星の彼方 雲の隙間

声が届かなくても想ってるよ

【アリーナツアー開幕記念】N album全曲一言感想【うまくやれるだろふたりなら】

ジャニーズの記念イヤーはいつから数え年になったのでしょうか。

 

「97年デビューだから20周年は2017年よねー,去年は光一ソロもあって遊びすぎたし2016年は遠征しないで20周年に向けて貯金しよー!」

 

と思っていた私達を嘲笑うように去年のカウコンの目玉となった「20周年イヤー突入KinKiメドレー」。そこからはあっという間でした。SHOCKの地方公演がないことがポロリ発表されたり,あの吉井和哉さんに提供していただいた曲が20周年イヤーの幕開けを告げたり,金も力もかかった公式サイトが立ち上がったり,でわっちの生存が確認されたり・・・そして極めつけは17年ぶりのアリーナツアー。

 

「ほ,本気か・・・」

 

と15周年の頃からは想像もできない本気のアニバーサリーイヤーっぷりに震えるおたく。しかしまだまだこんなものではありませんでした。

 

15枚目のオリジナルアルバム「N album」発売決定!!

 

しかも共同プロデューサーにあの堂島孝平さんを迎えるというから驚きました。確かにここのところどんちゃんのきんき関連のツイートがポロポロ出てきていたり,アリーナツアーとどんちゃんのツアーが異常にニアミスしていたり,(おや・・・?)と思う要素はありましたが,まさか堂々の共同プロデュースとは!(堂島と堂本だけに)

 

ラジオで次々解禁される曲に絶賛の声が寄せられる中迎えた発売日。アルバムを通して浮かんできたのは37歳になったふたりの自然体の表現とこれまでの全てへの感謝,そして未来への予感でした。それは堂島Pが丁寧に緻密に仕込んでくれたKinKi Kidsへの贈り物。そしてそれはおそらく,今のふたりにとって最も必要なものだったのです。

 

そんな愛に溢れた「N album」,15曲の印象を少しずつでも残してみたいと思います。

 

1.naked mind
作詞:堂島孝平
作曲:Susumu Kawaguchi,Fredrik Samsson
編曲:堂島孝平

アルバムの幕開けを飾るのはファンキーな大人ポップ。「始めるいざ新未来」「うまくやれるだろふたりなら」などなど,1曲目から堂島Pのきんきへの想いが炸裂しています。それでも全然重くなってないところにPの信念がひしひしと。ここまで重ねてきた輝かしい軌跡だって軽やかに乗り越えていくのだというメッセージが伝わってきます。

 

2.鍵のない箱
作詞:松井五郎
作曲:加藤裕介
編曲:鈴木雅也

私ねえ意外と好きなんですよこれ。やっぱり松井五郎さんの詞は最高。ポップなようで胸に迫るメロディラインと相まってまさにきんきらしい1曲だと思います。歌唱力も必要だし。

 

3.モノクローム ドリーム
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:CHOKKAKU

タイトルと作家陣だけで名曲確定だと思ってたらほんとに名曲だからすごい。何気なく聴いてると「せめて夢の中で会わせてくれやしないか」ってなんだか片思いの歌かなって感じだけど騙されちゃいけない,よく歌詞読んだらやっぱり失恋してる。しかもまた彼女悲しませたの?きんきの曲の主人公ってどうしていつもこうアレなんでしょうね。「延々 延々」のフレーズがめちゃくちゃ可愛くて好き。

 

4.星見ル振リ
作詞:久保田洋司
作曲:萩原和樹
編曲:堂島孝平

こちらの失恋ソングはおなじみの湿度高めなミディアムバラード。詞も曲もとてつもなくロマンチックで切なくて綺麗で本当に大好きです。良い感じになりながら結局確証が得られないまま離れてしまったふたりと捉えることもできるし,長年付き合ったのに別れを選ぶことになってしまったふたりと捉えることもできるし,いろんな解釈ができるけれど,ゆっくりと笑顔に変わる瞳が見つめていたのはきっと今日と変わらない星空だったんだろうなと思います。涙が零れないよう星見ル振リをする主人公のどうしようもない切なさが胸を締め付ける珠玉の一曲。

 

なお星モチーフを掲げたグループに属する自担の好物がミルクティーでひとり爆死したのはまた別の話。

 

5.薔薇と太陽
作詞:吉井和哉
作曲:吉井和哉
編曲:船山基紀

20周年イヤー第一弾として華々しくリリースされたこの曲。強い。やっぱりとにかく強い。吉井和哉さんの強烈な個性もさることながら,昭和歌謡の匂いが残る船山アレンジがとにかく痺れる大名曲です。新しいけど懐かしい,大人KinKiの真骨頂ここにありといったところでしょうか。キラメキニシステムのパフォーマンスをテレビで披露できるようになったのもふたりの未来を感じさせる革命的な出来事でしたね。

 

6.鉄塔の下で
作詞:秋元康
作曲:川浦正大
編曲:石塚知生

変石,夢傷と言われても違和感のないこの曲。秋元氏はいつだったかふたりのことを「物語を歌える今では数少ない歌手」と評していた気がしたのですが,最近は等身大の応援ソングが多いですよね。いやすごく良い曲なんですけど。歌唱力がたっぷり堪能できるしこの季節とっても耳なじみがよくて良い曲なんですけど。

 

7.ホタル
作詞:吉井和哉
作曲:吉井和哉
編曲:吉井和哉

「薔薇と太陽が光一サイドとすればホタルは剛サイド」という吉井さんの言葉通り,つよしの持つ魅力的な湿度(吉井さんは確か独特のエロティシズムと表現していましたね)が存分に引き出された1曲。光一さんのボーカリストとしての新たな一面も覗けるようなこちらも素晴らしい楽曲です。雑誌のインタビューによれば,もともと故郷に対する想いをテーマにしていた歌詞がふたりに提供するにあたり変化していって今の形になったのだそう。夏の終わりの情景が叙情的な映画のように頭の中を駆け巡る不思議な曲になっていますよね(歌詞の視点の移り変わりがすごい)。故郷への憧憬や懐古を超えて人生とその終わり,そして繋がれていく生命そのものを想わざるを得ない壮大な展開。一流アーティストとふたりの化学反応にただただ感動するしか術がありません。

 

8.陽炎~Kagiroi
作詞:堂本剛
作曲:堂本剛堂島孝平
編曲:十川ともじ

タイトルとクレジットからつよしのソロ曲ではという予想もあったこの曲。蓋を開けてみれば独特のつよしサウンドに乗っているのはふたりの声。理屈を超えてただただ涙を流したのは私だけではないでしょう。ふたりのアルバムでこの表現ができるようになったことの意味。ふたりが今まさに突破しようとしているもの。彼らを支えたいと思うなら,私達はもっと敏感にならなければいけないのかもしれません。そしてそんな事情を差し引いても素晴らしく魅力的なこの曲。揺蕩うような浮遊感のあるサウンドに載せられる世界観の強い歌詞をくるくると入れ替わるふたりの声が奏でていきます。執拗に韻を踏む「ai」の発音がAIに繋がっているという仕掛けには驚嘆の一言。堂島Pを巻き込んだからこそこの形が実現したのだとしたら感謝してもし尽くせません。

 

9.Plugin Love
作詞:MiNE
作曲:Fredrik Hult,Beoar Hassan,Hamed“K-One”Pirouzpanah
編曲:K-One

「愛」で繋がる前曲陽炎とうってかわって現代的でハードな1曲。こちらは光一ソロという予想もありましたがもちろんふたり(しかしやはり選曲したのは光一さんとのこと)。この2曲を続けて入れ込むあたりがさすが堂島P強火担だなって感じです。ふたりの大人セクシーな表現を堪能できる大好きな曲なので,コンサートでどう化けるかも楽しみで仕方ありません。

 

10.夜を止めてくれ
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:CHOKKAKU

あーいかにも堂島P!と誰もが唸るシティポップ。キラキラしてるのに状況が切迫して切ない感じ,きんきオタ支持率120%の大名曲キラメキニシスに通じるものがありますね。でもサウンドが意図的に軽く作られているので,さらっと聞き流してしまうと不倫ソングとは分からないくらい。サビ前の英語のフレーズがめちゃめちゃかわいいのも印象的。それにしてもきんき曲の主人公はいつも巡り会うのが少し遅いのでもうちょっと頑張ってほしいです。

 

11.Summer~僕らのシルエット~
作詞:小出祐介
作曲:原一博
編曲:原一博

薔薇と太陽のカップリング「Unlock Baby」に続いてBase Ball Bear小出祐介さんに作詞していただいた1曲。Unlock Babyが少し歪んだ大人のラブソングだったのに対しこちらは甘酸っぱい夏の恋物語オレンジデイズオレンジデイズかな?(死語)だって3秒前まで不倫ソング歌ってたよこの人たち?まあ冗談はさておきCアルバムに入っててもおかしくないくらいの瑞々しい世界観がとっても素敵です。こんな純粋に胸キュンな曲ほんと「駅までは同じ帰り道」以来とかじゃないかな?堂島P提供の「いつも僕は恋するんだろう」っぽさもありますよね。

 

12.KING PROTEA
作詞:米倉利紀
作曲:米倉利紀
編曲:柿崎洋一郎

キングプロテアの花言葉は「王者の風格」。米倉利紀さんがふたりへの愛を込めて贈ってくれたその花はとても力強く個性的な大輪を咲かせます。「草臥れた噂なんかより君を信じてた」「寄り道もいいねそれぞれに見える景色」「そっと何も言わずに寄り添う僕達」と,ファンであればふたりの関係性につい重ねてしまうフレーズが盛り沢山で,優しい曲調もあいまって涙がこぼれてしまったのは私だけではないはず。

 

13.雨音のボレロ
作詞:松田晋二
作曲:YOO
編曲:YOO,Tak Miyazawa

THE BACK HORN松田晋二さんに作詞していただいたきんきらしい綺麗なバラード。ふたりののびやかな歌声が胸に迫ります。「君という名前の幸せを尊く思う」というおたくが推しに積極的に使っていきたいフレーズ№1の歌詞がととても印象的です(失恋ソングではありますが)。綺麗なメロディもさることながら,自分が言えない代わりにさよならを切り出してくれた彼女におどけてみせるという相変わらずのアレっぷりがなんともきんきって感じですね・・・

 

14.夢を見れば傷つくこともある
作詞:秋元康
作曲:伊秩弘将
編曲:家原正樹

去年のコンサートで1年ぶりに会えたふたりにいきなりこれを歌われて京セラドームが困惑の渦と化した日の衝撃は今でもよく覚えています。今回のアリーナツアーに夢を見て傷ついているおたくがたくさんいるので,是非ともドームツアーの発表がありますように。

 

15.なんねんたっても
作詞:堂島孝平
作曲:堂島孝平
編曲:Jan Anderson,Peter Heden

堂島Pが最後に贈るのは「色褪せない思い出」がテーマになった1曲。初回盤特典のMVがとにかく泣けて仕方ありませんでした。ふたりはいつも過去に縛られない生き方をしているし,いつだって今が一番カッコいい。だけど確かに歩んできた道のりがあって,それは私達の人生のそばにいつもありました。私達おたくは,彼らが届けてくれるものを受け取るだけの存在でしかありません。それなのに20周年イヤーに突入するこのタイミングで,「いろいろあったね」「一緒に歩いてきたよね」「忘れたくないね」っていってもらっているみたいで,それがすごく温かくて愛おしくて,こんな日々がこれからずっと続きますようにと願わずにはいられません。


さてさてN albumの一言感想を綴ってきましたが,とにかく一言でまとめるなら堂島Pありがとう。それしかありません。きっとふたりだけでは辿り着けなかった素晴らしい景色をみせてもらった気分です。20周年だからと過去を懐かしんだり感謝だけに終始するのではなく,辿って来た道のりが確かに今に繋がっていること,そしてその先にこそ未来があるのだということを確信させてくれた,強いメッセージの伝わるアルバムでした。

 

今日から始まるアリーナツアーはふたりが初めてコンサートをした思い出の武道館から始まります。初めてを刻んだその場所で,ふたりはきっと力強く未来を描いてくれることでしょう。まだまだふたりでやりたいことがたくさんあると私達に示してくれるかもしれません。どうかふたりに素敵な時間が流れますように。どうかふたりの輝くそこが愛の溢れる空間でありますように。

 

 

君との未来を今抱き締めたいよ~はしごち萌え患者が今年もはしパラにお邪魔してきた話

橋本良亮が好きだ。

 

彼がいなければ私はA.B.C-Zに本当の意味で出逢うことはなかっただろう。既に去年のはしパラ感想でも述べているが,彼の纏う物語はいつだって出逢った人を魅了する。

 

 

mona051.hatenadiary.jp

 

今年の良亮の大仕事として,まずは舞台「コインロッカーベイビーズ」に触れておきたい。


いわずと知れた名作の初舞台化。本人たちも相当のプレッシャーに苛まれたことだろうが,ファンとしても正直言って不安だった。ふたりが持てる力を尽くしてキクとハシを生きるであろうことは信じていたけれど,それが世間にどう受け止められるかは全くの未知数だった。

 

6月。板の上には,確かにキクとハシがいた。
幕が下りたあと,原作を読み終わったときと全く同じ感情が湧き上がってきたのを覚えている。

 

河合くんのキクはとても男らしくて深い愛情のある強い人間だった。お芝居にはそれまであった恥ずかしさのようなものが透けて見えなくなっていたし,何より力強く表情豊かな歌の成長が著しかった。

 

何の事とは言わないけれど,彼が報われたことが嬉しかった。そしてほんの少し,羨ましかった。

 

そして良亮のハシ。
見るたびに違うハシがでてきたことにとても驚いた。もともと憑依型の芝居をする役者だとは思っていたけど,こんなにも毎回一度きりのハシを降ろしてくるとは思わなかった。良亮が後に「劇場でハシと会った」と言っているのはきっと嘘じゃないんだと思う。自分に生を与えてくれる良亮に,自分を理解してくれる良亮に,きっとハシは会いに来たんだ。

 

そしてハシといえば歌である。原作でのハシの歌声は実に様々に表現されている。それは想像もできないような,でも人生で一度は聞いてみたいような,不思議な魅力を持っている。今更いうまでもないが良亮はセンターでありメインボーカルである。歌うことが大好きで,何よりも歌で勝負してきた男だ。そんな彼がハシの声を初めてこの世界に響かせる。どれだけのプレッシャーがその肩にのしかかったことだろう。自分の武器である歌をもし否定されるようなことがあれば,私だったら二度と立ち直れない。

 

でも良亮は歌った。ハシとして歌った。揺蕩うような,いつの間にか心を支配されるような,そんな不思議な声で歌った。公演前に感じていた不安はなんだったのかというくらい,そこにいたのは立派な表現者だった。

 

見ていて恐ろしくなるような迫力も,泣きたくなるような表情も,胸が締め付けられるような歌声も,今まで見てきたのとは違う良亮の新たな表現だった。彼はまだまだ進化をやめない。追いつけない程のスピードで先へ行ってしまう。そんな予感で胸が震えたのは私だけではないだろう。二ヵ月半経ってもやっぱり書いておきたいと思うほど,すばらしい舞台だった。ふたりには最大限の労いと感謝を届けたい。

 

さて,またも前置きが長くなってしまった。

何の話だっけ。
そうそう,はしパラですよはしパラ。

 

「ハシツアーズ~もうかわいいなんて言わせない~」


えっ?
なんて?
タイトルからかわいみ溢れ出しちゃってるけど大丈夫???

 

タイトル発表だけで騒然とするタイムライン。
しかしこのとき私達はまだ知らない。チケットを手にしたが最後,TDCで目眩くかわいいの大洪水に見舞われることを。

 

 

MC

「りょうちゃんて呼んで!」

これまで良亮の公式?ニックネームといえば「はっしー」だった。えびらぶのコールだってそうだし,去年のソロコンのタイトルにだってHassyと付いている。それを突然りょうちゃんと呼んでほしいと言い出す良亮。困惑するおたく。しかし橋本良亮保護者会ことこの日の客席はできジュ顔負けの対応力だった。アンコールでは今まで

 

\はっしー/

👏🏻👏🏻

\はっしー/

👏🏻👏🏻

 

 というはっしーコールが定番だったが、なんとこの日の途中からそれが

 

\りょうちゃん/

👏🏻👏🏻

\りょうちゃん/

👏🏻👏🏻

 

に変わったのである。アンコール一曲目は図らずも気にせずGo my way。

 

\りょうちゃんきたよーーー???♡♡♡/

 

とそりゃあもうはちゃめちゃに嬉しそうな顔で出てきたカツラ姿の良亮を私は一生忘れないだろう。

 

 

「…俺かわいいんだよなあ…」


もうかわいいとは言わせない橋本VSもうかわいいしか言えないおたくの壮絶な闘いは終始おたくペースで進む。いくら「イケてるメンズ」しか受け付けないと言われても,一挙手一投足がかわいいんだ君は。仕方のないことなんだ。

 

私達は,現実を受け入れなきゃいけないの…!(CV:リカ@Endless SHOCK)

 

そして最終的には認めちゃう橋本。ああかわいい。


「バカはロキソニンじゃ治んねぇかんな…」

そ,そうだね…


「昨日応援屋の台本が届いたんだけど…漢字が読めなくて」
「駒って漢字があるの?将棋って漢字ばっかりじゃん…」
「とりあえずひらがなだけ読んだ!」

誰か早急にルビ振ってあげて…山本の方のりょうちゃんにも…あとできればお兄ズにも…

 

「24時間テレビのドラマ見た?小瀧くんめっちゃ出てたよね。すごいな…オキニなのかな?」
「あー俺もスペオキになりたい!!!ジャニーさんお願い!!!(土下座)」
「でもほらお気に入りでそこまで行ってもさ,それ以上は自分の力がないといけないわけですから」

 

\だれもーあの子を止められない/
はしパラ名物・衝撃のギリギリMCが炸裂した今回。
おたく用語使いこなしてるのがすごいし,それをおたくの前で披露しちゃうのがすごい。千葉のヤンキーすごい。せかいをてらすじゆう。
そしてやっぱり芸能界って,ジャニーズって,すごい世界だなあ。まあ橋本もA.B.C-Zもスペオキというのとは違うかもしれないけど,おじいちゃんが夢を託せる唯一の存在だと思うけどね。

 


橋本良亮のほんとうにあった怖い話

MC前まで着ていたスカジャンを脱ぎ「ありがとう」と言いながら舞台下のスタッフさんに渡そうとするりょうちゃん。
しかし様子がおかしい。

 

「あれ,誰もいない…???」

 

なんだ,段取り的にそこにスタッフさんがいるはずだったけどいなかったのね,と和やかに笑う客席。

 

「えっ…だっていま手伸ばしてるのが見えたから渡そうと思って…」


???????
そうなると話は別だよりょうちゃん???????
顔が引きつるおたく。


すると突然照明が落ち,強いスポットライトだけがりょうちゃんを照らします。

 

「やめてほんとやめてよお!!><」


ビビるりょうちゃん。

かわいくてにやにやするおたく。

そのときでした。

 

ぷしゅーーーーーーーーーーー!!!!


下手から勢いよく噴射されるスモークwwwwww
走って上手にハケていく良亮wwwwwww
愛されすぎかよ……最初のやつはマジ怖かったけど…


挙げるとキリがないのでかわいさ大爆発のMCはこの辺にして,パフォーマンスについてもいくつか取り上げてみたいと思います。


シンデレラタイム

まずはしちゃんのお手紙。かわいい。字がかわいい。花言葉に絡めたメッセージもかわいい。最後に字が汚くてごめんねって謝っちゃうところがかわいい。

 

私ね、こういう、特定の誰かが幸運を授かるコーナーって嫌いなんですよ。個別ファンサも過剰なのは見てて気分悪いし、サインボールとかも誰得なんだろっていつも思う。その規模で留まるなら構わないけれど、大きくなりたいアイドルはもっとマスを相手にしなきゃ。

 

でも今回だけは違った(31日昼の話をします)。選ばれたのは2バル最前で「良亮No.1」のうちわを持った大人しそうな女の子。会場も暖かく拍手を送ります。シンデレラに向かって愛おしそうに花言葉を歌うりょうちゃん。女の子はと言うと固まっちゃって全然動かない。蝋人形かな?ってくらい動かない。でも彼女の眼差しからは本当にりょうちゃんが好きなのが伝わってきて、気付いたらBBA号泣。橋担のお友達に爆笑されるぐらいの号泣。

 

やられたね。

良い話すぎるっしょ。

りょうちゃん良い男すぎるっしょ???

 

まあ企画の良し悪しは別として幸せな時間だった例もあるよって話でした。念の為。


One by One

りょうちゃんソロで1番を決めるならこれかなってぐらい好きな曲。ただやってくれるだけでも嬉しかった。なのに。

 

なんですかあのレーザー???

五関くん何やってんの???

 

なんかもうすごかった。いろんな人が言ってるけどもはや曼荼羅だった。はっきり言って過剰。光の大洪水。でも、それがすごく良かった。

 

五関くんはきっと良亮のこと手放したくないんだってそう思った。彼の中では空想なんかじゃなく本物のスーパースターなんだよね良亮は。5starあり5ringsありメンカラあり、多分見落としてるものもたくさんあると思う。照明って大好きなので色々見てきたけど、あれだけ熱量の籠った(物理的にも)照明は他に見たことがない。

 

あれを一個一個打ったんでしょ?

あの五関くんが?

泣くよそんなん

グループと末っ子のことどんだけ愛してるのよお兄ちゃん。

 

 

Hazy love

今回初披露された自作曲。実は最初に聴いた時私これヤスくんの曲だと思ってて。初日のネタバレでヤスくんの女性詞の曲をやるというのだけを知っていたので、歌詞を聴いて「あーこれがヤスくんか…女性詞だしめっちゃきんきっぽい…つよしのこと好きって言ってたしね」とか思ってしまって。そしたらりょうちゃんの曲だっていうから驚いた。きんきじゃん。ひとりきんきじゃん(これ最大級の褒め言葉)。

 

きんきの共作曲ってきんきオタの間では伝説だし、世の中で最も大切で尊いものなんですよ。だから歌い継いでもらえるのはもちろんありがたいけどあんまり気軽には歌って欲しくないし、歌唱力が必要だから見る目もとてもシビアになる。でも良亮の声って、本当に合うんですよ。きんきの濡れた声や表現力にすごく近いものがある。だから本人が意識してるかどうかは分からないけど、こんな曲を作ってくれたのが本当に嬉しかった。切なさが胸に迫ってオーラスでは泣いてしまいました。いつか絶対形に残してほしい。自分でも神曲って言ってたしね。


DJりょうちゃん 

今回面白かった演出のひとつが人力クレーンゴンドラなんですけど、中でもこれが秀逸だった。ゴンドラにDJ卓が用意されていて、ノリノリのりょうちゃんがそこに乗り込む。「わーすごいDJもやるんだぁ♡」と思ったのも束の間、

 

りょうちゃんターンテーブル一切触らない。

 

えっ?

嘘でしょ?

飾りなの???

 

困惑する客席。ノリノリのりょうちゃん。DJ mix風のえびメドレーが流れ、りょうちゃんに「真似して!」と言われた通りに踊る。なんだこれ超面白いぞ。ま、りょうちゃん楽しそうだからオールおっけー。


Crazy about you

 

パフォーマンスとして1番好きだったのは実はこれかもしれない。何がどうだったって具体的に言葉にできるわけじゃないんだけど、とにかくカッコよかった。ステージに吸い込まれそうだった。振付の力の入り方も別格だったような。そこの音とる!?!?みたいなね。まあ五関さんの振付そういうの多いですけど。

That's 橋本良亮That's スーパーアイドル。
 

 

聴きたかった。ずっと聴きたかった。伝説コンで楽しみにしてたのにアリーナは曲が変わってしまって涙を飲んだ思い出の曲。去年のはしパラでも何故かやらなかったんだよね(初日だかオーラスのMCかなんかで聴いたような気もする)。初々しくてまっすぐで本当にロマンチック。こんな歌を歌われて落ちない女はいないでしょう。これもいつか形になるといいね。

 


Summer上々!!
 

ライブを締め括るこの曲。やっぱ突き抜けてハッピーですね。

 

\空も?/

 

\\海も!//

 

\蝉の?/

 

\\声も!//

 

のC&Rはこの夏1番楽しい出来事だったかもしれません。天才。天才だよりょうちゃん。

 


その他

・孝良くん八面六臂の大活躍!あの振り付けを笑顔で踊りきるわキーボード弾くわほんとすごい!すき!
・小川くんは天才。天才。しかも面白い。めっちゃチャーミング。

・えびコンでもそうだったけどモニターで宇宙の背景に歌詞飛ばすの流行ってるの?ふぁみコンの銀色暗号みすごい

・雲かわいいよ雲

・人力クレーンゴンドラを操るJr.がそれでも笑顔だったり歌ってたり出来る振付はやったりしるのみるとほんと嬉しくなるよね

・フォトセとファイル売り切れおめでと!まーぶるりょうちゃんは売れたのかな…

  

  

そして私はどうしてもこれをみんなに伝えなきゃいけない…


ごせ子事変

 去年のはしパラオーラス、頑なに裏方に徹するゴッチェ五関くんを最後の最後に引っ張り出したのは良亮だった。「俺が出てきてほしいのっ><」ってビービー言ってた末っ子のことは今でも鮮明に思い出すことができる。遠慮がちに舞台に上がった共同プロデューサーは末っ子と戸惑いながら楽しそうにしゃわげを歌い、ソロコンの成功を褒め称えて帰っていった。後に語られたところによれば、ずっと裏方だったせいでステージの立ち方が分からず正直困惑していたのだそうだ。

 

そして今年。前半日程に兄ズ3人が一緒に遊びに来た日があった。当然ながら3人はステージに上がったが、五関くんは河合くんがいくらビービー呼んでも出てくることはなかった。今年もやっぱり裏方に徹したいんだな、それが共同プロデューサーとしての矜持なんだなと思っていた。めちゃくちゃカッコいいじゃん。そんな五関くんがもっと好きになった。

 

それなのに。

 

今年のオーラス、アンコール1曲目は気にせずGo my way。この日も「りょうちゃんきたよー♡」とご機嫌で登場するカツラ姿の末っ子。ノリノリで序盤を歌いきり、

 

\だれもー彼女をとめられない!/

\衝撃リカちゃん3万ボルト!/

 

\\3万ボルト~~~~~!!!!!//

と会場がひとつになったそのときだった。

 

突如眩いスポットライトが誰もいないはずのメンステ上段を照らす。一瞬何が起きたのか分からなかった。何かが綺麗に飛び出してきた。

 

「…おまたせ♡」

 

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ご、ごせ子!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!

 

そこから先のことはあまり記憶がない。崩れ落ちた私を隣の橋担さん(初対面)が介護してくれたことだけは覚えている。

 

私と同じく崩れ落ちた橋リカが「何その態度?どこ見てんの?」と歌う姿を、腕を組んで不敵な笑みを浮かべながら見下ろすごせ子様。つ、強そう…

 

そりゃあもうビッシバシに気にせずGo my wayを踊り終えると、これはなんだ、なぜ今日イチの歓声を浴びているのだと詰め寄るりょうちゃん。当然だもっとやれ。

 

「ほんとに出るつもりなかったんだけどォ、衣装とカツラが置いてあったからこういうことかなーって♡」

 

こういうことってどういうことだ。

だいたいその衣装持ってきたの誰だ。

橋本が許しても私は許さないz……嘘ですごめんなさい大好き愛してる…

 

りょうちゃんにもうやめろと言われカツラをとるごせ子。途端にイケメンオーラと雄みが溢れ出て腰砕けになる客席(主に私)。

 

ご、五関様だ…!!!

 

その場でごせ子衣装を脱ぎ始める五関くん…イケナイもの見てる感がすごい。雄である五関くんが雌のごせ子ちゃんの衣装を脱がせてる…しかもすげえ雑。

 

そして白Tにダメージスキニーだけになった五関くん。ほんとに良い男って何着てもカッコいいんだな…と感慨に耽る暇もなく衝撃の事実が発覚する。

 

「いやー今年はほんと裏方に徹しようと思ってたんだけどさあ、見てたらワクワクしてきちゃって。2日目くらいからあ、最後出よっ☆と思ってた。メンバーが来た日もでてこなかったでしょ?すべては今日この瞬間を美味しくするため♡

 

あーそうだった。

自担てこういう男だった。

焦らしたがるね……

 

いやでもほんとずるい。ずるすぎる。責任とってほしい。こちとらこのまま五関くんが裏方にハマってっちゃったらどうしようって枕を濡らした夜もあるんだぞ( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

 

去年いきなりステージに上げられて困惑した顔も見ていたし、その後のえびパラでもプレーヤーモードに戻るまで時間がかかったのを知ってるから、今年はほんとに出てこないんじゃないかと思ってた。でもまさかここまでやる気満々で出てくるとはね。攻撃は最大の防御ってやかましいわ。なんて人を自担にしてしまったんだろう…。

 

「じゃあ一緒に1曲やりますか」

「いやもう満足です☆」

「はぁ???バッてでてきてこれだけキャーって言われてそのまま帰るのおかしいでしょwww」

「じゃあやりますか!♡」

 

海よりも深い懐を持つ末っ子とどこまでも自由な長男…橋本ごめんな…苦労かけるね…。橋本担のみなさんもほんとにごめんなさいね…。ということでさまじょじょに混ぜてもらう五関さん。TDCが爆発したのがよほど嬉しかったのか投げちゅ炸裂で超絶御機嫌。死ぬほど楽しそうだった…よかった…。

 

歌い終わると仲睦まじくソロコンの成功を喜び合う爺孫。ああなんて尊いんでしょう。

 

「2年連続ではしパラを見守ってくれました!五関晃一!」

「そしてそして!今年もソロコンで一皮剥けてくれたA.B.C-Zのセンター!橋本良亮!」

 

尊みがすごい。合掌。

このふたりってお互いがお互いにとってのヒーローなんだよね。ステージからお互いへの愛とリスペクトが伝わってくる。きっと良亮だけではこうはならなかった。でも良亮じゃなきゃこうはならなかった。良亮のステージだけど、いつもどこかに五関くんが感じられた。ふたりがお互いの力を何倍にも増幅させて輝きを増すのが分かった。

 

A.B.C-Zは少年アニメのヒーローだってよく言ってるんだけど、やっぱり特に彼らのアニメ感を際立たせてるのって後から入った2人だと思うんだよね。経験と実力のちっちゃい最年長と、未来と可能性のでっかい最年少。彼らが出会ったときひとつの星が生まれて輝き始めた。そして伝説へ…

 

まあちょっと何書いてるか分からなくなってきましたが、とにかくはしごちって尊いですよね

 

 

そして最後にこのことだけは書いとかなきゃいけない。

 

 

これには正直驚いた。わざわざこんなおたくの願いみたいなことを口に出してくれるなんて思わなかった。良亮がA.B.C-Zを愛しているのは知っているけれど、ソロコンはきっとそれと匹敵するくらいの空間なのだと思っていた。でもこの子はちゃんと分かってた。自分が何故ここにいるか。何の為にここにいるか。本当に良亮がセンターでよかった。本当に、本当に良かった。思い出すだけで涙が溢れてくる。

 

 

色々書いてきたけれど、とにかくこの夏も素敵なステージをありがとう。ずっとずっとお互いがお互いのヒーローであり続けますように。いつかもっともっと大きな会場で、ふたりの作品が見られますように。

 

 

 

時空を越えても眩しく明日へ輝けますよう~A.B.C-Z Star Line Travel concertセトリ順感想前編

楽しかった。

めちゃくちゃ楽しかった。

とにかく楽しかった。

 

おたく暦15年にして初めて自担ができたりコン遠征バージンを捧げたりと個人的に殿堂入りだった初夏コンから1年2ヶ月。またも5人に数え切れない幸せな思い出をもらってしまいました。

 

既にざっくりとした所感はこのブログでもお伝えしましたが,やっぱりきちんとセトリに沿って感想を残しておきたいくらい素晴らしかったので,だらだらと書いてみようと思います。

 

0.マナー動画

初日。大幅な開場遅れにも関わらずほぼ定刻で客電の落ちる代々木。でもなんだか様子がおかしい。スクリーンに不審な紫の人物が。

 

レインマンをうちわにする必要があったかどうかはともかく(?),サービス精神に溢れた河合くんのアイディアがド頭から炸裂していましたね。えびのメンバーが出る外部舞台は基本的に一回きりで再演されることがないので(ファウs…?何それおいしいの?),劇場で生きていたキャラたちにまた会う事が出来たのは本当に嬉しかったです。権利関係はちょっと心配だけど不謹慎厨みたいなのは私の見る限り湧いてなくて、えびはもちろんえび担や周りの大人たちのそういうとこ好きだなって思いました。

 

そしてそんな中ひとりちゃんずーツナギでもぐもぐしたり闇写買ってる五関くんめっちゃ可愛かった。もぐもぐしたあとの風船みたいなやつは煙草のメタファーなの?アイコス騒動知ってるの?まあなんにせよコンサートへの導入として素晴らしかったです。早めに席着くひとも増えるしね。

 

1.Take a"5"Train

映像が終わり,気付けばセンステを覆っていた白い布がなくなっています。コンサート仕様で少し豪華になった赤の車掌さん衣装で光剛山に乗った5人が登場!!

 

いやー河合くんすごい。花言葉でいってた通りの展開ほんとにもってきた。代々木のど真ん中で歓声を浴びて嬉しそうな5人。会いたかったに決まってるよ戸塚さん。ずっとずっと5人に会いたかった。エモさと興奮で早くも頭真っ白。ツボだったのは珍しくダンシング五関先生の振り付けをちょいちょい入れてくる五関さん。去年の壮絶なスルーはなんだったんだ。Jr.の振り付けもまあ同じメソッドで作ってるからそりゃそうなんだけどダンシング五関の簡易版(かつ振りがデカい)みたいだったね。

 

2.今日もグッジョブ!!!

オープニングの興奮覚めやらぬまま,お次はセンステでアルバムのリード曲。とてつもなくかわいいMVをさらに越えてくるキュートさで会場に笑顔を振りまく5人。

 

えび担なら2回見れば覚えられると噂のサビの振付は案の定会場全体を席巻していましたね。二手に別れて花道を駆け出す前の「こっち行くよぉ??いややっぱこっち行くよぉ????」って河合くんが楽しそうで可愛くてそれだけで幸せでした。

 

3.Fantastic Ride

グッジョブが終わって暗転すると流れるイントロに響き渡る悲鳴。赤衣装の下から出てくる大きなキラキラした星モチーフのシャツで花道をそれぞれ歩く5人。

 

まず衣装めっちゃ可愛かったし,赤衣装脱ぎ捨てる五関さんめっちゃ好きだった。彼の身のこなしは全てに意味があって全てが表現になってしまう。そういう星の元に生まれた人だなあと思います。振付もとてもよかったけど,曲に合わせて歩いてるだけでとてつもなくカッコいいんだよね。

 

そして初日に個人的大事件。1番好きな曲の1番美味しいサビの1番ロマンチックなところで「君だけに見せよう」ってスタンドを指差した五関さん…ゼロズレだったんだよね…さつきさんは初日の3曲目にして見事にお星様になりましたとさ。めでたしめでたし(?)

 

あと五関くんが「ごっちです!今日はそれだけ覚えて帰ってください!」って言ってたのここだっけ?君もうジュニアじゃないんだよ分かってる???(多分わかってる

 

4.EVERLASTING LOVE

メンステサイドの階段を上がって上階にも顔を見せてくれるメンバー。海鮮担の間でモニター映像がふぁみコンの銀色暗号みがあったと話題になったのもこれ。

 

今回はメンステ寄りの2階スタンドばかりだったので、階段で近くに来てくれるのが本当に嬉しかった。あれ昇り降りするだけでも大変だろうに。そしてやっぱり5人は芝居が上手いというか入り込むのが上手いというか、表情にも見入ってしまいました。うっとりした。そして特筆すべきは最後のハイパーはしとつタイム。I'm in loveと言いながら見つめ合いだんだん近付くふたりを息を呑んで見守る会場。「あ、そうですよねおたくのことじゃないですよねどうぞ2人でお幸せに……」って感じでした。はしとつはいいぞ。

 

5.INTER

ハイパーはしとつタイムからのハイパーミラコスタタイムキタ━━(゚∀゚)━━!!!らぶつんコーナーかと思ったらなんか青い子と黄色い子がノリノリで踊ってるやないですか!!!颯爽とポールを滑り降り体を揺らしながらメンステ最前に着くと2人で作る異次元アクロ。そのあとセンターに出てきた河合くんがA.B.C-Zコールを煽ってボルテージ最高潮で本編へ。

 

いやあ泣いた。泣いたね。ほんとミラコスタって不思議なシンメ。塚ちゃんの一方的な愛を五関さんが受け流す構図かと思いきやふたりでパフォーマンスしてるときの楽しそうな表情プライスレス。先陣切って異次元の身体能力とキレッキレのダンスを見せつけるのがあんなにもかわいいちったいものシンメなんスよ…天使が2人で楽しそうにでも死ぬほどバリバリに踊ってるんスよ…尊い…。あとミラコスタ従えた河合くんの煽りほんと最高。頭空っぽになりました。

 

6.僕らのこたえ

ステージが暗転すると重厚なイントロに悲鳴の響く代々木。いよいよ本編突入です。

 

ひゃーうぃーごーがこんなに人気曲とは意外でした。そのくらいイントロでの悲鳴がすごかった。今回のアルバムはなんというかものすごく聞きやすくて、彼らの素の部分がのぞけるような曲が多く、反対にこういう「強いA.B.C-Z」が見られる曲がほとんどありませんでした。でもやっぱりコンサートはこうじゃなくちゃ。拳を振り上げてひとつになるここからのセクションは、アルバムを聴いたときに感じたコンサートへの一抹の不安を鮮やかに笑い飛ばすかのようでした。

 

7.PERIOD

溢れ出す衝動に突き動かされ、河合くんの合図で走り出す5人。

 

えび座2015の劇中歌として人気を博したこの曲。えび座2015おばけでお馴染みの私も当然ながら大好きなのですが、ミュージカルのように台詞調の部分があるのでコンサートでやってくれるかどうか正直とても不安でした。それでもこれ以上ない使いどころできっちりキメてくるかわいくんやっぱりすごい。

 

8.Revolution

疾走感溢れるサビに合わせてまさかのフライング!!!!!

 

いやあ驚きました。コンサートでフライングというのは聞いたことはあったけれどこの目で見たのはこれが初めてで。舞台のサイズ感で見る迫力ももちろん良いのですが、代々木の空を舞う5人は本当にどこまでも飛んでいけそうで、涙が出るほど眩しくてたまりませんでした。デビュー前のファーストコンサート以来ということである意味原点回帰でもあったこの演出、大成功だったと思います。

 

9.V

ギターを抱えて出てきたのはソロ曲トップバッターの戸塚祥太。ワンフレーズをギターのみで歌い上げるとメンステに降りていきらぶつんを従えて踊り歌います。

 

ギターを抱え当然のように装着したバンダナの色は水色。純粋なブルーが今年も戸塚さんのテーマなのかもしれません。EDMがやりたかったと何かのインタビューでも言っていたので踊ることはある程度予測していましたが、やっぱりギターを捨ておけないところが戸塚さんらしくてとっても素敵だなあと。今年は声出しのところもきちんとC&Rで分かりやすかったし、意思疎通が図れた喜びもひとしお。おそらく五関さんによると思われる振付も曲の味付けを生かしたエモな出来で良かったです。「華やかじゃない位置」を指し示すところが特に好きでした。メンバーはこの曲を聴いてどう思ったのかなあ。こういう曲を表に出せる子がいるのは本当に強みだなあと思います。

 

10.To Night's love

舞台が暗転すると上手から出てくる青スーツの男。大きな羽根をあしらった白のハットで顔を隠すその人は、立ち姿だけでその場の空気を変えてしまいます。静寂を切り裂いて始まるアクセントダンスはまるで催眠術のようで、視線を外すことが叶いません。従えたJr.はもはやバックダンサーですらなく照明や舞台機構。たったひとりで空間を支配するその人に時を止められ立ち尽くしたのは私だけではないでしょう。

 

何から書けばいいんだろう。とりあえず自担のソロで声も出せずペンラも振れなかったことについては申し訳なく思っています。だって無理でしょ。勘弁してください。

 

じゃあ時系列でいこうか。私ね、アクセントダンス厨なんですよ。ほんと大好きなの。あの人が現れて、やべーぞって空気が代々木を凍らせて、それで最初にすることがそれなんだもんよ。どうして貴方はいつもいつも私のツボだけを的確に突いてくるんですか?私たち付き合ったことありましたっけ? 

 

お衣装だってそう。私スーツ大好きだし、ハットなんか合わせられたらそりゃあもう大興奮なのに、あの大きな羽根。キラキラの襟元。背中に書かれた貴方の名前。白と銀と青。眩暈がする。現実が理想を超えたとき、人は声を失うのだと知りました。

 

そして秀逸だったのはJr.に持たせたライト。初日はサイドだったのであまり見えなかったんですが、二日目に確信しました。あれは人力ドットイメージだと。知らない人は今すぐ検索してほしいんですが、まあものすごくざっくり言うと丸いライトをたくさん使って何かモチーフを表現できる画期的な照明装置なんですね。ド変態照明オタクでお馴染みの堂本光一さんがよくソロコンサートで用いる装置で、億単位の費用がかかるとかかからないとか。もちろん実際サイドから見えなかったし本物のドットイメージとは異なるのですが、おそらくやろうとしたことはそれなのかなと。そしてそれにヒントを与えたのはコインロッカーベイビーズのタクシーのシーンだったのではないかと思います。全部推測ですけど。とにかくあんなことやろうとするのがすごいし実際にステージで違和感なく強烈な印象だけを残して実現させちゃうところがほんとにすごい。感動すら覚えます。

 

あれ?私まだダンスの話してないね???

脳みそが機能を停止していたので振付とかは全然覚えてないんですが、やっぱり芝居をするように歌い踊る人だなあという印象が強かったです。あの人のダンスは必ず語り掛けてくる。マイケルジャクソンのSMOOTH CRIMINALを意識したとのことですが、真正面からカッコよさと対峙する堂々としたパフォーマンスには痺れる他ありませんでした。そしていつだったかのオリスタで光一さんの「SHOCK!」をやってみたいと言っていたことを思い出しました。あれもMJリスペクトのお衣装にケントモリさんの振付だったもんね。(ちなみにどうでもいいけど五関くんからその解答を引き出した質問したの私なんです…びっくりだよね…)

 

あと歌。語弊があるかもしれないけど、普通に歌う曲を普通に選んでくれるようになってとても嬉しいです。貴方が歌を好きなのは知ってるし、どんどん歌ってどんどん上手くなってほしい。特に好きでたまらないポイントは一番最後、吐息交じりの「問い掛ける」です。意識して聴いたことない人、イヤホンで聴くと爆死するのでお気を付け遊ばせ。

 

ここだけボリュームが異常なのでそろそろ終わりにしますがひとつだけ…コンサート前のごちブロずるいっしょあれ…なにが「ちっちゃさ目立たないようにおっきくおどるね!」だよ…何が「らぶつんにちかよらないでー!って言った」だよ…ギャップおばけまじ絶許…SUKI…

 

11.DANCE MEDLEY

バクステにキラキラスパン衣装で現れる五関さん以外の4人。フラメンコ、バレエなどを取り入れつつ過去曲をアレンジしたダンスメドレーに突入!

 

ごめん。謝る。フラメンコのところはあんまりちゃんと見れてない。死んでた。でも多分すごい新しくてカッコよかった。そして戸塚田がセンステにたどり着くころには衣装を着替えて何事もなかったようにでてくる五関さん。兄組3人の力強く優雅なバレエパートがとっても好きでした。Jr.を従えキメキメなベイビーズちゃんに合流すると大名曲BIG STAR!!!!!次の機会には歌アリで見せてほしいけど、このバージョンもすごくカッコよくてキレキレで高まりました。巨大装置に比べたら派手さはないかもしれないけど、シンプルに実力で勝負するA.B.C-Zダンスを思う存分見せてもらえて嬉しかったなあ。

 

12.Secret Lover

 大人気のカップリング曲をそのままメンステでシンプルに魅せるA.B.C-Z

 

ダンスセクションの締めくくりはただただ痺れるカッコよさ。何も考えずペンラを振るしかありませんでした。おかげでほとんど振付覚えてない。サビの最後の囁くところの振付が五関くんらしかったなってくらい。でもとにかくカッコいいんだよこういうA.B.C-Zが見たいんだ私は!!!

 

13.雨上がりに手をつないだら

怒涛のダンスセクションからガラッと変わってスタンドマイクがメンカラに光るメンステ上段。その前に並んだメンバーは歌割がある順にスタンドマイクへと向かいます。

 

これは正面から見てみたかった。サイド席にいた初日は振付があったことすら気付きませんでした。映像化に向けて本格的に要望の声を挙げようと決意を新たにしているところです。でもたとえ姿が見えなくても歌に聞き入ってしまうくらい、実はこの曲が好きで。もともとバラードってあんまり好きじゃないんですが、最近のA.B.C-Zが歌うバラードは自分でも驚くくらい自分の中でヒットするものばっかりなんですよね。特に5人の声で歌われる「きっと明日は晴れる」っていうフレーズは何度聞いても泣きそうになる。技術はまだまだかもしれないけど、力のある歌を歌うグループだなあといつも思います。

 

14.花言葉

暗転してイントロが流れると再び悲鳴のあがる代々木。再びライトに照らされたメンステ上段にはDVDで着ていたままのオーガンジーのコートを羽織った5人。シンプルにオリジナルの振付で歌い踊ります。

 

やっぱりシングル曲は歓声が大きいですね。すごくいい曲だしね。振付もとっても好きだったし、春の露出でテンションが上がったことも思い出します。率直なラブソングが似合う爆モテリア恋集団本領発揮って感じA.B.C-Zのことは色物アクロバット集団の皮を被った爆モテリア恋集団だと思っている)。あとダンシング五関がなかったのにやっぱりなんだかんだサビの振りは入れてくるえび担好きです。そして特筆すべきは爆モテリア恋末っ子センターこと橋本良亮王子による「ありがとう愛してる」シリーズ!1日目の「愛してるぞ!!!」も2日目の「…愛してるよ」「…(愛してる)」もほんとおばさん爆発するかと思った。お前がNo.1だよ橋本愛してる…。

 

15.DREAMIN'!!

センステで輪になってめちゃかわお遊戯会風に踊る5人に花丸あげたいだけの一曲。

 

コンサート前からこれを歌ってもらえることだけを楽しみに仕事を頑張れたと言っても過言ではないこの曲。やっぱり5人が泣けるくらいに眩しくて、代々木のど真ん中でぎゅっとひとつになってキラキラしてて。日々の色々が浄化されていくような、コンサートの魅力を凝縮したような時間でした。ここにいて良いんだよ、今は目一杯楽しめばいいんだよ、僕らが世界を輝かせるからって、そう言ってもらえてるようでした。あえてみんなで踊れる(いわゆる「A.B.C-Zのファンなら2回見れば覚えられる」パターン)振付を用意してくれた五関くんありがとう。ときたまボケを入れながら踊るかわいくんがかわいかったな。あと「ほら力抜いて」のところで地面から足を抜くみたいな振りが意味わかんなくて面白くてめちゃくちゃキュートでした。コンサートでますます好きになった一曲。

 

16.Za ABC~5stars~

 「この曲は僕たちのデビュー曲でーす!僕たちDVDでデビューしましたー!」という郁人の謎の煽りからはじまり、会場との鉄板の一体感を楽しんだあとはまさかのジャガーズネタ逆輸入!

 

これはかわいくんの気持ちの入った演出だったなあ。デビュー曲を知らずに会場にきてる人だってきっといる。DVDデビューのことを知らない人だっている。そんな人も絶対に仲間外れにしないよ、でもこんな風にファンがみんな踊れる僕らの大事な曲なんだよって丁寧に伝えてた。かわいくんの優しさであり、これからグループがさらに大きくなるための予防線だった。そしてジャガーズの逆輸入はもはや天才の所業。私ですら「あーテレビで見たやつだー!!!!」って興奮したもんね。ないと寂しいけど毎回同じだとちょっと飽きてくるデビュー曲問題も軽やかにクリアする天才演出家がメンバーにいるってなんて素晴らしいんだろう。

 

17.ずっとLOVE

続いても鉄板のずっとLOVE。スタトロ一発目ここだっけ?サイドの階段?

 

これもご新規さんが覚えやすくてノリやすくて曲もハッピーでとてもよい流れでしたね。もはや塚ちゃんの\ずっと一緒だよー!!!/がないと物足りない体になってしまいました。そして会場の一体感は何度味わっても気持ちいい。

 

18.S L boy

爽快感とハッピーの溢れた会場に登場するのは巨大な馬のロボットに乗った河合くん。バックのJr.は競馬の騎手姿でロボットの周りに陣取ります。ざわつく会場。楽しそうな河合くん。ロボットから降りマネしたくなる面白いサビの振付を終えると…突然のキメキメダンス!阿鼻叫喚の代々木…と、ハリセンでJr.にぶっ叩かれる河合くん。「カッコつけてんじゃねーよ!」と突っ込むモロを「お前にだけは言われたくねえよ…緑似合わねえなあ」と忘れずにイジりつつ、「俺だってスターになって羽ばたきたいんだ!」的な台詞をキメるとなんと…ドリボオマージュのソロフライングきたあああああああああ!

 

なんとも盛りだくさんに楽しませてくれた河合ソロ。でも私はキメキメのあれ(仁ソロだったそうですね。振付もそのままとか。)が1番好きでした。気持ちは痛いほどわかるし君にその責任を負わせてしまっているのもまた私たちかもしれないけど、キメキメの河合くんがまた見たいなあ。サビ前の「いい男」のところにキャーポイント作ってくれたのはめちゃくちゃ嬉しかった。できるなら\いい男~~~~~~!!!/と叫びたかったです。ところで振付は自分で考えたんですかねえ?後藤さんと松潤を連続でやるところとっても好きでした。

 

 

 

五関ソロのせいでちょっと長くなってしまったのでMC以降は後編へ…

 

 

時空を越えても眩しく明日へ輝けますよう~A.B.C-Z Star Line Travel concertセトリ順感想後編

☆MC☆

 

◎フライングを終えた河合くんにTシャツを持ってきてくれる五関ママ(と塚田ママ)

 

◎河合「みんな国籍アメリカとかですか???」

 

◎FCできたよ!早期入会者にはサンキューカード!会員証も初公開しちゃいます!やっとファミリーになれたね!

 

◎よよぎだいいちたいいくかん に ゴセチュウ が あらわれた!(「めんどくさい振りすんなよ…」と言いながらノリノリの長男と必死にゴセチュウゲットに励む弟達の可愛さで代々木爆発案件)

 

◎五関くんのソロ衣装はイノッチ先輩にいただきました!

 

◎屋良っちが鬼

 

「CMでたいよね」「塚ちゃんなら出られるんじゃない?」「いやそうじゃなくてみんなでさ」

 
19.Naturally

Jr.コーナーが終わるとメンステ左右の階段に現れる王子様みたいな白スーツの5人(上手に河五、下手に戸塚田、メンステにはしちゃんかな?)。歌いながら階段を降りていきます。メンステに着いて上段に上がるとそこには白い椅子が5脚。

 

この曲ほんとにほんとに大好きで、王子様スーツも大好きで、もうただただひたすらロマンチックだったこの時間。椅子に座る姿ひとつとっても個性が溢れてて、振付もなくありのままの自分で歌を届けてくれる5人が本当に素敵で。「目を閉じても会いたくなるばかり」のところでいつも目を閉じて想ってくれる自担には溺れそうになりました。大サビで5人並んでモニター映るところも愛しくて仕方なかったなあ。

 

20.1ST STEP

初日だけの伝説企画「河合を探せ」がこのMC明けの大事なところですごいgdgdで面白かった。デニムジャージ風の衣装もめちゃめちゃ可愛かった。特にフード被ってる塚ちゃんがよかったです。とつごを襲う塚ちゃん(そして反撃のとつご)、放置される河合くん、リハでは百発百中だったのに大はずしする名探偵五関、どれをとっても意味不明すぎてえびコンらしいなって。

 

二日目からサインボールが復活したのだけが唯一残念でした…

21.Summer上々!!

そのままデニムジャージ風衣装で花道に散る5人。初日はばっちり踊ってておたくも踊っててあーこれがえびコン!!!て感じでしたね。

 

去年の目玉曲だから今年はやらないかもって思ってました。そういうのこだわらずにちゃんとこういうことができちゃうところがかわいくんのすごいとこ。ハッピーしかない夏の大名曲ごちそうさまでした。

 

22.渚のBack In Your Heart

玉乗りフライングで恒例のペンラ遊び。

 

驚いた。いやあ驚いた。さまじょじょよりも可能性ないと思ってた。自担曲だし大好きだけどボーナストラックだしもう二度とコンサートでは聴けないだろうなって思ってたから本当にうれしかった。そして優雅に玉乗りする自担が妖精かなっていうくらい綺麗で大好きだった。初日とか片足上げてるのキマりすぎててつらかった。好きだよ痛いほど…。ペンラ遊びはそろそろ掛け声なくてもいけそうだしネクストステージ行きたいですね。

 

23.へそのお

初日。ばっきんよはーの暗転後に妙な間が。ざわざわするも「ま、まあ初日だしね…w」とあたたかく見守る会場。すると暗闇から「…ぁ、ああ出れた…」という塚ちゃんの声。出てきて少し挨拶をしたあと、取り出したのはなんと鍵盤ハーモニカ…!?なんと、自分がこれを弾くのでみんなで一緒に歌ってほしいというのです。何度かつまずきつつもイントロを弾き終え伴奏なしで客席と大合唱(心臓の音は塚ちゃんが大地を踏み鳴らしてました)。そのまま「ありがとうございましたー!」と去っていく塚ちゃんにざわざわする代々木。この日は機材トラブルもあったようだし次に出てくるはしちゃんの「塚ちゃん、俺が空気変えてあげるね」という一言からしても何かあったんだろうなという感じは大アリでしたがとにかくやりきれてよかったねという感じの初日。

 

さすがに二日目は塚ちゃんの弾くイントロの後にオケが入りましたが客席と大合唱という演出は変わらず。事件が起きたのは二日目の2部のことでした。曲の最後のlalala…のところをそのまま繰り返し歌ってほしいと言い始める塚ちゃん。会場中がハテナを浮かべながらそのまま歌い続けていると、おもむろに上着を脱いで花道に向かいます。

 

すると

まさかの

連バクきたあああああああああああああ!!!!!!!!

 

客席のlalala…は一瞬で綺麗に回数を数えるコールになり、到達したのは自己最高記録タイの30回。感動しました。今回何があったのかは分からないけど、絶対最後はファンを幸せにしてくれる天使。去年の大阪も花道が短くて連バク記録が出ないからオーラスだけ往復でやってくれたのを思い出しました。そういう人なんだよね。

 

24.Crazy about you

バクステの暗闇からとてつもないオーラをまとって現れる我らがセンター。ソロコン衣装でも一番お気に入りというお金のかかったRマークの黒ジャケットで登場です。

 

ソロコンのバージョンも卒倒しそうなくらいカッコよかったけど、やっぱりうちのセンターは大きな会場が似合うなあと思いました。大きければ大きいほど孤独が際立つから。センターって絶対的な孤独を背負える人のことだから。五関さんの変態的に細かい振付をビシバシ踊りこなしながらセンステに向かう姿はただただ力強くて、全部引っ張ってくセンターの意地を感じたしこの人についていかなきゃと心から思いました。あーセンターがこの子で良かったなあ。この子が入ってくれて、着いてきてれて、引っ張ってくれてよかったなあ。お兄ちゃんたちが受け止めて育てて信頼してくれてよかったなあ。

 

25.日替わりメドレー

橋ソロが終わるとモニターに再び映像が。ちゃんずー衣装で楽しそうに踊る五関さんにトレインマンが近づいてダンスは好きか?」「A.B.C-Zの曲は好きか?」と問います。好きな曲がいっぱいありすぎる五関さんのためにトレインマンが曲を選んであげようとカードを引くと、初日は宗介、二日目はハシのもとへそのカードが飛んでいきます。日替わりの選曲は以下の通り。

【1日目】

Smiling again

Twinkle Twinkle A.B.C-Z

Vanilla

【2日目】

ラブレター

Legend Story

砂のグラス

 

これスマコンで見たやつだ…!!!

と思って超ワクワクしたこのコーナー。日替わり選曲とっても楽しかったです。センステからリフトアップしてくる5人はそれぞれのソロを終えてまた少し強くなったようにも見えたりして。どれも好きな曲ではずしてほしくなかったのでメドレーでも聴けたのが嬉しかったし、両日の3曲の力配分?がまったく同値なのがかわいくんてほんとすごいなって。分かってくれてるんだなあって。

 

26.Rock Your World

白地に金で星やグループ名がプリントされたジャージっぽいスーツ(ベストは金地に白)のままメンステに到着する5人、そこにはなんとさっきまで存在しなかったトランポリンが!

 

なんかもうあれ、意味が分からない。ただただ圧倒された。やっぱりこの子たち重力とか感じてないんだなって。ステージを縦横無尽に飛び回る姿はなんかこう、カッコいいというのとは違うんだけど楽しそうでとにかくすごくて、こういう感情をもらえるのってえびコンならではなのかなって。しかも跳ぶだけじゃなくて合間に挟んでくる振付は死ぬほどカッコいいから五関くん抱いてほんとすごいな。

 

そして特筆すべきはやっぱりアウトロのウォールトランポリン(て呼ぶんでしたっけ?)。塚ちゃんがトランポリンの反動だけで3メートル30センチの壁を登るというもの。初日は成功、2日目1部は惜しくも失敗、カメラの入った2部では大成功。成功の直前「金メダル取れ!」って時事ネタ絡めて叫んだかわいくんは本当に天才だし、失敗のときはすぐ駆け寄り成功の時も誰より早くお祝いに言った戸塚さんには泣くし(マイク渡す係だったからとかそういうのはいいんだよ)、興奮しすぎて言葉をなくしちゃう塚ちゃんと自分のことのように喜ぶみんながとっても嬉しかったなあと。大好きな曲にまたひとつ思い出が増えました。

 

27.Great5

花道に出た5人が客席を煽りまくってついにラストスパート!

 

日生で、帝劇で、何度声をあげそうになったことでしょう。何度踊り出しそうになったことでしょう。ようやくこの曲で爆発できる日がやってきました。本当に気が狂うほどこの曲が好きなのでメドレーになってしまったのと振付がなかったのはちょっと残念でしたが、やっぱり生で見る5人は世界最強でしかなくて何処まででも連れて行ってくれそうで、振り上げる拳が少しでも彼らの力になればと祈らずにはいられませんでした。

 

28.Finally Over

そのままメドレーでFO!ボルテージ最高潮へ!

 

やっぱこれだよね。ここまでくるともうトランス。何も考えられない。ふと浮かんだ「もう終わっちゃうのか…」という言葉をヘドバンで振り払うだけ。曲終わりにメンステに戻るとジャケットを脱いで投げ捨てる5人。ここにも個性が出てて面白かったね。ジャケットもってくるくる回る戸塚さんとか。

 

29.Fly a Flag

クライマックスはこの曲。レーザーのような映像が映るモニターには「Coreographer Tomoyuki Yara」(だったけ?ちがったらごめん)の文字が浮かび上がりあまりの期待に爆発しそうな代々木。信じられない密度のダンスを一分の隙もなく見せつける5人。

 

みんな待って?

一回冷静になろ?

ここまで日替わりいれて30曲以上やってきてるのよ???

体力おばけなのかな…???????

 

屋良さんの振付は光一さんのソロコンなどでも見たことがあったのでこの目で見るまでは期待と不安が入り混じっていましたが、すごかった。凄まじかった。ノーベル賞級化学反応でした。のちにニライカナイで書いてくれた言葉がとっても嬉しかったよね。これこそA.B.C-Zにしかできない表現。

 

さて、五関さんの話をします。

まず「Noiseが紛れ込む」問題。カメラに抜かれるAメロ歌い出しの五関さんがあまりにセクシーで(まろやかな表現)代々木が大爆発しました。なんですかあれ。前髪が目にかかっちゃったりしてさ。抱き捨てるか殺すかして責任とってほしい。最初叫んでるの私だけかと思ったんですけど、思った以上に会場が鳴かされてて(精一杯まろやかな表現)震えたよね。結局3公演とも絶叫あったんだけど、そのどれもがみんなやってるからとか恒例だからとかじゃなくてひとりひとりの我慢できない叫びが集まっちゃった感じなのがすごかった。こわい。あのひとこわい。

 

そして振付の話。コレオグラファーから解放された超絶プレイヤーモードの五関さんは切れ味が鋭すぎてこんなに遠くにいるのに斬られるんじゃないかと思いました。特に3公演目なんか鬼神様が憑いてた。語彙力の限りを尽くしてもあの迫力を表現することは叶わないでしょう。振付の才能も至高だけれど、神様が彼に与えた使命はこれなのだと改めて確信することができました。とはいえ先輩にギラギラする五関くんにゾクゾクしていたいので、いつか振付でもトップになってね。充分狙える位置にいる筈だから。

 

30.世界一

 体力の限りを尽くして踊り切った5人はそのままセンステへ。末っ子が観客への御礼を述べながら移動します。オープニングと同じ光剛山に、今度はメンバーカラーのキラキラコートを羽織って立つ5人、総合演出の河合くんも挨拶に加わり、センターの最も愛する曲、世界一です。

 

まず衣装。何をおいても衣装。めっちゃ高そう。

孔雀羽根に雉羽根。上質なキラッキラの生地。思わず「ジャニーズみたい…」と呟いたのは私だけではない筈。こうやって少しずつ予算が増えてきてるんだなあと謎の感慨に浸ってしまいました。そんなキラキラな衣装で心を込めて愛の歌を届けてくれる5人はほんとうに王子様のようで、やっぱり私たち世界一の幸せ者だなあって。特に二日目1部の大サビを歌う橋本が泣いてるみたいで本当に綺麗で、溢れる涙を止める術はありませんでした。散々愛を叫ばせておいて、「愛される分よりももっともっといつまでもこの想い捧げてゆきたい」なんてほんとずるいよかわいくん。愛してる。

 

EN1.A.B.C-Z LOVE

本編が終わり拍手に包まれる会場。するとモニターにはエンドロールが。バックにはリハ風景が流れ、こうやってこのステージは作られたのだなと感慨にふける客席。それも終わって再び拍手に包まれると、それはいつしかA.B.C-Zコールへと変わっていきます。5人を求める声が代々木に満ちると印象的なピアノのイントロ。トロッコに乗ったツアーTの5人が私たちのもとへと帰ってきてくれました。

 

何がよかったってひとりずつ順番に歌うのがすごい良かった!しかも後から知ったんですけどあれその歌詞を作った人が歌ってたんですってね。二日目の1部だったかな?とっつーが「美声で歌う22」って歌っちゃってはしちゃがすかさず「とっつー俺22じゃないよ23だから!><」ってぷんすこしてたのが超かわいかった。すぐ「23!」って歌い直す戸塚さんの反射神経も流石。あと戸塚さんは塚ちゃんのところの歌詞完全に書き直してきてましたね。すごい。戸塚田深い

 

おまけ。五関さんのえびらぶ3段オチ。

初日:みんな見て髪切ったのー♡♡♡

1部:見て見て髪巻いてみたの♡♡♡

2部:…楽しかったよなァ???

ずっとぶりっ子だったのに最後何?なんなのえっ?どうして雄出してきたの????

ほんとこわい。ギャップおばけこわい。

 

EN2.Take a"5"Train

最後もやっぱりこの曲。花道まわりながらだったかな?

そしてここでもフライングしてたよね?(ここまでくるとかなり曖昧)

あっそうだ、例の酷い河五(二日目2部)のあと五関さんフッキングに間に合わなくなりそうで爆走してたわ。

 

曲が終わるとメンバー紹介。ちっこいJr.もらぶつんちゃんもガキヒロもありがとうね。ひろみについては公演前にざわざわしてたから姿が見られて嬉しかった。ガキヒロが入ると音源より何倍もよくなるんだよね、マジで。これからもA.B.C-Zのことよろしくお願いします。 そしてそして恒例の。

 

\俺達とみんなでーーーー????/

 

\\A.B.C-Z!!!!!//

 

あーもうほんとこれ好き。いつ誰が言い出したのかしらないけど、A.B.C-Zとおたくの関係性が端的に示されてる。愛と平和の国の民になれて心から幸せ噛み締める瞬間だよね。

 

WEN.Shower gate

代々木ラストの公演は、アンコールが終わっても5人を呼ぶ声が鳴りやみません。幾度となく繰り返される公演終了アナウンスを掻き消すように愛する名前をコールし続ける客席。するとステージの照明がつき、5人がまたも戻ってきてくれました。「出てきたは良いけどもう夏の曲って全部やっちゃったんじゃなーい?」みたいな小芝居を挟みつつ、去年のメイン曲しゃわげ!

 

ここまでくるともう1分1秒でも一緒にいたくて愛しさ天元突破って感じでしたね。これも去年のメイン曲だからやらないかなあと思っていたので、イントロ流れた瞬間のブチあがりっぷりがすごかった。最後の挨拶でも何度も何度も「盛り上げてくれてありがとう」「みんながいたからコンサートができました」って伝えてくれて本当に世界一幸せな空間だったなあ。いつもいつももらってばかりで5人に何も返せないから、こうやって少しでも声が届いたかもと思える瞬間はとっても嬉しい。コンサートは生で彼らを見られる機会でもあるけれど、直接感謝を伝えられる貴重な機会でもあるんだよね。

 

 

…とまあダラダラ書いてまいりましたがそろそろまとめをば。今回のSLTは、シンプルに勝負しつつ重要なところは逃さないA.B.C-Zの魅力を最大限活かしたコンサートだったなと思います。派手さだけじゃなくて、余計なものをそぎ落として本質だけで勝負することもできるというところをまざまざと見せつけられました。あまりにシビアであるが故に、この子たちはいつだってこうして自分に厳しくやってきたのだと、そうしなければすぐ忘れ去られる世界を生き抜いてきたのだと少し切なくなったりもして。

 

あー、大きくなりたいね。

もっともっとたくさんの人と一緒に幸せになりたいね。

 

そういえば今回の囲みでかわいくんが東京ドームの名を口に出したと聞いて驚きました。かわいくんが言うってことはそろそろ現実的な目標になってきたのかもしれないと思うと武者震いが止まりません。また要望ハガキたくさん書かないとね。かわいくんの口から出る言葉は号令だと思ってるから。みんなで頑張ろう。

 

いつも私たちを愛してくれるA.B.C-Zが大好きで、

目一杯愛させてくれるA.B.C-Zが大好きで、

僕らが世界を輝かせるからっていってくれるA.B.C-Zが大好きで、

ほんとに全部を輝かせてくれるA.B.C-Zが大好きで。

 

ずっとずっと応援させてほしい。一緒に夢見させてほしい。

心が通う日もあれば、全てが叶わない日もきっとある。

私たちが力になれることなんてほとんどないのかもしれない。

それでもそばにいさせてほしい。

 

それが私たちの、世界一の幸せだから。

 

 

昨日より眩しい世界へ〜代々木2daysを終えてのざっくりした所感

まずはじめに、まだパンフを読んでいないこと、他の人の感想やレポもほとんど読めていない中で書く記事であることをご承知置きください。

 

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いやー、あっという間に終わってしまいました代々木3公演。細かいことは後で書くとして全体の印象を終わった直後の今ざっくりと。

 

 

「誰も置いていかないよ」

かわいくんがそう言っているようでした。この1年で驚くほど世界が広がって、5人が必死に頑張った結果もほんの少しずつだけど見えてきて、ずっと支えてきてくれた人も、そこそこの人も、最近仲間になってくれた人も、興味はあるけどまだ様子見の人も、A.B.C-Zのことを少しでも好きになった人なら絶対置いていかない。そんな気持ちが痛いほど伝わってきました。

 

確かに、「客観的に見て素晴らしいステージ」「誰彼構わず自慢したくなるステージ」だったかと言われれば少し違ったと思う人もいるのかもしれません。でも少しでも彼らの文脈に触れたことのある人ならば、きっとかわいくんの、5人の気持ちは伝わったことでしょう。だからこそ自分でも不思議なくらい声が出せたんだと思います。みんなもそうでしょ?

 

私達は彼らを愛さずにいられないし、彼らもいつだって私達の方を向いてくれている。最近は1位もとらせてあげられないし個人的にはかなり申し訳ない気持ちもあったのですが、彼らはそんなことおくびにも出さず、ただFCができたことが嬉しいと、レギュラーラジオが実現したことが嬉しいと、それはファンのみんなのお陰なんだと繰り返し伝えてくれて。こんなに幸せで良いんでしょうか私達。

 

見栄えのする大型装置がどんどんインフレしていくことだけが進化ではない、と思います。アリサマの時点で、大型装置はただの道具になった。アクロバットだけの、大型装置だけのA.B.C-Zではなくなったんです。歌えて踊れてこんなにも幸せなコンサートを自分達の手で作り上げることができる、そんな段階に移ったんです。

 

それは勇気のいる決断だったことでしょう。今まで積み上げてきたもので誤魔化すことも、彼らの実力を持ってすればできなくはなかった筈です。だけど彼らは変化を、進化を選んだ。私はそれを讃えたいし、微力でも支えられればと強く思います。

 

ひとつずつ着実に全力で積み上げて、それでも過去に固執することなく軽やかに乗り越えて、だけど絶対置いていかないよって愛してくれる彼らのことがもっともっと好きになるだけの2日間でした。やっぱり手作りは強いよ。愛しいよ。

 

 

来年はもっとたくさん会おうね。

いつかもっと大きいところでやろうね。

みんなで、みんなで頑張ろうね。

 

 

道が途切れたってもう止まらない〜五関晃一さんの31歳聖誕祭に寄せて

愛する自担様こと五関晃一さん31歳のお誕生日おめでとうございます!!!!!!!!!!!

 

20代の貴方を私はほとんど知らなかったけど、30歳だった貴方を1日残らず想い続けられたことは私の幸せです。生まれてきてくれて、続けてきてくれて、出会ってくれて、愛させてくれて本当にありがとう。

 

どれだけ時間がかかっても、貴方の夢が叶うことを、そしてそれを傍で見ていられることを願っています。いつだって未来しか見てない貴方は本当にカッコいい。どんな景色を見に行けるのか今から楽しみで仕方ありません。これからの1年もその先も、貴方にしかできない貴方の人生を全力で歩んでください。愛しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------------------おまけ--------------------------

 

6月の朝の光でぼんやりと目が覚める。
ここのところ毎朝天気が悪かったから,カーテンをきちんと閉めることもせず寝てしまっていた。自分の雑な性格をいまさら責めたところで仕方ない。

ふと,彼の寝顔をみようと思って寝返りをうった。いつだって隙を見せない彼の,無防備な姿を見てみたかった。

でもやっぱりこの人は私の思い通りになるような人じゃない。最初から全て知っていたかのようにニヤニヤとこちらを見ている。

おはよう,と囁き合う。
休日の朝7時。
起き出すにはまだ早いと思った次の瞬間だった。

「次に起きるまでこうしてられたら結婚しよっか」

私の手が彼の大きな手に包まれる。脳がこれ以上は危険と判断したのだろう,何が起きたのか分からず混乱しているうちに私は眠りに墜ちた。

 

 

☆~*~★~*~☆~*~★~*~

あれは夢だったのだろうか。

その人はまるで風のようだった。

あまりに軽やかに。
あまりに淀みなく。

薄暗いガード下の些細な光の全てが彼に集まり揺らめいていた。音も光も空気さえも当然のように彼の味方だった。何もかもが彼のステップの為に存在する世界。

どれほどの時間その不思議な空間を眺めていただろう。車のヘッドライトがピンスポットになろうと彼を照らした瞬間、確かにその顔がこちらを向いた。息が止まる刹那。もう逃れられない。追われている訳でもないのに観念せざるを得なかった。


☆~*~★~*~☆~*~★~*~

 

 


部屋に差し込む朝の光はいつの間にか天高く昇っていた。

「お誕生日おめでとう」
「結婚しよう」

 

 

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仕方ないのよ恋女〜五関担の寝盗られ宗介観劇記

「寝盗られ宗介」@新橋演舞場

5/24~5/29
 
ある日突然スポーツ紙の紙面を飾った寝盗られ宗介のポスタービジュアルはあまりに衝撃的だった。その妖艶な美しさはおたくの妄想が形になって現れたのかと思うほどの出来栄えで,「なんだかわからないがとにかく見に行かなければならない」という衝動に駆られたのを覚えている。
 
SHOCKと同じ締切日の振り込めをなんとか済ませ,カード枠にも電話してなんとか手に入れた3枚のチケット。地方公演が始まってもなかなかレポが流れてこず,劇場で何が起きているのかと震えながら開幕を待った。
 
そして演舞場初日。初めての演舞場に浮かれ薦められるままにお土産の玉ねぎ煎を買うなどしていた私は席に着いて驚愕の事実を知ることになる。
 
「は,花道の横…!」
 
花道より下手側でかなりサイドではあるが,花道のある舞台を見たことの無かった私はいきなりの花道横に面食らってしまった。演舞場初日ということもあり意味も無く緊張していた。動悸が激しい。待ちに待った寝盗られである。
 
そして幕は上がり,降りた。
 
「あ,飴ちゃんもろた…」
私はと言えばあまりに怒涛の3時間で頭の整理がつかないまま,トミーが優しい笑顔で渡してくれた飴ちゃんを持って立ち尽くしていた。自分ひとりで持ち帰るのもあれだと思って列の隣の人たちに飴を渡したのはいいのだがどうして自分用に食べられもしないイチゴの飴を選んでしまったんだろう…いやそんなことはどうでもいい。戸塚祥太がとても綺麗だった。あ,あとあれだ。
 
由美子抱いてくれ。
 
とにかく初日の感想はこれに尽きた。鴻上尚史の音楽劇「リンダリンダ」の再演でその舞台女優としての存在感や歌唱力は知っていたものの,今回の由美子姐さんは何から何まであまりに圧倒的だった。台詞回しに立ち振る舞いや所作,歌唱力,そして何より座長である戸塚祥太を引っ張り,支え,受け止めている姿には惚れ惚れするしかなかった。
 
ぼーっとした頭でなんとか帰り着くと、由美子姐さんの迫力と戸塚祥太の滴る汗の美しさに浸っている暇もなく、翌日はやってきた。ZIPでMV解禁もあるというのにまさかの11時開演である。
 
2回目ともなると劇中劇の流れや話の構造が分かってくるので新しい発見がたくさんあった。こちらも昨日ほどの緊張はなかったし、一座のみなさんも多少リラックスして演じられていたのかもしれない。もちろん座長をはじめ全員が全力なことに変わりはなかったけれど。
 
そしてここで少し思ったことがある。五関に浪速屋音吉をやらせたらどうだろう。
 
いや、あの、戸塚担さん暢雄担さん気を悪くしないでくださいね。ふたりの音吉、悪役芝居は本当に素晴らしかった。その芝居にイマジネーションを掻き立てられた結果の思い付きなのです。なんかの雑誌で浴衣着てるやつあるじゃないですか。あれどうかなーって思ったの。女を人とも思わずに芸の肥やしにする河原乞食、ちょっと見てみたくなってしまいました。
 
 
1日あいて27日がいわゆるMy楽だった。この日の戸塚祥太はこれまで見た2回とは違っていた。誤魔化しようのないほど、喉が嗄れてしまっていたのである。幕間の休憩時間、私の声帯を潰してもいいから座長の声よどうか最後までもってくれと願わずにはいられなかった。
 
でも、そんな風に戸塚祥太を憐れむのは間違いだったと二幕で痛いほど私は気付かされることになる。限界を超えた座長は、ただひたすらに壮絶だった。私に語彙力がないのは確かだけれど、それ以外に形容のしようがない。
 
「ひとつ苦しめばひとつ表現が見つかる。ひとつ傷つけばまたひとつ表現が創れる。ボロボロになる、その分だけ輝けるんだぞ」
 
SHOCKにこんな台詞がある。自分と向き合い限界を超えた先にエンターテイナーの輝く道があると、コウイチがライバルに最後の教えを説く重要なシーンである。戸塚祥太が喉を嗄らしながら必死に声を張り上げる姿に、声以外の表現に注がれるにとてつもない熱量に、私はこの台詞を思い出さずにはいられなかった。
 
舞台は生き物であり、劇場では観客と演者の間に平等に時が流れていく。振り返ったり後悔したり落ち込んでいる暇はない。今できることを全身全霊でやり遂げることだけが、唯一次へと歩を進める方法である。この人はそれ痛いほど知っているのだと思った。板の上で命を燃やすことのできる者だけが光を浴びる世界で、ずっと闘ってきたのだと思った。本当に、美しかった。
 
宗介という男は端的に言ってクズである。座長としてはやり過ぎなくらいの器の大きさを持っているが、レイ子への愛はどう贔屓目で見ても歪んでいるとしか言えない。サキからのまっとうな助言さえ「つまんねえ女だなあ!」で済ましてしまう。目の前にいたらはっ倒したいくらいのクズである。でも板の上で繰り広げられる宗介の生き様は、何故かとても愛しかった。不器用で滑稽なのに、どうしようもなく魅力的だった。誰にでも演じられる役柄ではない。
 
こんな役をもらえる戸塚祥太が、こんな自担を見られる戸塚担のみんながとても羨ましかった。泣きたくなるくらい、羨ましかった。次の戸塚祥太の表現がとても楽しみである。つか舞台が恒例化することへの賛否はあるが、彼自身がやってみたいと語っていた「蒲田行進曲」が完成するまでは続けてみてもいいのかもしれないと個人的には思っている。
 
今回はもっとライトに戸塚祥太の美しさを楽しみにいくだけのつもりだったのに、こんなにも心揺さぶられるなんて自分でも驚いてしまった。とにもかくにもあの素敵な時間に感謝したい。
 
ありがとう宗介。
ありがとうレイ子。
ありがとう北村宗介一座。