌声。エンディングに向かっていくしみじみとしたお芝居。

 

…とそこに聞こえてくる白馬の足音。なんだなんだなんだ?私が「フェラーリに乗る白馬の王子コウイチ」という人種が好きなのを知っての狼藉か???ありがとうございます!!!!

 

応援屋に入ってよかったと語る栗田と、それを優しい笑顔で見守る桂馬がとても素敵なシーンでした。そしてシャチョーと裕美子の息子になりたいと願ういしけんちゃんのかわいいこと。ふたりの前でなら年相応の顔になれるんだなあと思うとやっぱりいしけんとシャチョーの縁も運命だったのだと確信せずにはいられません。

 

そして最後のCYMⅡ。「貴方はまだ自分の強さを知らない」と歌われていた桂馬が今度はシャチョーと裕美子にそのフレーズを捧げます。応援による幸せの循環を表現する大事な大事なラストシーンですが、とにかく手袋をはめるのが苦手な桂馬さん。汗なのかおててがおおきいからなのか両方なのかわかりませんが、最後までいろんな意味でドキドキさせてくれる人でした。

 

ということでお芝居パートはおしまい!

\からのZ!!!!!!!!!!/

 

 

SHOW TIME

お芝居パートが終わり紗幕が降りるとそこには「to be continue」の文字。舞台下手の袖からシャチョーと裕美子さんが出てきます。さらに登場してくるデジタルコープスの面々、チェリームーンのふたり、そして美穂の同級生と長高OB。その全員が「応援屋に入社させてほしい」というのです。応援屋を全国展開していきたいというシャチョーの意向もあり結果は全員採用。さらには客席の私達まで採用という雑な豪快なリクルート

 

すると落ち着きのないミリオンたん、急に「今一番応援したい5人組がいるんですよォ!!!!!」と大声で主張しはじめます。じゃあその5人の名前を読んでみようとみんなでA.B.C‐Zコール!(ファンが自発的にやってるコールを公式の場で採用してくれたことが嬉しかったよね。届いてるんだね。)すると紗幕のむこうにはカラフルな照明に浮かび上がる最高にカッコいい5人の姿が…!!!


☆Take a"5"Train

 共演者と観客の満場の歓声の中浮かび上がる5人のシルエットのカッコよさには震えるしかありませんでしたね。フリンジや金のボタンがついた軍服風衣装はジャニーズのステージでも鉄板ですが,A.B.C-Zの為に誂えられた動きやすさ重視の衣装はそれでも重厚感たっぷりで本当に強そうでした。そしてT5Tはとにかく。急にどうしたのってくらい河五。電車ごっこの振り付けで後ろの河合くんにやたらと長いフリンジをバシバシ当てたかと思えば腕を組んで頭をコテンと預けてみたり,五関くんのやりたい放題が酷い。そうだよね劇中あんまり絡みなかったもんね・・・。


☆Shower gate

 お次のShower gateではオリジナルの通り五関くんがセンターで4人を操るあの振付がまた見られてとっても嬉しかったです。他ユニ担さんにも褒められたことがある本当に大好きな振付。ここでは大階段に目一杯整列したJr.も登場します。ユニットごとにカラーの違うお揃いの衣装がとても素敵でしたね。曲や振付はお洒落でスタイリッシュながらも圧巻の迫力。当たり前かもしれないけどバックのJr.によって曲の雰囲気が随分変わるものだなあと思わされました。


☆Fantastic Ride

みんな大好きFR!!!!!!

SoooooooooooFantastic!!!!!!!!!!!!!

 

しゃわげからのmixで最高に気持ちよく繋がれたFRにたちまちダンスフロアと化す日生劇場。今にも踊りだしそうになりました。ここでは本編には無かった客席降りがあり,A列前のお立ち台に5人が並びます。ここでははしごちがふたりで向き合ったり背中合わせになったりしてリズムを取り合うのが最高にかわいくてそればかり見てしまいました。世紀の爆モテ爺孫><

 


☆Moonlight walker

 さらにSo Fantasticに繋がれるのはまさかのMw!セリの上でオリジナルの振付を誇らしげに踊る5人が纏っているのはどこからどう見てもBIG STARのオーラでした。大切なシングルCDデビュー曲でありこれぞジャニーズという珠玉の名曲を、生の舞台で命を燃やして歌い踊る姿はやはり王道。エンターテイメントのあるべき形、ジャニーズが目指してきたものはここにあるのだと感じずにはいられません。これからもずっと大切に歌い継がれてほしいと心から思います。


☆サポーターズ~ABC(少年隊)

キラッキラの笑顔でラストスパートを突き進む5人。最後は本編と同じく全力のサポーターズですが、動く大階段を使った演出や出演者紹介などいよいよフィナーレ感が満載です。客演紹介で帽子をサッと脱ぐ河合くんや出演者全員とハイタッチしに行く戸塚田など見所たっぷりでしたがなんといっても五関くんの「心はひとつさ」ですよ。見ました???「心は」ってグーで胸を四回叩いて「ひとつさ」で1を作ってまた胸を四回叩くの!あーもう無理です好きです降参です。白旗。

 

さらに途中で挟み込まれるのは少年隊のABC。Mwでジャニーズの歴史に想いを馳せていたところに原曲通りの振付でまさかの選曲。夢と夢を繋ぎ過去と未来を繋ぐ5人の真骨頂でした。郷太さんのニクい演出。それにしてもマイクスタンドって夢があるよね…少年隊の振りをキレッキレで踊る5人が本当にキラキラしていて素敵でした。

 

再び\からのZ!!!!!/を全力でキメるといよいよ幕降り。愛しさ溢れる幸せなエンディングでした。舞台のおまけでジャニーズに戻ってシングルメドレーなどを歌うショータイムはあまり好きな方ではないのですが、今回のショータイムはまったく違いました。「応援する」「応援される」「勇気を与える」「幸せの循環」といった本編でのテーマが全力のステージと観客の関係性で体現されるメタ構造こそがこの舞台を完成させていたのです。パフォーマンスのクオリティが高いのはもちろんのこと、清々しく前向きで心に染みる出色のショータイムでした。

 

さて、13000字を超えたのでそろそろまとめに入ろうと思うのですが…何から書いたらいいんだろう。

 

「不思議な力」

「アナログの強さ」

「Deliciousな愛」

「流れた血を感じたら」

 

ABC座2016は生命賛歌でした。これまでと違うスタイリッシュでサイバーな舞台から浮かび上がったのは、これまでも描き続けてきた愛や絆の強さだったのです。人が人を想う気持ち、実直さやひたむきさ、血の通った体で生きていくこと…幸せの循環に何が必要なのかをこの舞台は教えてくれました。そしてそれが今まさに私たちとA.B.C-Zの間で起きていることも。

 

最近発売されたSLTコンサートのドキュメンタリーでも、メンバーが口々に「お客さんに助けられた」「ほんとは俺たちが引っ張ってかなきゃいけないのに」「感謝の気持ちってどうやったら伝わるんだろう」と言っているのがとても印象的でした。おたくは好きで応援しているだけだしハッキリ言って彼らに何も返せてはいないのに、5人はいつもこんな言葉をくれるのです。私たちの身勝手な愛を受け止め、それを支えに上を目指してくれるのです。愛と優しさの無限ループ。いつかこの輪が日本中を、世界中を巻き込んで大きな幸せの循環を生むことを願ってやみません。

 

 

幸せを循環させる原動力になったいしけんが好きでした。

 

いつもまっすぐ人を想うジョーが好きでした。

 

ぶっきらぼうな言葉の奥に優しい眼差しを持っている修也が好きでした。

 

憧れを追い続け、諦めずに前を向いて歩き出した栗田が好きでした。

 

本当の自分に向き合い、強くしなやかに進んで行く桂馬さんが好きでした。

 

ひとつになって新たな道を突き進む5人が、大好きでした。

 

 

そして最後にひとつだけ。

 

去年私達の前に現れたプラネッツは、時を越え星を超えても共に歩むことを運命付けられた5人でした。しかし今年の5人はそれぞれの人生の中でひとつになることを選び取った。それが大きな違いだと思っていました。

 

そんな中ある日の連載で塚ちゃんがくれた「何度目かの出会い」という補助線。これには膝を打つ思いでした。そう、彼らはきっとこうして様々な形をとりながら5人でいることを選び続けているのです。それはまさしくABC座で毎年「5人でいる意味」を問い続けるA.B.C-Zの姿そのもの。最初から決められた5人でなかったからこそ、最初から全てを受け入れられた訳じゃなかったからこそ、選び取った今はひときわ尊く愛おしいのだと思います。

 

ずっとずっと、この奇跡が続いていきますように。

5人が5人を選び続けてくれますように。

 

 



 

 

 

今すべてが愛しいんだよ〜ABC座2016の五関晃一さんが大好きだった話

いつも堂々とそこに立っている五関くんが好きだった。

 

濡れた髪が揺らめいて色気を振りまく五関くんが好きだった。

 

橋本の解説を少しだけ心配そうに見守る五関くんが好きだった。

 

時たま台詞が飛んでてへぺろする五関くんが好きだった。

 

CATANAに負けて髪を掻き毟る桂馬さんが好きだった。

 

チェリームーンの椅子に浅く腰掛けてダンディな背中を見せる桂馬さんが好きだった。

 

栗田の外出を心から喜ぶ桂馬さんが好きだった。

 

御曹司は良いよなあって腕を組む桂馬さんが好きだった。

 

栗田の言いたいことを理解した上ではぐらかす桂馬さんが好きだった。

 

小学生名人戦のことを楽しそうに思い出す桂馬さんが好きだった。

 

プロとアマの違いを厳しい声で主張する桂馬さんが好きだった。

 

CATANAの強さを皮肉たっぷりに吐き出す桂馬さんが好きだった。

 

どうして負けたのか、なんか手はないのかって、眉間に皺を寄せて思い悩む桂馬さんが好きだった。

 

アナログなガチャガチャした振付を無表情で踊る桂馬さんが好きだった。

 

1人じゃどうにもならなくて、自暴自棄になりかける桂馬さんが好きだった。

 

切ない表情でスタンドマイクに手を掛ける五関くんが好きだった。

 

手を握り、目を瞑り、想いの限りを表現する五関くんが好きだった。

 

残された対局を前にピリピリしている桂馬さんが好きだった。

 

栗田の未来を最後まで心配している桂馬さんが好きだった。

 

栗田の懇願を受け止めながらも鋭い視線を貫く桂馬さんが好きだった。

 

いしけんが将棋の話をした瞬間花が咲いたように笑顔になる桂馬さんが好きだった。

 

でもいしけんの棘に触れてすぐ不機嫌に戻る桂馬さんが好きだった。

 

それなのに将棋界の核心を突いたいしけんを受け止めようとする桂馬さんが好きだった。

 

いしけんの言葉に段々と表情が変わっていく桂馬さんが好きだった。

 

希望と言われてハッとする桂馬さんが好きだった。

 

全身全霊の応援に釣られて笑顔になっていく桂馬さんが好きだった。

 

真ん中で楽しそうに4人の顔を見ながらタンバリンを叩く桂馬さんが好きだった。

 

幸せそうに拍手を目一杯浴びたあと突然タンバリンを投げ捨てる桂馬さんが好きだった。

 

応援屋に入社した栗田を訝しげに見つめる桂馬さんが好きだった。

 

 

キラキラした顔でキラキラした曲をキラキラ踊る五関くんが好きだった。

 

今までの恋は忘れなよって言ってくれる五関くんが好きだった。

 

トロピカルな天気雨に打たれてぴょんぴょんはしゃいでる五関くんが好きだった。

 

僕を信じてって軽率に言う五関くんが好きだった。

 

二人の為に星を降らせる五関くんが好きだった。

 

そろりそろりと裸足で出てくる桂馬さんが好きだった。

 

セリが降りきる前に軽々と降りてく桂馬さんが好きだった。

 

濁った目で酒瓶を投げ付ける桂馬さんが好きだった。

 

暗闇でもがき苦しみ虚空に手を伸ばす桂馬さんが好きだった。

 

生と死のジレンマに苦悩する桂馬さんが好きだった。

 

導かれるように再戦を決める桂馬さんが好きだった。

 

 全部を懸けてぶつかってくれた栗田にありがとなって笑う桂馬さんが好きだった。

 

酔っ払ってふにゃふにゃ笑う桂馬さんが好きだった。

 

年下に向かってあんなに可愛く敬礼できる桂馬さんが好きだった。

 

突然意味分かんない話始めて加藤ちゃんに天然なんですって言われる桂馬さんが好きだった。

 

困惑するいしけんに毒付いてふらっと席を離れちゃう桂馬さんが好きだった。

 

千鳥足でハケていく桂馬さんが好きだった。

 

 本当の強さをいしけんに説く桂馬さんが好きだった。

 

いしけんの期待を受け止めきれずに背中を向けてしまう桂馬さんが好きだった。

 

それでも一呼吸置いてから栗田に全力を誓う桂馬さんが好きだった。

 

いしけんの意味不明な口上に分かったって大声で応える桂馬さんが好きだった。

 

静かに闘志を燃やしていく桂馬さんが好きだった。

 

ライダースを音も無く捨て去る桂馬さんが好きだった。

 

振り返ったときもう迷いはない桂馬さんが好きだった。

 

 心細くて不安な気持ちともう負けないって決意が入り混じった表情の桂馬さんが好きだった。

 

最初に相手の駒を取る瞬間フッと笑った桂馬さんが好きだった。

 

劣勢に立たされて遂に鞘を捨てる桂馬さんが好きだった。

 

将棋盤に舞い降りて柔らかに着地する桂馬さんが好きだった。

 

自分の好きなものをやっと思い出した桂馬さんが好きだった。

 

風のように斬りかかる桂馬さんが好きだった。

 

もう何も聞こえていない桂馬さんが好きだった。

 

不気味な赤い鋒に照らされて青白く浮かび上がる桂馬さんが好きだった。

 

4人の気持ちを受け取って強くなる桂馬さんが好きだった。

 

成功した仲間のこと、去っていった仲間のこと、そして自分の歩んできた道を愛おしむ桂馬さんが好きだった。

 

苦痛に顔を歪めてもまたひとりきりで立ち上がる桂馬さんが好きだった。

 

もう誰も止められない桂馬さんが好きだった。

 

最後の一太刀で波動を巻き起こす桂馬さんが好きだった。

 

死闘を制した壮絶な感情をガッツポーズで表現する桂馬さんが好きだった。

 

自分の将棋でリベンジを果たしたことに悦びの絶頂を感じる桂馬さんが好きだった。

 

きっちりスーツ着て白馬で乗り付ける桂馬さんが好きだった。

 

自分を信じてくれた栗田に真っ先に勝利を報告する桂馬さんが好きだった。

 

仲間ができたと喜ぶ栗田に目を細める桂馬さんが好きだった。

 

いしけんの過去に心と瞳が揺れる桂馬さんが好きだった。

 

入社したばっかりなのに応援する気満々の桂馬さんが好きだった。

 

手袋をはめるのにいつも手間取る桂馬さんが好きだった。

 

自分が言われたのと同じことをまた違う誰かに笑顔で伝える桂馬さんが好きだった。

 

裕美子さんの腰に優しく手を添える桂馬さんが好きだった。

 

花火に気付いて目を見開く桂馬さんが好きだった。

 

それが自分に捧げられたものでもあると知ってより一層顔が晴れ晴れとする桂馬さんが好きだった。

 

いしけんに名刺をもらってテンションの上がる桂馬さんが好きだった。

 

もう何も思い残すことはないって顔で全身全霊の応援を届ける桂馬さんが好きだった。

 

ハッピーエンドに両手を上げて喜ぶ桂馬さんが好きだった。

 

ジョーに褒められてノリノリの桂馬さんが好きだった。

 

 

満場一致の歓声を受け止めて彫刻のようなポーズでそこに立ってる五関くんが好きだった。

 

今にも未来に連れてってくれそうな五関くんが好きだった。

 

河合くんに長いフリンジをバシバシあてる五関くんが好きだった。

 

その後腕を組んだら急にお嫁さんになる五関くんが好きだった。

 

桂馬さんみたいにセンターに舞い戻って4人を操る五関くんが好きだった。

 

大階段のJr.を従えてなお圧倒的な存在感で踊る五関くんが好きだった。

 

お立ち台で末っ子と肩をぶつけて背中を合わせて最高に楽しそうな五関くんが好きだった。

 

君だけに見せようって会場中を指し示す五関くんが好きだった。

 

1番お気に入りの振付を誇らしげに踊る五関くんが好きだった。

 

 ABCコールでテンションをMAXに持ってく五関くんが好きだった。

 

「心は」って拳を握って胸を叩く五関くんが好きだった。

 

「ひとつさ」って1を作って胸を叩く五関くんが好きだった。

 

少年隊の歌と振付が似合いすぎる五関くんが好きだった。

 

ここまでくるともうナイフみたいに切れまくる五関くんが好きだった。

 

客席を愛おしそうに見据えて僕も君に救われたんだよって言ってくれる五関くんが好きだった。

 

マイクを持ちながらセンターを見つめてパチパチ拍手する五関くんが好きだった。

 

一緒に舞台を作ってきた仲間を振り返って気持ちを伝える五関くんが好きだった。

 

やりきった顔で客席にありがとうを伝える五関くんが好きだった。

 

幕が降りる最後の瞬間まで応援し続ける五関くんが好きだった。

 

揺れる髪も煌めく瞳も長い腕も大きな手も躍る胸も駆ける足もその笑顔も、全部全部大好きだった。貴方が貴方でいてくれることが何より幸せだった。

 

誇らしくて愛おしくて嬉しくて。こんなに人を好きになるってことがほんとにあるんだね。

 

 

これからもそばにいさせてね。

微力でも支えていさせてね。

みんなの希望でいてくれてありがとうね。

 

【アリーナツアー開幕記念】N album全曲一言感想【うまくやれるだろふたりなら】

ジャニーズの記念イヤーはいつから数え年になったのでしょうか。

 

「97年デビューだから20周年は2017年よねー,去年は光一ソロもあって遊びすぎたし2016年は遠征しないで20周年に向けて貯金しよー!」

 

と思っていた私達を嘲笑うように去年のカウコンの目玉となった「20周年イヤー突入KinKiメドレー」。そこからはあっという間でした。SHOCKの地方公演がないことがポロリ発表されたり,あの吉井和哉さんに提供していただいた曲が20周年イヤーの幕開けを告げたり,金も力もかかった公式サイトが立ち上がったり,でわっちの生存が確認されたり・・・そして極めつけは17年ぶりのアリーナツアー。

 

「ほ,本気か・・・」

 

と15周年の頃からは想像もできない本気のアニバーサリーイヤーっぷりに震えるおたく。しかしまだまだこんなものではありませんでした。

 

15枚目のオリジナルアルバム「N album」発売決定!!

 

しかも共同プロデューサーにあの堂島孝平さんを迎えるというから驚きました。確かにここのところどんちゃんのきんき関連のツイートがポロポロ出てきていたり,アリーナツアーとどんちゃんのツアーが異常にニアミスしていたり,(おや・・・?)と思う要素はありましたが,まさか堂々の共同プロデュースとは!(堂島と堂本だけに)

 

ラジオで次々解禁される曲に絶賛の声が寄せられる中迎えた発売日。アルバムを通して浮かんできたのは37歳になったふたりの自然体の表現とこれまでの全てへの感謝,そして未来への予感でした。それは堂島Pが丁寧に緻密に仕込んでくれたKinKi Kidsへの贈り物。そしてそれはおそらく,今のふたりにとって最も必要なものだったのです。

 

そんな愛に溢れた「N album」,15曲の印象を少しずつでも残してみたいと思います。

 

1.naked mind
作詞:堂島孝平
作曲:Susumu Kawaguchi,Fredrik Samsson
編曲:堂島孝平

アルバムの幕開けを飾るのはファンキーな大人ポップ。「始めるいざ新未来」「うまくやれるだろふたりなら」などなど,1曲目から堂島Pのきんきへの想いが炸裂しています。それでも全然重くなってないところにPの信念がひしひしと。ここまで重ねてきた輝かしい軌跡だって軽やかに乗り越えていくのだというメッセージが伝わってきます。

 

2.鍵のない箱
作詞:松井五郎
作曲:加藤裕介
編曲:鈴木雅也

私ねえ意外と好きなんですよこれ。やっぱり松井五郎さんの詞は最高。ポップなようで胸に迫るメロディラインと相まってまさにきんきらしい1曲だと思います。歌唱力も必要だし。

 

3.モノクローム ドリーム
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:CHOKKAKU

タイトルと作家陣だけで名曲確定だと思ってたらほんとに名曲だからすごい。何気なく聴いてると「せめて夢の中で会わせてくれやしないか」ってなんだか片思いの歌かなって感じだけど騙されちゃいけない,よく歌詞読んだらやっぱり失恋してる。しかもまた彼女悲しませたの?きんきの曲の主人公ってどうしていつもこうアレなんでしょうね。「延々 延々」のフレーズがめちゃくちゃ可愛くて好き。

 

4.星見ル振リ
作詞:久保田洋司
作曲:萩原和樹
編曲:堂島孝平

こちらの失恋ソングはおなじみの湿度高めなミディアムバラード。詞も曲もとてつもなくロマンチックで切なくて綺麗で本当に大好きです。良い感じになりながら結局確証が得られないまま離れてしまったふたりと捉えることもできるし,長年付き合ったのに別れを選ぶことになってしまったふたりと捉えることもできるし,いろんな解釈ができるけれど,ゆっくりと笑顔に変わる瞳が見つめていたのはきっと今日と変わらない星空だったんだろうなと思います。涙が零れないよう星見ル振リをする主人公のどうしようもない切なさが胸を締め付ける珠玉の一曲。

 

なお星モチーフを掲げたグループに属する自担の好物がミルクティーでひとり爆死したのはまた別の話。

 

5.薔薇と太陽
作詞:吉井和哉
作曲:吉井和哉
編曲:船山基紀

20周年イヤー第一弾として華々しくリリースされたこの曲。強い。やっぱりとにかく強い。吉井和哉さんの強烈な個性もさることながら,昭和歌謡の匂いが残る船山アレンジがとにかく痺れる大名曲です。新しいけど懐かしい,大人KinKiの真骨頂ここにありといったところでしょうか。キラメキニシステムのパフォーマンスをテレビで披露できるようになったのもふたりの未来を感じさせる革命的な出来事でしたね。

 

6.鉄塔の下で
作詞:秋元康
作曲:川浦正大
編曲:石塚知生

変石,夢傷と言われても違和感のないこの曲。秋元氏はいつだったかふたりのことを「物語を歌える今では数少ない歌手」と評していた気がしたのですが,最近は等身大の応援ソングが多いですよね。いやすごく良い曲なんですけど。歌唱力がたっぷり堪能できるしこの季節とっても耳なじみがよくて良い曲なんですけど。

 

7.ホタル
作詞:吉井和哉
作曲:吉井和哉
編曲:吉井和哉

「薔薇と太陽が光一サイドとすればホタルは剛サイド」という吉井さんの言葉通り,つよしの持つ魅力的な湿度(吉井さんは確か独特のエロティシズムと表現していましたね)が存分に引き出された1曲。光一さんのボーカリストとしての新たな一面も覗けるようなこちらも素晴らしい楽曲です。雑誌のインタビューによれば,もともと故郷に対する想いをテーマにしていた歌詞がふたりに提供するにあたり変化していって今の形になったのだそう。夏の終わりの情景が叙情的な映画のように頭の中を駆け巡る不思議な曲になっていますよね(歌詞の視点の移り変わりがすごい)。故郷への憧憬や懐古を超えて人生とその終わり,そして繋がれていく生命そのものを想わざるを得ない壮大な展開。一流アーティストとふたりの化学反応にただただ感動するしか術がありません。

 

8.陽炎~Kagiroi
作詞:堂本剛
作曲:堂本剛堂島孝平
編曲:十川ともじ

タイトルとクレジットからつよしのソロ曲ではという予想もあったこの曲。蓋を開けてみれば独特のつよしサウンドに乗っているのはふたりの声。理屈を超えてただただ涙を流したのは私だけではないでしょう。ふたりのアルバムでこの表現ができるようになったことの意味。ふたりが今まさに突破しようとしているもの。彼らを支えたいと思うなら,私達はもっと敏感にならなければいけないのかもしれません。そしてそんな事情を差し引いても素晴らしく魅力的なこの曲。揺蕩うような浮遊感のあるサウンドに載せられる世界観の強い歌詞をくるくると入れ替わるふたりの声が奏でていきます。執拗に韻を踏む「ai」の発音がAIに繋がっているという仕掛けには驚嘆の一言。堂島Pを巻き込んだからこそこの形が実現したのだとしたら感謝してもし尽くせません。

 

9.Plugin Love
作詞:MiNE
作曲:Fredrik Hult,Beoar Hassan,Hamed“K-One”Pirouzpanah
編曲:K-One

「愛」で繋がる前曲陽炎とうってかわって現代的でハードな1曲。こちらは光一ソロという予想もありましたがもちろんふたり(しかしやはり選曲したのは光一さんとのこと)。この2曲を続けて入れ込むあたりがさすが堂島P強火担だなって感じです。ふたりの大人セクシーな表現を堪能できる大好きな曲なので,コンサートでどう化けるかも楽しみで仕方ありません。

 

10.夜を止めてくれ
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:CHOKKAKU

あーいかにも堂島P!と誰もが唸るシティポップ。キラキラしてるのに状況が切迫して切ない感じ,きんきオタ支持率120%の大名曲キラメキニシスに通じるものがありますね。でもサウンドが意図的に軽く作られているので,さらっと聞き流してしまうと不倫ソングとは分からないくらい。サビ前の英語のフレーズがめちゃめちゃかわいいのも印象的。それにしてもきんき曲の主人公はいつも巡り会うのが少し遅いのでもうちょっと頑張ってほしいです。

 

11.Summer~僕らのシルエット~
作詞:小出祐介
作曲:原一博
編曲:原一博

薔薇と太陽のカップリング「Unlock Baby」に続いてBase Ball Bear小出祐介さんに作詞していただいた1曲。Unlock Babyが少し歪んだ大人のラブソングだったのに対しこちらは甘酸っぱい夏の恋物語オレンジデイズオレンジデイズかな?(死語)だって3秒前まで不倫ソング歌ってたよこの人たち?まあ冗談はさておきCアルバムに入っててもおかしくないくらいの瑞々しい世界観がとっても素敵です。こんな純粋に胸キュンな曲ほんと「駅までは同じ帰り道」以来とかじゃないかな?堂島P提供の「いつも僕は恋するんだろう」っぽさもありますよね。

 

12.KING PROTEA
作詞:米倉利紀
作曲:米倉利紀
編曲:柿崎洋一郎

キングプロテアの花言葉は「王者の風格」。米倉利紀さんがふたりへの愛を込めて贈ってくれたその花はとても力強く個性的な大輪を咲かせます。「草臥れた噂なんかより君を信じてた」「寄り道もいいねそれぞれに見える景色」「そっと何も言わずに寄り添う僕達」と,ファンであればふたりの関係性につい重ねてしまうフレーズが盛り沢山で,優しい曲調もあいまって涙がこぼれてしまったのは私だけではないはず。

 

13.雨音のボレロ
作詞:松田晋二
作曲:YOO
編曲:YOO,Tak Miyazawa

THE BACK HORN松田晋二さんに作詞していただいたきんきらしい綺麗なバラード。ふたりののびやかな歌声が胸に迫ります。「君という名前の幸せを尊く思う」というおたくが推しに積極的に使っていきたいフレーズ№1の歌詞がととても印象的です(失恋ソングではありますが)。綺麗なメロディもさることながら,自分が言えない代わりにさよならを切り出してくれた彼女におどけてみせるという相変わらずのアレっぷりがなんともきんきって感じですね・・・

 

14.夢を見れば傷つくこともある
作詞:秋元康
作曲:伊秩弘将
編曲:家原正樹

去年のコンサートで1年ぶりに会えたふたりにいきなりこれを歌われて京セラドームが困惑の渦と化した日の衝撃は今でもよく覚えています。今回のアリーナツアーに夢を見て傷ついているおたくがたくさんいるので,是非ともドームツアーの発表がありますように。

 

15.なんねんたっても
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:Jan Anderson,Peter Heden

堂島Pが最後に贈るのは「色褪せない思い出」がテーマになった1曲。初回盤特典のMVがとにかく泣けて仕方ありませんでした。ふたりはいつも過去に縛られない生き方をしているし,いつだって今が一番カッコいい。だけど確かに歩んできた道のりがあって,それは私達の人生のそばにいつもありました。私達おたくは,彼らが届けてくれるものを受け取るだけの存在でしかありません。それなのに20周年イヤーに突入するこのタイミングで,「いろいろあったね」「一緒に歩いてきたよね」「忘れたくないね」っていってもらっているみたいで,それがすごく温かくて愛おしくて,こんな日々がこれからずっと続きますようにと願わずにはいられません。


さてさてN albumの一言感想を綴ってきましたが,とにかく一言でまとめるなら堂島Pありがとう。それしかありません。きっとふたりだけでは辿り着けなかった素晴らしい景色をみせてもらった気分です。20周年だからと過去を懐かしんだり感謝だけに終始するのではなく,辿って来た道のりが確かに今に繋がっていること,そしてその先にこそ未来があるのだということを確信させてくれた,強いメッセージの伝わるアルバムでした。

 

今日から始まるアリーナツアーはふたりが初めてコンサートをした思い出の武道館から始まります。初めてを刻んだその場所で,ふたりはきっと力強く未来を描いてくれることでしょう。まだまだふたりでやりたいことがたくさんあると私達に示してくれるかもしれません。どうかふたりに素敵な時間が流れますように。どうかふたりの輝くそこが愛の溢れる空間でありますように。

 

 

君との未来を今抱き締めたいよ~はしごち萌え患者が今年もはしパラにお邪魔してきた話

橋本良亮が好きだ。

 

彼がいなければ私はA.B.C-Zに本当の意味で出逢うことはなかっただろう。既に去年のはしパラ感想でも述べているが,彼の纏う物語はいつだって出逢った人を魅了する。

 

 

mona051.hatenadiary.jp

 

今年の良亮の大仕事として,まずは舞台「コインロッカーベイビーズ」に触れておきたい。


いわずと知れた名作の初舞台化。本人たちも相当のプレッシャーに苛まれたことだろうが,ファンとしても正直言って不安だった。ふたりが持てる力を尽くしてキクとハシを生きるであろうことは信じていたけれど,それが世間にどう受け止められるかは全くの未知数だった。

 

6月。板の上には,確かにキクとハシがいた。
幕が下りたあと,原作を読み終わったときと全く同じ感情が湧き上がってきたのを覚えている。

 

河合くんのキクはとても男らしくて深い愛情のある強い人間だった。お芝居にはそれまであった恥ずかしさのようなものが透けて見えなくなっていたし,何より力強く表情豊かな歌の成長が著しかった。

 

何の事とは言わないけれど,彼が報われたことが嬉しかった。そしてほんの少し,羨ましかった。

 

そして良亮のハシ。
見るたびに違うハシがでてきたことにとても驚いた。もともと憑依型の芝居をする役者だとは思っていたけど,こんなにも毎回一度きりのハシを降ろしてくるとは思わなかった。良亮が後に「劇場でハシと会った」と言っているのはきっと嘘じゃないんだと思う。自分に生を与えてくれる良亮に,自分を理解してくれる良亮に,きっとハシは会いに来たんだ。

 

そしてハシといえば歌である。原作でのハシの歌声は実に様々に表現されている。それは想像もできないような,でも人生で一度は聞いてみたいような,不思議な魅力を持っている。今更いうまでもないが良亮はセンターでありメインボーカルである。歌うことが大好きで,何よりも歌で勝負してきた男だ。そんな彼がハシの声を初めてこの世界に響かせる。どれだけのプレッシャーがその肩にのしかかったことだろう。自分の武器である歌をもし否定されるようなことがあれば,私だったら二度と立ち直れない。

 

でも良亮は歌った。ハシとして歌った。揺蕩うような,いつの間にか心を支配されるような,そんな不思議な声で歌った。公演前に感じていた不安はなんだったのかというくらい,そこにいたのは立派な表現者だった。

 

見ていて恐ろしくなるような迫力も,泣きたくなるような表情も,胸が締め付けられるような歌声も,今まで見てきたのとは違う良亮の新たな表現だった。彼はまだまだ進化をやめない。追いつけない程のスピードで先へ行ってしまう。そんな予感で胸が震えたのは私だけではないだろう。二ヵ月半経ってもやっぱり書いておきたいと思うほど,すばらしい舞台だった。ふたりには最大限の労いと感謝を届けたい。

 

さて,またも前置きが長くなってしまった。

何の話だっけ。
そうそう,はしパラですよはしパラ。

 

「ハシツアーズ~もうかわいいなんて言わせない~」


えっ?
なんて?
タイトルからかわいみ溢れ出しちゃってるけど大丈夫???

 

タイトル発表だけで騒然とするタイムライン。
しかしこのとき私達はまだ知らない。チケットを手にしたが最後,TDCで目眩くかわいいの大洪水に見舞われることを。

 

 

MC

「りょうちゃんて呼んで!」

これまで良亮の公式?ニックネームといえば「はっしー」だった。えびらぶのコールだってそうだし,去年のソロコンのタイトルにだってHassyと付いている。それを突然りょうちゃんと呼んでほしいと言い出す良亮。困惑するおたく。しかし橋本良亮保護者会ことこの日の客席はできジュ顔負けの対応力だった。アンコールでは今まで

 

\はっしー/

👏🏻👏🏻

\はっしー/

👏🏻👏🏻

 

 というはっしーコールが定番だったが、なんとこの日の途中からそれが

 

\りょうちゃん/

👏🏻👏🏻

\りょうちゃん/

👏🏻👏🏻

 

に変わったのである。アンコール一曲目は図らずも気にせずGo my way。

 

\りょうちゃんきたよーーー???♡♡♡/

 

とそりゃあもうはちゃめちゃに嬉しそうな顔で出てきたカツラ姿の良亮を私は一生忘れないだろう。

 

 

「…俺かわいいんだよなあ…」


もうかわいいとは言わせない橋本VSもうかわいいしか言えないおたくの壮絶な闘いは終始おたくペースで進む。いくら「イケてるメンズ」しか受け付けないと言われても,一挙手一投足がかわいいんだ君は。仕方のないことなんだ。

 

私達は,現実を受け入れなきゃいけないの…!(CV:リカ@Endless SHOCK)

 

そして最終的には認めちゃう橋本。ああかわいい。


「バカはロキソニンじゃ治んねぇかんな…」

そ,そうだね…


「昨日応援屋の台本が届いたんだけど…漢字が読めなくて」
「駒って漢字があるの?将棋って漢字ばっかりじゃん…」
「とりあえずひらがなだけ読んだ!」

誰か早急にルビ振ってあげて…山本の方のりょうちゃんにも…あとできればお兄ズにも…

 

「24時間テレビのドラマ見た?小瀧くんめっちゃ出てたよね。すごいな…オキニなのかな?」
「あー俺もスペオキになりたい!!!ジャニーさんお願い!!!(土下座)」
「でもほらお気に入りでそこまで行ってもさ,それ以上は自分の力がないといけないわけですから」

 

\だれもーあの子を止められない/
はしパラ名物・衝撃のギリギリMCが炸裂した今回。
おたく用語使いこなしてるのがすごいし,それをおたくの前で披露しちゃうのがすごい。千葉のヤンキーすごい。せかいをてらすじゆう。
そしてやっぱり芸能界って,ジャニーズって,すごい世界だなあ。まあ橋本もA.B.C-Zもスペオキというのとは違うかもしれないけど,おじいちゃんが夢を託せる唯一の存在だと思うけどね。

 


橋本良亮のほんとうにあった怖い話

MC前まで着ていたスカジャンを脱ぎ「ありがとう」と言いながら舞台下のスタッフさんに渡そうとするりょうちゃん。
しかし様子がおかしい。

 

「あれ,誰もいない…???」

 

なんだ,段取り的にそこにスタッフさんがいるはずだったけどいなかったのね,と和やかに笑う客席。

 

「えっ…だっていま手伸ばしてるのが見えたから渡そうと思って…」


???????
そうなると話は別だよりょうちゃん???????
顔が引きつるおたく。


すると突然照明が落ち,強いスポットライトだけがりょうちゃんを照らします。

 

「やめてほんとやめてよお!!><」


ビビるりょうちゃん。

かわいくてにやにやするおたく。

そのときでした。

 

ぷしゅーーーーーーーーーーー!!!!


下手から勢いよく噴射されるスモークwwwwww
走って上手にハケていく良亮wwwwwww
愛されすぎかよ……最初のやつはマジ怖かったけど…


挙げるとキリがないのでかわいさ大爆発のMCはこの辺にして,パフォーマンスについてもいくつか取り上げてみたいと思います。


シンデレラタイム

まずはしちゃんのお手紙。かわいい。字がかわいい。花言葉に絡めたメッセージもかわいい。最後に字が汚くてごめんねって謝っちゃうところがかわいい。

 

私ね、こういう、特定の誰かが幸運を授かるコーナーって嫌いなんですよ。個別ファンサも過剰なのは見てて気分悪いし、サインボールとかも誰得なんだろっていつも思う。その規模で留まるなら構わないけれど、大きくなりたいアイドルはもっとマスを相手にしなきゃ。

 

でも今回だけは違った(31日昼の話をします)。選ばれたのは2バル最前で「良亮No.1」のうちわを持った大人しそうな女の子。会場も暖かく拍手を送ります。シンデレラに向かって愛おしそうに花言葉を歌うりょうちゃん。女の子はと言うと固まっちゃって全然動かない。蝋人形かな?ってくらい動かない。でも彼女の眼差しからは本当にりょうちゃんが好きなのが伝わってきて、気付いたらBBA号泣。橋担のお友達に爆笑されるぐらいの号泣。

 

やられたね。

良い話すぎるっしょ。

りょうちゃん良い男すぎるっしょ???

 

まあ企画の良し悪しは別として幸せな時間だった例もあるよって話でした。念の為。


One by One

りょうちゃんソロで1番を決めるならこれかなってぐらい好きな曲。ただやってくれるだけでも嬉しかった。なのに。

 

なんですかあのレーザー???

五関くん何やってんの???

 

なんかもうすごかった。いろんな人が言ってるけどもはや曼荼羅だった。はっきり言って過剰。光の大洪水。でも、それがすごく良かった。

 

五関くんはきっと良亮のこと手放したくないんだってそう思った。彼の中では空想なんかじゃなく本物のスーパースターなんだよね良亮は。5starあり5ringsありメンカラあり、多分見落としてるものもたくさんあると思う。照明って大好きなので色々見てきたけど、あれだけ熱量の籠った(物理的にも)照明は他に見たことがない。

 

あれを一個一個打ったんでしょ?

あの五関くんが?

泣くよそんなん

グループと末っ子のことどんだけ愛してるのよお兄ちゃん。

 

 

Hazy love

今回初披露された自作曲。実は最初に聴いた時私これヤスくんの曲だと思ってて。初日のネタバレでヤスくんの女性詞の曲をやるというのだけを知っていたので、歌詞を聴いて「あーこれがヤスくんか…女性詞だしめっちゃきんきっぽい…つよしのこと好きって言ってたしね」とか思ってしまって。そしたらりょうちゃんの曲だっていうから驚いた。きんきじゃん。ひとりきんきじゃん(これ最大級の褒め言葉)。

 

きんきの共作曲ってきんきオタの間では伝説だし、世の中で最も大切で尊いものなんですよ。だから歌い継いでもらえるのはもちろんありがたいけどあんまり気軽には歌って欲しくないし、歌唱力が必要だから見る目もとてもシビアになる。でも良亮の声って、本当に合うんですよ。きんきの濡れた声や表現力にすごく近いものがある。だから本人が意識してるかどうかは分からないけど、こんな曲を作ってくれたのが本当に嬉しかった。切なさが胸に迫ってオーラスでは泣いてしまいました。いつか絶対形に残してほしい。自分でも神曲って言ってたしね。


DJりょうちゃん 

今回面白かった演出のひとつが人力クレーンゴンドラなんですけど、中でもこれが秀逸だった。ゴンドラにDJ卓が用意されていて、ノリノリのりょうちゃんがそこに乗り込む。「わーすごいDJもやるんだぁ♡」と思ったのも束の間、

 

りょうちゃんターンテーブル一切触らない。

 

えっ?

嘘でしょ?

飾りなの???

 

困惑する客席。ノリノリのりょうちゃん。DJ mix風のえびメドレーが流れ、りょうちゃんに「真似して!」と言われた通りに踊る。なんだこれ超面白いぞ。ま、りょうちゃん楽しそうだからオールおっけー。


Crazy about you

 

パフォーマンスとして1番好きだったのは実はこれかもしれない。何がどうだったって具体的に言葉にできるわけじゃないんだけど、とにかくカッコよかった。ステージに吸い込まれそうだった。振付の力の入り方も別格だったような。そこの音とる!?!?みたいなね。まあ五関さんの振付そういうの多いですけど。

That's 橋本良亮That's スーパーアイドル。
 

 

聴きたかった。ずっと聴きたかった。伝説コンで楽しみにしてたのにアリーナは曲が変わってしまって涙を飲んだ思い出の曲。去年のはしパラでも何故かやらなかったんだよね(初日だかオーラスのMCかなんかで聴いたような気もする)。初々しくてまっすぐで本当にロマンチック。こんな歌を歌われて落ちない女はいないでしょう。これもいつか形になるといいね。

 


Summer上々!!
 

ライブを締め括るこの曲。やっぱ突き抜けてハッピーですね。

 

\空も?/

 

\\海も!//

 

\蝉の?/

 

\\声も!//

 

のC&Rはこの夏1番楽しい出来事だったかもしれません。天才。天才だよりょうちゃん。

 


その他

・孝良くん八面六臂の大活躍!あの振り付けを笑顔で踊りきるわキーボード弾くわほんとすごい!すき!
・小川くんは天才。天才。しかも面白い。めっちゃチャーミング。

・えびコンでもそうだったけどモニターで宇宙の背景に歌詞飛ばすの流行ってるの?ふぁみコンの銀色暗号みすごい

・雲かわいいよ雲

・人力クレーンゴンドラを操るJr.がそれでも笑顔だったり歌ってたり出来る振付はやったりしるのみるとほんと嬉しくなるよね

・フォトセとファイル売り切れおめでと!まーぶるりょうちゃんは売れたのかな…

  

  

そして私はどうしてもこれをみんなに伝えなきゃいけない…


ごせ子事変

 去年のはしパラオーラス、頑なに裏方に徹するゴッチェ五関くんを最後の最後に引っ張り出したのは良亮だった。「俺が出てきてほしいのっ><」ってビービー言ってた末っ子のことは今でも鮮明に思い出すことができる。遠慮がちに舞台に上がった共同プロデューサーは末っ子と戸惑いながら楽しそうにしゃわげを歌い、ソロコンの成功を褒め称えて帰っていった。後に語られたところによれば、ずっと裏方だったせいでステージの立ち方が分からず正直困惑していたのだそうだ。

 

そして今年。前半日程に兄ズ3人が一緒に遊びに来た日があった。当然ながら3人はステージに上がったが、五関くんは河合くんがいくらビービー呼んでも出てくることはなかった。今年もやっぱり裏方に徹したいんだな、それが共同プロデューサーとしての矜持なんだなと思っていた。めちゃくちゃカッコいいじゃん。そんな五関くんがもっと好きになった。

 

それなのに。

 

今年のオーラス、アンコール1曲目は気にせずGo my way。この日も「りょうちゃんきたよー♡」とご機嫌で登場するカツラ姿の末っ子。ノリノリで序盤を歌いきり、

 

\だれもー彼女をとめられない!/

\衝撃リカちゃん3万ボルト!/

 

\\3万ボルト~~~~~!!!!!//

と会場がひとつになったそのときだった。

 

突如眩いスポットライトが誰もいないはずのメンステ上段を照らす。一瞬何が起きたのか分からなかった。何かが綺麗に飛び出してきた。

 

「…おまたせ♡」

 

????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

 

ご、ごせ子!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!

 

そこから先のことはあまり記憶がない。崩れ落ちた私を隣の橋担さん(初対面)が介護してくれたことだけは覚えている。

 

私と同じく崩れ落ちた橋リカが「何その態度?どこ見てんの?」と歌う姿を、腕を組んで不敵な笑みを浮かべながら見下ろすごせ子様。つ、強そう…

 

そりゃあもうビッシバシに気にせずGo my wayを踊り終えると、これはなんだ、なぜ今日イチの歓声を浴びているのだと詰め寄るりょうちゃん。当然だもっとやれ。

 

「ほんとに出るつもりなかったんだけどォ、衣装とカツラが置いてあったからこういうことかなーって♡」

 

こういうことってどういうことだ。

だいたいその衣装持ってきたの誰だ。

橋本が許しても私は許さないz……嘘ですごめんなさい大好き愛してる…

 

りょうちゃんにもうやめろと言われカツラをとるごせ子。途端にイケメンオーラと雄みが溢れ出て腰砕けになる客席(主に私)。

 

ご、五関様だ…!!!

 

その場でごせ子衣装を脱ぎ始める五関くん…イケナイもの見てる感がすごい。雄である五関くんが雌のごせ子ちゃんの衣装を脱がせてる…しかもすげえ雑。

 

そして白Tにダメージスキニーだけになった五関くん。ほんとに良い男って何着てもカッコいいんだな…と感慨に耽る暇もなく衝撃の事実が発覚する。

 

「いやー今年はほんと裏方に徹しようと思ってたんだけどさあ、見てたらワクワクしてきちゃって。2日目くらいからあ、最後出よっ☆と思ってた。メンバーが来た日もでてこなかったでしょ?すべては今日この瞬間を美味しくするため♡

 

あーそうだった。

自担てこういう男だった。

焦らしたがるね……

 

いやでもほんとずるい。ずるすぎる。責任とってほしい。こちとらこのまま五関くんが裏方にハマってっちゃったらどうしようって枕を濡らした夜もあるんだぞ( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

 

去年いきなりステージに上げられて困惑した顔も見ていたし、その後のえびパラでもプレーヤーモードに戻るまで時間がかかったのを知ってるから、今年はほんとに出てこないんじゃないかと思ってた。でもまさかここまでやる気満々で出てくるとはね。攻撃は最大の防御ってやかましいわ。なんて人を自担にしてしまったんだろう…。

 

「じゃあ一緒に1曲やりますか」

「いやもう満足です☆」

「はぁ???バッてでてきてこれだけキャーって言われてそのまま帰るのおかしいでしょwww」

「じゃあやりますか!♡」

 

海よりも深い懐を持つ末っ子とどこまでも自由な長男…橋本ごめんな…苦労かけるね…。橋本担のみなさんもほんとにごめんなさいね…。ということでさまじょじょに混ぜてもらう五関さん。TDCが爆発したのがよほど嬉しかったのか投げちゅ炸裂で超絶御機嫌。死ぬほど楽しそうだった…よかった…。

 

歌い終わると仲睦まじくソロコンの成功を喜び合う爺孫。ああなんて尊いんでしょう。

 

「2年連続ではしパラを見守ってくれました!五関晃一!」

「そしてそして!今年もソロコンで一皮剥けてくれたA.B.C-Zのセンター!橋本良亮!」

 

尊みがすごい。合掌。

このふたりってお互いがお互いにとってのヒーローなんだよね。ステージからお互いへの愛とリスペクトが伝わってくる。きっと良亮だけではこうはならなかった。でも良亮じゃなきゃこうはならなかった。良亮のステージだけど、いつもどこかに五関くんが感じられた。ふたりがお互いの力を何倍にも増幅させて輝きを増すのが分かった。

 

A.B.C-Zは少年アニメのヒーローだってよく言ってるんだけど、やっぱり特に彼らのアニメ感を際立たせてるのって後から入った2人だと思うんだよね。経験と実力のちっちゃい最年長と、未来と可能性のでっかい最年少。彼らが出会ったときひとつの星が生まれて輝き始めた。そして伝説へ…

 

まあちょっと何書いてるか分からなくなってきましたが、とにかくはしごちって尊いですよね

 

 

そして最後にこのことだけは書いとかなきゃいけない。

 

 

これには正直驚いた。わざわざこんなおたくの願いみたいなことを口に出してくれるなんて思わなかった。良亮がA.B.C-Zを愛しているのは知っているけれど、ソロコンはきっとそれと匹敵するくらいの空間なのだと思っていた。でもこの子はちゃんと分かってた。自分が何故ここにいるか。何の為にここにいるか。本当に良亮がセンターでよかった。本当に、本当に良かった。思い出すだけで涙が溢れてくる。

 

 

色々書いてきたけれど、とにかくこの夏も素敵なステージをありがとう。ずっとずっとお互いがお互いのヒーローであり続けますように。いつかもっともっと大きな会場で、ふたりの作品が見られますように。

 

 

 

時空を越えても眩しく明日へ輝けますよう~A.B.C-Z Star Line Travel concertセトリ順感想前編

楽しかった。

めちゃくちゃ楽しかった。

とにかく楽しかった。

 

おたく暦15年にして初めて自担ができたりコン遠征バージンを捧げたりと個人的に殿堂入りだった初夏コンから1年2ヶ月。またも5人に数え切れない幸せな思い出をもらってしまいました。

 

既にざっくりとした所感はこのブログでもお伝えしましたが,やっぱりきちんとセトリに沿って感想を残しておきたいくらい素晴らしかったので,だらだらと書いてみようと思います。

 

0.マナー動画

初日。大幅な開場遅れにも関わらずほぼ定刻で客電の落ちる代々木。でもなんだか様子がおかしい。スクリーンに不審な紫の人物が。

 

レインマンをうちわにする必要があったかどうかはともかく(?),サービス精神に溢れた河合くんのアイディアがド頭から炸裂していましたね。えびのメンバーが出る外部舞台は基本的に一回きりで再演されることがないので(ファウs…?何それおいしいの?),劇場で生きていたキャラたちにまた会う事が出来たのは本当に嬉しかったです。権利関係はちょっと心配だけど不謹慎厨みたいなのは私の見る限り湧いてなくて、えびはもちろんえび担や周りの大人たちのそういうとこ好きだなって思いました。

 

そしてそんな中ひとりちゃんずーツナギでもぐもぐしたり闇写買ってる五関くんめっちゃ可愛かった。もぐもぐしたあとの風船みたいなやつは煙草のメタファーなの?アイコス騒動知ってるの?まあなんにせよコンサートへの導入として素晴らしかったです。早めに席着くひとも増えるしね。

 

1.Take a"5"Train

映像が終わり,気付けばセンステを覆っていた白い布がなくなっています。コンサート仕様で少し豪華になった赤の車掌さん衣装で光剛山に乗った5人が登場!!

 

いやー河合くんすごい。花言葉でいってた通りの展開ほんとにもってきた。代々木のど真ん中で歓声を浴びて嬉しそうな5人。会いたかったに決まってるよ戸塚さん。ずっとずっと5人に会いたかった。エモさと興奮で早くも頭真っ白。ツボだったのは珍しくダンシング五関先生の振り付けをちょいちょい入れてくる五関さん。去年の壮絶なスルーはなんだったんだ。Jr.の振り付けもまあ同じメソッドで作ってるからそりゃそうなんだけどダンシング五関の簡易版(かつ振りがデカい)みたいだったね。

 

2.今日もグッジョブ!!!

オープニングの興奮覚めやらぬまま,お次はセンステでアルバムのリード曲。とてつもなくかわいいMVをさらに越えてくるキュートさで会場に笑顔を振りまく5人。

 

えび担なら2回見れば覚えられると噂のサビの振付は案の定会場全体を席巻していましたね。二手に別れて花道を駆け出す前の「こっち行くよぉ??いややっぱこっち行くよぉ????」って河合くんが楽しそうで可愛くてそれだけで幸せでした。

 

3.Fantastic Ride

グッジョブが終わって暗転すると流れるイントロに響き渡る悲鳴。赤衣装の下から出てくる大きなキラキラした星モチーフのシャツで花道をそれぞれ歩く5人。

 

まず衣装めっちゃ可愛かったし,赤衣装脱ぎ捨てる五関さんめっちゃ好きだった。彼の身のこなしは全てに意味があって全てが表現になってしまう。そういう星の元に生まれた人だなあと思います。振付もとてもよかったけど,曲に合わせて歩いてるだけでとてつもなくカッコいいんだよね。

 

そして初日に個人的大事件。1番好きな曲の1番美味しいサビの1番ロマンチックなところで「君だけに見せよう」ってスタンドを指差した五関さん…ゼロズレだったんだよね…さつきさんは初日の3曲目にして見事にお星様になりましたとさ。めでたしめでたし(?)

 

あと五関くんが「ごっちです!今日はそれだけ覚えて帰ってください!」って言ってたのここだっけ?君もうジュニアじゃないんだよ分かってる???(多分わかってる

 

4.EVERLASTING LOVE

メンステサイドの階段を上がって上階にも顔を見せてくれるメンバー。海鮮担の間でモニター映像がふぁみコンの銀色暗号みがあったと話題になったのもこれ。

 

今回はメンステ寄りの2階スタンドばかりだったので、階段で近くに来てくれるのが本当に嬉しかった。あれ昇り降りするだけでも大変だろうに。そしてやっぱり5人は芝居が上手いというか入り込むのが上手いというか、表情にも見入ってしまいました。うっとりした。そして特筆すべきは最後のハイパーはしとつタイム。I'm in loveと言いながら見つめ合いだんだん近付くふたりを息を呑んで見守る会場。「あ、そうですよねおたくのことじゃないですよねどうぞ2人でお幸せに……」って感じでした。はしとつはいいぞ。

 

5.INTER

ハイパーはしとつタイムからのハイパーミラコスタタイムキタ━━(゚∀゚)━━!!!らぶつんコーナーかと思ったらなんか青い子と黄色い子がノリノリで踊ってるやないですか!!!颯爽とポールを滑り降り体を揺らしながらメンステ最前に着くと2人で作る異次元アクロ。そのあとセンターに出てきた河合くんがA.B.C-Zコールを煽ってボルテージ最高潮で本編へ。

 

いやあ泣いた。泣いたね。ほんとミラコスタって不思議なシンメ。塚ちゃんの一方的な愛を五関さんが受け流す構図かと思いきやふたりでパフォーマンスしてるときの楽しそうな表情プライスレス。先陣切って異次元の身体能力とキレッキレのダンスを見せつけるのがあんなにもかわいいちったいものシンメなんスよ…天使が2人で楽しそうにでも死ぬほどバリバリに踊ってるんスよ…尊い…。あとミラコスタ従えた河合くんの煽りほんと最高。頭空っぽになりました。

 

6.僕らのこたえ

ステージが暗転すると重厚なイントロに悲鳴の響く代々木。いよいよ本編突入です。

 

ひゃーうぃーごーがこんなに人気曲とは意外でした。そのくらいイントロでの悲鳴がすごかった。今回のアルバムはなんというかものすごく聞きやすくて、彼らの素の部分がのぞけるような曲が多く、反対にこういう「強いA.B.C-Z」が見られる曲がほとんどありませんでした。でもやっぱりコンサートはこうじゃなくちゃ。拳を振り上げてひとつになるここからのセクションは、アルバムを聴いたときに感じたコンサートへの一抹の不安を鮮やかに笑い飛ばすかのようでした。

 

7.PERIOD

溢れ出す衝動に突き動かされ、河合くんの合図で走り出す5人。

 

えび座2015の劇中歌として人気を博したこの曲。えび座2015おばけでお馴染みの私も当然ながら大好きなのですが、ミュージカルのように台詞調の部分があるのでコンサートでやってくれるかどうか正直とても不安でした。それでもこれ以上ない使いどころできっちりキメてくるかわいくんやっぱりすごい。

 

8.Revolution

疾走感溢れるサビに合わせてまさかのフライング!!!!!

 

いやあ驚きました。コンサートでフライングというのは聞いたことはあったけれどこの目で見たのはこれが初めてで。舞台のサイズ感で見る迫力ももちろん良いのですが、代々木の空を舞う5人は本当にどこまでも飛んでいけそうで、涙が出るほど眩しくてたまりませんでした。デビュー前のファーストコンサート以来ということである意味原点回帰でもあったこの演出、大成功だったと思います。

 

9.V

ギターを抱えて出てきたのはソロ曲トップバッターの戸塚祥太。ワンフレーズをギターのみで歌い上げるとメンステに降りていきらぶつんを従えて踊り歌います。

 

ギターを抱え当然のように装着したバンダナの色は水色。純粋なブルーが今年も戸塚さんのテーマなのかもしれません。EDMがやりたかったと何かのインタビューでも言っていたので踊ることはある程度予測していましたが、やっぱりギターを捨ておけないところが戸塚さんらしくてとっても素敵だなあと。今年は声出しのところもきちんとC&Rで分かりやすかったし、意思疎通が図れた喜びもひとしお。おそらく五関さんによると思われる振付も曲の味付けを生かしたエモな出来で良かったです。「華やかじゃない位置」を指し示すところが特に好きでした。メンバーはこの曲を聴いてどう思ったのかなあ。こういう曲を表に出せる子がいるのは本当に強みだなあと思います。

 

10.To Night's love

舞台が暗転すると上手から出てくる青スーツの男。大きな羽根をあしらった白のハットで顔を隠すその人は、立ち姿だけでその場の空気を変えてしまいます。静寂を切り裂いて始まるアクセントダンスはまるで催眠術のようで、視線を外すことが叶いません。従えたJr.はもはやバックダンサーですらなく照明や舞台機構。たったひとりで空間を支配するその人に時を止められ立ち尽くしたのは私だけではないでしょう。

 

何から書けばいいんだろう。とりあえず自担のソロで声も出せずペンラも振れなかったことについては申し訳なく思っています。だって無理でしょ。勘弁してください。

 

じゃあ時系列でいこうか。私ね、アクセントダンス厨なんですよ。ほんと大好きなの。あの人が現れて、やべーぞって空気が代々木を凍らせて、それで最初にすることがそれなんだもんよ。どうして貴方はいつもいつも私のツボだけを的確に突いてくるんですか?私たち付き合ったことありましたっけ? 

 

お衣装だってそう。私スーツ大好きだし、ハットなんか合わせられたらそりゃあもう大興奮なのに、あの大きな羽根。キラキラの襟元。背中に書かれた貴方の名前。白と銀と青。眩暈がする。現実が理想を超えたとき、人は声を失うのだと知りました。

 

そして秀逸だったのはJr.に持たせたライト。初日はサイドだったのであまり見えなかったんですが、二日目に確信しました。あれは人力ドットイメージだと。知らない人は今すぐ検索してほしいんですが、まあものすごくざっくり言うと丸いライトをたくさん使って何かモチーフを表現できる画期的な照明装置なんですね。ド変態照明オタクでお馴染みの堂本光一さんがよくソロコンサートで用いる装置で、億単位の費用がかかるとかかからないとか。もちろん実際サイドから見えなかったし本物のドットイメージとは異なるのですが、おそらくやろうとしたことはそれなのかなと。そしてそれにヒントを与えたのはコインロッカーベイビーズのタクシーのシーンだったのではないかと思います。全部推測ですけど。とにかくあんなことやろうとするのがすごいし実際にステージで違和感なく強烈な印象だけを残して実現させちゃうところがほんとにすごい。感動すら覚えます。

 

あれ?私まだダンスの話してないね???

脳みそが機能を停止していたので振付とかは全然覚えてないんですが、やっぱり芝居をするように歌い踊る人だなあという印象が強かったです。あの人のダンスは必ず語り掛けてくる。マイケルジャクソンのSMOOTH CRIMINALを意識したとのことですが、真正面からカッコよさと対峙する堂々としたパフォーマンスには痺れる他ありませんでした。そしていつだったかのオリスタで光一さんの「SHOCK!」をやってみたいと言っていたことを思い出しました。あれもMJリスペクトのお衣装にケントモリさんの振付だったもんね。(ちなみにどうでもいいけど五関くんからその解答を引き出した質問したの私なんです…びっくりだよね…)

 

あと歌。語弊があるかもしれないけど、普通に歌う曲を普通に選んでくれるようになってとても嬉しいです。貴方が歌を好きなのは知ってるし、どんどん歌ってどんどん上手くなってほしい。特に好きでたまらないポイントは一番最後、吐息交じりの「問い掛ける」です。意識して聴いたことない人、イヤホンで聴くと爆死するのでお気を付け遊ばせ。

 

ここだけボリュームが異常なのでそろそろ終わりにしますがひとつだけ…コンサート前のごちブロずるいっしょあれ…なにが「ちっちゃさ目立たないようにおっきくおどるね!」だよ…何が「らぶつんにちかよらないでー!って言った」だよ…ギャップおばけまじ絶許…SUKI…

 

11.DANCE MEDLEY

バクステにキラキラスパン衣装で現れる五関さん以外の4人。フラメンコ、バレエなどを取り入れつつ過去曲をアレンジしたダンスメドレーに突入!

 

ごめん。謝る。フラメンコのところはあんまりちゃんと見れてない。死んでた。でも多分すごい新しくてカッコよかった。そして戸塚田がセンステにたどり着くころには衣装を着替えて何事もなかったようにでてくる五関さん。兄組3人の力強く優雅なバレエパートがとっても好きでした。Jr.を従えキメキメなベイビーズちゃんに合流すると大名曲BIG STAR!!!!!次の機会には歌アリで見せてほしいけど、このバージョンもすごくカッコよくてキレキレで高まりました。巨大装置に比べたら派手さはないかもしれないけど、シンプルに実力で勝負するA.B.C-Zダンスを思う存分見せてもらえて嬉しかったなあ。

 

12.Secret Lover

 大人気のカップリング曲をそのままメンステでシンプルに魅せるA.B.C-Z

 

ダンスセクションの締めくくりはただただ痺れるカッコよさ。何も考えずペンラを振るしかありませんでした。おかげでほとんど振付覚えてない。サビの最後の囁くところの振付が五関くんらしかったなってくらい。でもとにかくカッコいいんだよこういうA.B.C-Zが見たいんだ私は!!!

 

13.雨上がりに手をつないだら

怒涛のダンスセクションからガラッと変わってスタンドマイクがメンカラに光るメンステ上段。その前に並んだメンバーは歌割がある順にスタンドマイクへと向かいます。

 

これは正面から見てみたかった。サイド席にいた初日は振付があったことすら気付きませんでした。映像化に向けて本格的に要望の声を挙げようと決意を新たにしているところです。でもたとえ姿が見えなくても歌に聞き入ってしまうくらい、実はこの曲が好きで。もともとバラードってあんまり好きじゃないんですが、最近のA.B.C-Zが歌うバラードは自分でも驚くくらい自分の中でヒットするものばっかりなんですよね。特に5人の声で歌われる「きっと明日は晴れる」っていうフレーズは何度聞いても泣きそうになる。技術はまだまだかもしれないけど、力のある歌を歌うグループだなあといつも思います。

 

14.花言葉

暗転してイントロが流れると再び悲鳴のあがる代々木。再びライトに照らされたメンステ上段にはDVDで着ていたままのオーガンジーのコートを羽織った5人。シンプルにオリジナルの振付で歌い踊ります。

 

やっぱりシングル曲は歓声が大きいですね。すごくいい曲だしね。振付もとっても好きだったし、春の露出でテンションが上がったことも思い出します。率直なラブソングが似合う爆モテリア恋集団本領発揮って感じA.B.C-Zのことは色物アクロバット集団の皮を被った爆モテリア恋集団だと思っている)。あとダンシング五関がなかったのにやっぱりなんだかんだサビの振りは入れてくるえび担好きです。そして特筆すべきは爆モテリア恋末っ子センターこと橋本良亮王子による「ありがとう愛してる」シリーズ!1日目の「愛してるぞ!!!」も2日目の「…愛してるよ」「…(愛してる)」もほんとおばさん爆発するかと思った。お前がNo.1だよ橋本愛してる…。

 

15.DREAMIN'!!

センステで輪になってめちゃかわお遊戯会風に踊る5人に花丸あげたいだけの一曲。

 

コンサート前からこれを歌ってもらえることだけを楽しみに仕事を頑張れたと言っても過言ではないこの曲。やっぱり5人が泣けるくらいに眩しくて、代々木のど真ん中でぎゅっとひとつになってキラキラしてて。日々の色々が浄化されていくような、コンサートの魅力を凝縮したような時間でした。ここにいて良いんだよ、今は目一杯楽しめばいいんだよ、僕らが世界を輝かせるからって、そう言ってもらえてるようでした。あえてみんなで踊れる(いわゆる「A.B.C-Zのファンなら2回見れば覚えられる」パターン)振付を用意してくれた五関くんありがとう。ときたまボケを入れながら踊るかわいくんがかわいかったな。あと「ほら力抜いて」のところで地面から足を抜くみたいな振りが意味わかんなくて面白くてめちゃくちゃキュートでした。コンサートでますます好きになった一曲。

 

16.Za ABC~5stars~

 「この曲は僕たちのデビュー曲でーす!僕たちDVDでデビューしましたー!」という郁人の謎の煽りからはじまり、会場との鉄板の一体感を楽しんだあとはまさかのジャガーズネタ逆輸入!

 

これはかわいくんの気持ちの入った演出だったなあ。デビュー曲を知らずに会場にきてる人だってきっといる。DVDデビューのことを知らない人だっている。そんな人も絶対に仲間外れにしないよ、でもこんな風にファンがみんな踊れる僕らの大事な曲なんだよって丁寧に伝えてた。かわいくんの優しさであり、これからグループがさらに大きくなるための予防線だった。そしてジャガーズの逆輸入はもはや天才の所業。私ですら「あーテレビで見たやつだー!!!!」って興奮したもんね。ないと寂しいけど毎回同じだとちょっと飽きてくるデビュー曲問題も軽やかにクリアする天才演出家がメンバーにいるってなんて素晴らしいんだろう。

 

17.ずっとLOVE

続いても鉄板のずっとLOVE。スタトロ一発目ここだっけ?サイドの階段?

 

これもご新規さんが覚えやすくてノリやすくて曲もハッピーでとてもよい流れでしたね。もはや塚ちゃんの\ずっと一緒だよー!!!/がないと物足りない体になってしまいました。そして会場の一体感は何度味わっても気持ちいい。

 

18.S L boy

爽快感とハッピーの溢れた会場に登場するのは巨大な馬のロボットに乗った河合くん。バックのJr.は競馬の騎手姿でロボットの周りに陣取ります。ざわつく会場。楽しそうな河合くん。ロボットから降りマネしたくなる面白いサビの振付を終えると…突然のキメキメダンス!阿鼻叫喚の代々木…と、ハリセンでJr.にぶっ叩かれる河合くん。「カッコつけてんじゃねーよ!」と突っ込むモロを「お前にだけは言われたくねえよ…緑似合わねえなあ」と忘れずにイジりつつ、「俺だってスターになって羽ばたきたいんだ!」的な台詞をキメるとなんと…ドリボオマージュのソロフライングきたあああああああああ!

 

なんとも盛りだくさんに楽しませてくれた河合ソロ。でも私はキメキメのあれ(仁ソロだったそうですね。振付もそのままとか。)が1番好きでした。気持ちは痛いほどわかるし君にその責任を負わせてしまっているのもまた私たちかもしれないけど、キメキメの河合くんがまた見たいなあ。サビ前の「いい男」のところにキャーポイント作ってくれたのはめちゃくちゃ嬉しかった。できるなら\いい男~~~~~~!!!/と叫びたかったです。ところで振付は自分で考えたんですかねえ?後藤さんと松潤を連続でやるところとっても好きでした。

 

 

 

五関ソロのせいでちょっと長くなってしまったのでMC以降は後編へ…

 

 

時空を越えても眩しく明日へ輝けますよう~A.B.C-Z Star Line Travel concertセトリ順感想後編

☆MC☆

 

◎フライングを終えた河合くんにTシャツを持ってきてくれる五関ママ(と塚田ママ)

 

◎河合「みんな国籍アメリカとかですか???」

 

◎FCできたよ!早期入会者にはサンキューカード!会員証も初公開しちゃいます!やっとファミリーになれたね!

 

◎よよぎだいいちたいいくかん に ゴセチュウ が あらわれた!(「めんどくさい振りすんなよ…」と言いながらノリノリの長男と必死にゴセチュウゲットに励む弟達の可愛さで代々木爆発案件)

 

◎五関くんのソロ衣装はイノッチ先輩にいただきました!

 

◎屋良っちが鬼

 

「CMでたいよね」「塚ちゃんなら出られるんじゃない?」「いやそうじゃなくてみんなでさ」

 
19.Naturally

Jr.コーナーが終わるとメンステ左右の階段に現れる王子様みたいな白スーツの5人(上手に河五、下手に戸塚田、メンステにはしちゃんかな?)。歌いながら階段を降りていきます。メンステに着いて上段に上がるとそこには白い椅子が5脚。

 

この曲ほんとにほんとに大好きで、王子様スーツも大好きで、もうただただひたすらロマンチックだったこの時間。椅子に座る姿ひとつとっても個性が溢れてて、振付もなくありのままの自分で歌を届けてくれる5人が本当に素敵で。「目を閉じても会いたくなるばかり」のところでいつも目を閉じて想ってくれる自担には溺れそうになりました。大サビで5人並んでモニター映るところも愛しくて仕方なかったなあ。

 

20.1ST STEP

初日だけの伝説企画「河合を探せ」がこのMC明けの大事なところですごいgdgdで面白かった。デニムジャージ風の衣装もめちゃめちゃ可愛かった。特にフード被ってる塚ちゃんがよかったです。とつごを襲う塚ちゃん(そして反撃のとつご)、放置される河合くん、リハでは百発百中だったのに大はずしする名探偵五関、どれをとっても意味不明すぎてえびコンらしいなって。

 

二日目からサインボールが復活したのだけが唯一残念でした…

21.Summer上々!!

そのままデニムジャージ風衣装で花道に散る5人。初日はばっちり踊ってておたくも踊っててあーこれがえびコン!!!て感じでしたね。

 

去年の目玉曲だから今年はやらないかもって思ってました。そういうのこだわらずにちゃんとこういうことができちゃうところがかわいくんのすごいとこ。ハッピーしかない夏の大名曲ごちそうさまでした。

 

22.渚のBack In Your Heart

玉乗りフライングで恒例のペンラ遊び。

 

驚いた。いやあ驚いた。さまじょじょよりも可能性ないと思ってた。自担曲だし大好きだけどボーナストラックだしもう二度とコンサートでは聴けないだろうなって思ってたから本当にうれしかった。そして優雅に玉乗りする自担が妖精かなっていうくらい綺麗で大好きだった。初日とか片足上げてるのキマりすぎててつらかった。好きだよ痛いほど…。ペンラ遊びはそろそろ掛け声なくてもいけそうだしネクストステージ行きたいですね。

 

23.へそのお

初日。ばっきんよはーの暗転後に妙な間が。ざわざわするも「ま、まあ初日だしね…w」とあたたかく見守る会場。すると暗闇から「…ぁ、ああ出れた…」という塚ちゃんの声。出てきて少し挨拶をしたあと、取り出したのはなんと鍵盤ハーモニカ…!?なんと、自分がこれを弾くのでみんなで一緒に歌ってほしいというのです。何度かつまずきつつもイントロを弾き終え伴奏なしで客席と大合唱(心臓の音は塚ちゃんが大地を踏み鳴らしてました)。そのまま「ありがとうございましたー!」と去っていく塚ちゃんにざわざわする代々木。この日は機材トラブルもあったようだし次に出てくるはしちゃんの「塚ちゃん、俺が空気変えてあげるね」という一言からしても何かあったんだろうなという感じは大アリでしたがとにかくやりきれてよかったねという感じの初日。

 

さすがに二日目は塚ちゃんの弾くイントロの後にオケが入りましたが客席と大合唱という演出は変わらず。事件が起きたのは二日目の2部のことでした。曲の最後のlalala…のところをそのまま繰り返し歌ってほしいと言い始める塚ちゃん。会場中がハテナを浮かべながらそのまま歌い続けていると、おもむろに上着を脱いで花道に向かいます。

 

すると

まさかの

連バクきたあああああああああああああ!!!!!!!!

 

客席のlalala…は一瞬で綺麗に回数を数えるコールになり、到達したのは自己最高記録タイの30回。感動しました。今回何があったのかは分からないけど、絶対最後はファンを幸せにしてくれる天使。去年の大阪も花道が短くて連バク記録が出ないからオーラスだけ往復でやってくれたのを思い出しました。そういう人なんだよね。

 

24.Crazy about you

バクステの暗闇からとてつもないオーラをまとって現れる我らがセンター。ソロコン衣装でも一番お気に入りというお金のかかったRマークの黒ジャケットで登場です。

 

ソロコンのバージョンも卒倒しそうなくらいカッコよかったけど、やっぱりうちのセンターは大きな会場が似合うなあと思いました。大きければ大きいほど孤独が際立つから。センターって絶対的な孤独を背負える人のことだから。五関さんの変態的に細かい振付をビシバシ踊りこなしながらセンステに向かう姿はただただ力強くて、全部引っ張ってくセンターの意地を感じたしこの人についていかなきゃと心から思いました。あーセンターがこの子で良かったなあ。この子が入ってくれて、着いてきてれて、引っ張ってくれてよかったなあ。お兄ちゃんたちが受け止めて育てて信頼してくれてよかったなあ。

 

25.日替わりメドレー

橋ソロが終わるとモニターに再び映像が。ちゃんずー衣装で楽しそうに踊る五関さんにトレインマンが近づいてダンスは好きか?」「A.B.C-Zの曲は好きか?」と問います。好きな曲がいっぱいありすぎる五関さんのためにトレインマンが曲を選んであげようとカードを引くと、初日は宗介、二日目はハシのもとへそのカードが飛んでいきます。日替わりの選曲は以下の通り。

【1日目】

Smiling again

Twinkle Twinkle A.B.C-Z

Vanilla

【2日目】

ラブレター

Legend Story

砂のグラス

 

これスマコンで見たやつだ…!!!

と思って超ワクワクしたこのコーナー。日替わり選曲とっても楽しかったです。センステからリフトアップしてくる5人はそれぞれのソロを終えてまた少し強くなったようにも見えたりして。どれも好きな曲ではずしてほしくなかったのでメドレーでも聴けたのが嬉しかったし、両日の3曲の力配分?がまったく同値なのがかわいくんてほんとすごいなって。分かってくれてるんだなあって。

 

26.Rock Your World

白地に金で星やグループ名がプリントされたジャージっぽいスーツ(ベストは金地に白)のままメンステに到着する5人、そこにはなんとさっきまで存在しなかったトランポリンが!

 

なんかもうあれ、意味が分からない。ただただ圧倒された。やっぱりこの子たち重力とか感じてないんだなって。ステージを縦横無尽に飛び回る姿はなんかこう、カッコいいというのとは違うんだけど楽しそうでとにかくすごくて、こういう感情をもらえるのってえびコンならではなのかなって。しかも跳ぶだけじゃなくて合間に挟んでくる振付は死ぬほどカッコいいから五関くん抱いてほんとすごいな。

 

そして特筆すべきはやっぱりアウトロのウォールトランポリン(て呼ぶんでしたっけ?)。塚ちゃんがトランポリンの反動だけで3メートル30センチの壁を登るというもの。初日は成功、2日目1部は惜しくも失敗、カメラの入った2部では大成功。成功の直前「金メダル取れ!」って時事ネタ絡めて叫んだかわいくんは本当に天才だし、失敗のときはすぐ駆け寄り成功の時も誰より早くお祝いに言った戸塚さんには泣くし(マイク渡す係だったからとかそういうのはいいんだよ)、興奮しすぎて言葉をなくしちゃう塚ちゃんと自分のことのように喜ぶみんながとっても嬉しかったなあと。大好きな曲にまたひとつ思い出が増えました。

 

27.Great5

花道に出た5人が客席を煽りまくってついにラストスパート!

 

日生で、帝劇で、何度声をあげそうになったことでしょう。何度踊り出しそうになったことでしょう。ようやくこの曲で爆発できる日がやってきました。本当に気が狂うほどこの曲が好きなのでメドレーになってしまったのと振付がなかったのはちょっと残念でしたが、やっぱり生で見る5人は世界最強でしかなくて何処まででも連れて行ってくれそうで、振り上げる拳が少しでも彼らの力になればと祈らずにはいられませんでした。

 

28.Finally Over

そのままメドレーでFO!ボルテージ最高潮へ!

 

やっぱこれだよね。ここまでくるともうトランス。何も考えられない。ふと浮かんだ「もう終わっちゃうのか…」という言葉をヘドバンで振り払うだけ。曲終わりにメンステに戻るとジャケットを脱いで投げ捨てる5人。ここにも個性が出てて面白かったね。ジャケットもってくるくる回る戸塚さんとか。

 

29.Fly a Flag

クライマックスはこの曲。レーザーのような映像が映るモニターには「Coreographer Tomoyuki Yara」(だったけ?ちがったらごめん)の文字が浮かび上がりあまりの期待に爆発しそうな代々木。信じられない密度のダンスを一分の隙もなく見せつける5人。

 

みんな待って?

一回冷静になろ?

ここまで日替わりいれて30曲以上やってきてるのよ???

体力おばけなのかな…???????

 

屋良さんの振付は光一さんのソロコンなどでも見たことがあったのでこの目で見るまでは期待と不安が入り混じっていましたが、すごかった。凄まじかった。ノーベル賞級化学反応でした。のちにニライカナイで書いてくれた言葉がとっても嬉しかったよね。これこそA.B.C-Zにしかできない表現。

 

さて、五関さんの話をします。

まず「Noiseが紛れ込む」問題。カメラに抜かれるAメロ歌い出しの五関さんがあまりにセクシーで(まろやかな表現)代々木が大爆発しました。なんですかあれ。前髪が目にかかっちゃったりしてさ。抱き捨てるか殺すかして責任とってほしい。最初叫んでるの私だけかと思ったんですけど、思った以上に会場が鳴かされてて(精一杯まろやかな表現)震えたよね。結局3公演とも絶叫あったんだけど、そのどれもがみんなやってるからとか恒例だからとかじゃなくてひとりひとりの我慢できない叫びが集まっちゃった感じなのがすごかった。こわい。あのひとこわい。

 

そして振付の話。コレオグラファーから解放された超絶プレイヤーモードの五関さんは切れ味が鋭すぎてこんなに遠くにいるのに斬られるんじゃないかと思いました。特に3公演目なんか鬼神様が憑いてた。語彙力の限りを尽くしてもあの迫力を表現することは叶わないでしょう。振付の才能も至高だけれど、神様が彼に与えた使命はこれなのだと改めて確信することができました。とはいえ先輩にギラギラする五関くんにゾクゾクしていたいので、いつか振付でもトップになってね。充分狙える位置にいる筈だから。

 

30.世界一

 体力の限りを尽くして踊り切った5人はそのままセンステへ。末っ子が観客への御礼を述べながら移動します。オープニングと同じ光剛山に、今度はメンバーカラーのキラキラコートを羽織って立つ5人、総合演出の河合くんも挨拶に加わり、センターの最も愛する曲、世界一です。

 

まず衣装。何をおいても衣装。めっちゃ高そう。

孔雀羽根に雉羽根。上質なキラッキラの生地。思わず「ジャニーズみたい…」と呟いたのは私だけではない筈。こうやって少しずつ予算が増えてきてるんだなあと謎の感慨に浸ってしまいました。そんなキラキラな衣装で心を込めて愛の歌を届けてくれる5人はほんとうに王子様のようで、やっぱり私たち世界一の幸せ者だなあって。特に二日目1部の大サビを歌う橋本が泣いてるみたいで本当に綺麗で、溢れる涙を止める術はありませんでした。散々愛を叫ばせておいて、「愛される分よりももっともっといつまでもこの想い捧げてゆきたい」なんてほんとずるいよかわいくん。愛してる。

 

EN1.A.B.C-Z LOVE

本編が終わり拍手に包まれる会場。するとモニターにはエンドロールが。バックにはリハ風景が流れ、こうやってこのステージは作られたのだなと感慨にふける客席。それも終わって再び拍手に包まれると、それはいつしかA.B.C-Zコールへと変わっていきます。5人を求める声が代々木に満ちると印象的なピアノのイントロ。トロッコに乗ったツアーTの5人が私たちのもとへと帰ってきてくれました。

 

何がよかったってひとりずつ順番に歌うのがすごい良かった!しかも後から知ったんですけどあれその歌詞を作った人が歌ってたんですってね。二日目の1部だったかな?とっつーが「美声で歌う22」って歌っちゃってはしちゃがすかさず「とっつー俺22じゃないよ23だから!><」ってぷんすこしてたのが超かわいかった。すぐ「23!」って歌い直す戸塚さんの反射神経も流石。あと戸塚さんは塚ちゃんのところの歌詞完全に書き直してきてましたね。すごい。戸塚田深い

 

おまけ。五関さんのえびらぶ3段オチ。

初日:みんな見て髪切ったのー♡♡♡

1部:見て見て髪巻いてみたの♡♡♡

2部:…楽しかったよなァ???

ずっとぶりっ子だったのに最後何?なんなのえっ?どうして雄出してきたの????

ほんとこわい。ギャップおばけこわい。

 

EN2.Take a"5"Train

最後もやっぱりこの曲。花道まわりながらだったかな?

そしてここでもフライングしてたよね?(ここまでくるとかなり曖昧)

あっそうだ、例の酷い河五(二日目2部)のあと五関さんフッキングに間に合わなくなりそうで爆走してたわ。

 

曲が終わるとメンバー紹介。ちっこいJr.もらぶつんちゃんもガキヒロもありがとうね。ひろみについては公演前にざわざわしてたから姿が見られて嬉しかった。ガキヒロが入ると音源より何倍もよくなるんだよね、マジで。これからもA.B.C-Zのことよろしくお願いします。 そしてそして恒例の。

 

\俺達とみんなでーーーー????/

 

\\A.B.C-Z!!!!!//

 

あーもうほんとこれ好き。いつ誰が言い出したのかしらないけど、A.B.C-Zとおたくの関係性が端的に示されてる。愛と平和の国の民になれて心から幸せ噛み締める瞬間だよね。

 

WEN.Shower gate

代々木ラストの公演は、アンコールが終わっても5人を呼ぶ声が鳴りやみません。幾度となく繰り返される公演終了アナウンスを掻き消すように愛する名前をコールし続ける客席。するとステージの照明がつき、5人がまたも戻ってきてくれました。「出てきたは良いけどもう夏の曲って全部やっちゃったんじゃなーい?」みたいな小芝居を挟みつつ、去年のメイン曲しゃわげ!

 

ここまでくるともう1分1秒でも一緒にいたくて愛しさ天元突破って感じでしたね。これも去年のメイン曲だからやらないかなあと思っていたので、イントロ流れた瞬間のブチあがりっぷりがすごかった。最後の挨拶でも何度も何度も「盛り上げてくれてありがとう」「みんながいたからコンサートができました」って伝えてくれて本当に世界一幸せな空間だったなあ。いつもいつももらってばかりで5人に何も返せないから、こうやって少しでも声が届いたかもと思える瞬間はとっても嬉しい。コンサートは生で彼らを見られる機会でもあるけれど、直接感謝を伝えられる貴重な機会でもあるんだよね。

 

 

…とまあダラダラ書いてまいりましたがそろそろまとめをば。今回のSLTは、シンプルに勝負しつつ重要なところは逃さないA.B.C-Zの魅力を最大限活かしたコンサートだったなと思います。派手さだけじゃなくて、余計なものをそぎ落として本質だけで勝負することもできるというところをまざまざと見せつけられました。あまりにシビアであるが故に、この子たちはいつだってこうして自分に厳しくやってきたのだと、そうしなければすぐ忘れ去られる世界を生き抜いてきたのだと少し切なくなったりもして。

 

あー、大きくなりたいね。

もっともっとたくさんの人と一緒に幸せになりたいね。

 

そういえば今回の囲みでかわいくんが東京ドームの名を口に出したと聞いて驚きました。かわいくんが言うってことはそろそろ現実的な目標になってきたのかもしれないと思うと武者震いが止まりません。また要望ハガキたくさん書かないとね。かわいくんの口から出る言葉は号令だと思ってるから。みんなで頑張ろう。

 

いつも私たちを愛してくれるA.B.C-Zが大好きで、

目一杯愛させてくれるA.B.C-Zが大好きで、

僕らが世界を輝かせるからっていってくれるA.B.C-Zが大好きで、

ほんとに全部を輝かせてくれるA.B.C-Zが大好きで。

 

ずっとずっと応援させてほしい。一緒に夢見させてほしい。

心が通う日もあれば、全てが叶わない日もきっとある。

私たちが力になれることなんてほとんどないのかもしれない。

それでもそばにいさせてほしい。

 

それが私たちの、世界一の幸せだから。

 

 

昨日より眩しい世界へ〜代々木2daysを終えてのざっくりした所感

まずはじめに、まだパンフを読んでいないこと、他の人の感想やレポもほとんど読めていない中で書く記事であることをご承知置きください。

 

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いやー、あっという間に終わってしまいました代々木3公演。細かいことは後で書くとして全体の印象を終わった直後の今ざっくりと。

 

 

「誰も置いていかないよ」

かわいくんがそう言っているようでした。この1年で驚くほど世界が広がって、5人が必死に頑張った結果もほんの少しずつだけど見えてきて、ずっと支えてきてくれた人も、そこそこの人も、最近仲間になってくれた人も、興味はあるけどまだ様子見の人も、A.B.C-Zのことを少しでも好きになった人なら絶対置いていかない。そんな気持ちが痛いほど伝わってきました。

 

確かに、「客観的に見て素晴らしいステージ」「誰彼構わず自慢したくなるステージ」だったかと言われれば少し違ったと思う人もいるのかもしれません。でも少しでも彼らの文脈に触れたことのある人ならば、きっとかわいくんの、5人の気持ちは伝わったことでしょう。だからこそ自分でも不思議なくらい声が出せたんだと思います。みんなもそうでしょ?

 

私達は彼らを愛さずにいられないし、彼らもいつだって私達の方を向いてくれている。最近は1位もとらせてあげられないし個人的にはかなり申し訳ない気持ちもあったのですが、彼らはそんなことおくびにも出さず、ただFCができたことが嬉しいと、レギュラーラジオが実現したことが嬉しいと、それはファンのみんなのお陰なんだと繰り返し伝えてくれて。こんなに幸せで良いんでしょうか私達。

 

見栄えのする大型装置がどんどんインフレしていくことだけが進化ではない、と思います。アリサマの時点で、大型装置はただの道具になった。アクロバットだけの、大型装置だけのA.B.C-Zではなくなったんです。歌えて踊れてこんなにも幸せなコンサートを自分達の手で作り上げることができる、そんな段階に移ったんです。

 

それは勇気のいる決断だったことでしょう。今まで積み上げてきたもので誤魔化すことも、彼らの実力を持ってすればできなくはなかった筈です。だけど彼らは変化を、進化を選んだ。私はそれを讃えたいし、微力でも支えられればと強く思います。

 

ひとつずつ着実に全力で積み上げて、それでも過去に固執することなく軽やかに乗り越えて、だけど絶対置いていかないよって愛してくれる彼らのことがもっともっと好きになるだけの2日間でした。やっぱり手作りは強いよ。愛しいよ。

 

 

来年はもっとたくさん会おうね。

いつかもっと大きいところでやろうね。

みんなで、みんなで頑張ろうね。